カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 以前ご紹介した通り、寝室ではPanasonicの4K液晶TVの42インチVIERAとDENONのサウンドバーDHT-217で、見たい番組が家内とは異なる時などのTV放送や、或いは視たい放送が無い時はYouTubeやTVerなどのネット番組を楽しんでいるのですが、唯一の問題は寝っ転がって長時間見ていると、首が疲れる(痛くなる)こと。
それを解消するには、仰向けで寝た時に正対する天井に画面を映すのが一番自然。とすれば、天井投影可能なプロジェクターがおススメ・・・です。
もし予算さえあれば本当は、立方体の据え置き型で、縦置きにすればそのまま天井にも投影可能で、明るさ(輝度)も十分な2000ルーメン(lm)のレーザー光源で昼間の明るい部屋でも視聴可能な、EPSONのDreamio EF-100BATVが手軽且つ高能率でホームプロジェクターとしては最適なのですが、最低でも10万円と(TVがあるのに更にプロジェクターが欲しいなどとは言えず)ちょっと手が出ません。
最近は1万円くらいからの安いモバイルプロジェクターも色々出ているのですが、僅か数百ルーメンの明るさでは部屋を暗くしないと視聴出来ませんし、解像度もせめてHDでないと画質が劣り、一応“映る”程度になってしまいます。
(プロジェクターの明るさの単位はルーメンで表示され、主な測定方法として、米国のANSI規格とISO/IEC規格があり、ルーメンが一般的に光源そのものの明るさを計測するのに対し、ANSIルーメンは投影面の明るさを計測するという測定方法の違いによるものです)
それに、そうしたプロジェクターは殆どがDLP方式なので、EPSONに代表される液晶方式(3LCD)に比べ、人によっては虹色がチラつく現象“カラーブレイキング(レインボーノイズ)”が気になるケースもあり得ます。
しかし設置場所の問題や専用のスクリーンを壁に取り付けるのではなく、飽くまで仰向けに寝ている時にだけ天井のクロス(幸い我が家は白い壁紙を選んだので)に投影するのであれば、ライトを暗くしても良いし、そうであればそこまでの高機能は必要ありません。

 ・・・などとウダウダ考えていたら、長女がNYへの渡米に際し、向こうでは使わないからと色々置いていってくれた中に、AnkerのNebula CapsuleⅡというモバイルプロジェクターがありました(Ankerよりも上位機種のプロジェクターを婿殿がTV代わりに使っているので、NYでは不要とのこと)。


このAnkerのNebula CapsuleⅡは数年前に発売された人気のモバイルプロジェクターです。DLP方式ではあるのですが、光源に長寿命のLEDを用い、解像度は1280×720画素のHD。但し、明るさは200ANSIルーメンしかないので、暗い部屋でないと無理。でもAndroid TVが搭載されており、8Wのスピーカーも内臓なので、Wi‐Fiに繋ぐだけでYouTubeやTVerが見られます(最近発表された最新型は、光源がレーザーになり輝度も300ANSIルーメンにアップして、画質もフルHDになったそうです)。
因みに、AnkerはGoogle本社のエンジニアが独立して設立した、スマートフォンなどのモバイル機器を製造する中国企業です。

 そこで有難く使わせていただくことにして、早速ベッド脇に設置してみました。ベッドの頭の“ヘッドボード”と呼ばれる部分は、棚ではなく、丸みのある厚いボード(板材)なので、ここに三脚の脚を背に差し込んで固定し、その上で、更に天井が真上になるようにレンズを向けて本体を回して固定します。
 
Nebula CapsuleⅡは一応最大100インチまで投影可能で、床面からであれば100インチが可能かもしれませんが、我が家の寝室の場合ベッドサイドからだと天井までは1.6m位なので、画面サイズはせいぜい60~80インチでしょか。家内と違う番組を見る時など、通常はTVを視ているのですが、プロジェクターでは最後夜寝る前に、ベッドに寝っ転がって(照明を落として、薄暗くして)視るだけなので十分でしょう。
設置上、通常とは画面を反転して投影させる必要があり、マニュアルに沿って設定。ピントは自動で併せてくれますが(手動補正も可能です)、CapsuleⅡは台形補正は垂直のみで左右は出来ませんので、出来るだけ真上に投影する必要があります。

内蔵スピーカーは8Wですが、枕元で聴くには充分なボリュームです。また、そのままではTV放送は見れませんが、CapsuleⅡにはAndroid TVが搭載されているので、プロジェクターでは寝る前にTVerやYouTubeを視聴しています。
寝る前で暗くしているせいもありますが、投影する720pのHDの画面は予想以上に鮮明で、スクリーンではなく天井の白いクロスの壁紙に投射していますが、専用スクリーンに比べればあるであろう壁紙の凹凸も全く気になりません。勿論、上位機種になればなる程、その満足感は高まるでしょうが、オーディオと同じで、個人的には十分満足です。長女のお陰で、更に充実したAVライフ?になりました。
 因みに、寝る前に寝室のライトを“常夜灯”レベルに落として投影していると、家内はプロジェクターの画面が明る過ぎて疲れるとのことでしたが、残念ながらNebula CapsuleⅡには画面の輝度調整機能はありません。ですので、投影距離を長くして画面上の照度を多少下げるしかないかもしれません。
しかし、他に方法が無いか一応調べてみると、CapsuleⅡは色温度が標準・暖色・寒色の三段階から選択可能なのですが、チェックしてみると娘は暖色に設定してあったので、標準モードに設定し直します。
ここで云う暖色とは赤みがかった色で、寒色は青みがかった色のこと。因みに、光の色は温度が上がっていくにつれ「赤→黄→白→青白」へと色が変化していきますが、人間の感覚的な温度(人間の視覚的には暖色系の方が暖かく=温度が高く感じる)と色のイメージ(暖色・寒色)とは逆で、 赤みを帯びているほど色温度は低く、青みを帯びているほど色温度は高くなります。
また、今回の引っ越しに際し付属の純正充電器を廃棄してしまったのか見当たらず、そのため電源コードを常時繋いでいるのですが、充電の場合は電池残量が少なくなってくると画像モード(自動、標準、バッテリーの3モード)が自動的にバッテリーモードに切り替わり、輝度を下げるとのこと。そのため、手動で常時バッテリーモードを選択することにしました。
以上の結果、奥様からも「これなら眩し過ぎなくて、見易くなった!」と合格点を頂くことが出来ました。ヤレヤレ・・・。