カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今回の軽井沢滞在中での、我々が勝手に気に入った私的”軽井沢グルメ”の幾つか・・・です。
(何しろ、アウトレットでの買い物に興味が無い身としては、唯一の興味の対象が“食べ物”でしたので・・・)

 先ずは、アウトレットに行く前にランチで寄った、中軽井沢の星野エリア「ハルニレテラス」の中に在る「希須林 軽井沢」です。
「レバニラ」好きの私メのために、“軽井沢グルメ”の中から奥さまが事前に見つけてくれた、東京青山が本店という人気中華料理店の軽井沢店なのだそうです。
その店はL字型カウンター10席の小さなお店ですが、軽井沢でも知る人ぞ知る有名店だとか。しかもハルニレテラス開業時からの出店で、ナント以前は60席を超える大型店だったのを、「お客さんの顔が見える様に」と5年前にリニューアルして、あろうことか僅か10席のカウンターだけにダウンサイズしてしまったのだそうです(外の入り口側には別にテラス席もあり、“Dog Friendly”な軽井沢らしくワンコ連れでもOKなのですが、さすがにこの時期では寒くて無理・・・と思いきや、食べ終わって出たらワンコ連れの女性の方が座っておられました。エライ!)。それにしても、60席から6席へ改装とは・・・(有り得ない!)。

 今回の注文は、私は家内のおススメのレバニラ。そして家内は、餡掛け焼きそばをチョイスしました。併せて、プリプリの水餃子も。酢味噌のタレが、なかなか秀逸でした。

 さて、評判通りに美味しかった「希須林」のレバニラ。
(中国語表記だと「韮菜炒猪肝」だそうですので、どうやら語順的には“ニラレバ炒め”が正しいようですが、個人的に思うにこの料理はレバーが優先なので、どちらかというと“レバニラ”でしょうか?因みに、ここ「希須林」もメニュー表記は「レバニラ」で、我が意を得たり!)
片栗粉をまぶして一度揚げられたそのレバーは、謂われなければ豚肉と見紛う(目ではなく、舌の場合は何て言えばいいのでしょうか?)程に新鮮で全く臭みも無く、また実に柔らかくてレバーにありがちな“粉っぽさ”が全く無いのです。本当に新鮮なのでしょう、こんなレバーは初めてです。
確かに美味しい!
過去食べたレバニラ、或いはニラレバという限りにおいて今回が初めてで、レバーとニラを混ぜることなく、軽くさっと炒められたニラが別々に調理されたレバーの上に載せられていて、その長めにカットされたシャッキシャキのニラ・・・。
更には、まるでフレンチの様に(勿論レバーも調味料をまぶして炒めてありますが)、下に敷かれたレバニラのソース。
レバーとニラのみ。或る意味シンプルで上品過ぎて、「・・・これってレバニラ?」と一見勘違いしそうな程、軽井沢らしい?オシャレなレバニラでした。
でもホント美味しい!
絶妙な味付けに、「ウーン、これで“猫マンマ”が食べたい!」と、ご飯のお替わり(無料でした)とレンゲ(が無くスプーンでした)をお願いし、残ったソースだけをご飯に掛けて、“猫マンマ”で戴きました。
思えば、シンガポール赴任中、現地でガルーパ(クエと同種)と呼ばれる白身魚を使った高級料理「清蒸鮮魚」の後は必ず、絶品の汁を“猫マンマ”にして食べるのが(高級魚のガルーパ以上に)一番の楽しみでした。
そう云えば、シンガポール名物のチリクラブも、(食べるのに時間が掛かる)蟹そのものは日本からのゲストに任せて、中華風の揚げパンを頼んで、チリクラブのソースをパンに付けて食べるのが、我々現地駐在赴任者にとって、食事アテンドでは(イーストコーストのシーフードセンターには、勿論プライベートで家族でも良く食べに行きましたが)蟹なんかよりも遥かに楽しみでしたっけ・・・。
贅沢かもしれませんが、同じ様な意味において?「希須林」のレバニラはあまりにオシャレ過ぎて・・・。私メは、どちらかというと、蒲田の羽根付き餃子店「春香園」で食べた、ニラだけじゃなくてシャキシャキのモヤシも入った庶民的なレバニラ炒めの方が好きかなぁ・・・。
ですので、出来ればこの「希須林」の絶品のソースで、たっぷりのモヤシも一緒に炒めたレバニラを是非食べてみたいものです(次回来たら、せめて大盛りが出来るか聞いてみよう・・・かな)。
 ハルニレテラスにはこれまで何度も来ていたのですが、ベーカリー沢村や丸山珈琲、それに蕎麦の川上庵(すぐにワンコにもお水を持って来てくれる様な“Dog Friendly”な接客はさすが!でした。でも蕎麦自体は普通でした)には入ったことはあっても、ここ「希須林」は初めてでした。
また軽井沢の中華料理では、以前調べていずれも東京に本店が在るという、元某総理など別荘族御用達という他の有名な中華料理店や、アウトレットの食堂街に在る中華料理店にも行ったこともあるのですが、90年代のシンガポールでの7年間、屋台街から高級店まで中華料理に触れた「舌」としては、「希須林」の方が遥かに美味しく感じました。
 続いても、翌日のランチ。
前日のアウトレットでの“じっくり”の品定めを受けて、この日は実際に買うために(私メは購入した荷物の運搬係を仰せつかり・・・ついて行くと、私メの今履いている靴が、もう何年も愛用していて大分“くたびれてる”からと、同じブランドで同種のレザーシューズと更に夏用のカジュアルシューズが既に品定めがされており、もしかすると自分の買い物を正当化するためだったかもしれませんが、有難く2足買って戴きました・・・おかたじけ!)行った、軽井沢「プリンス・ショッピングプラザ」での買い物中のランチです。
前回来た時も食べたのですが、今回もショッピングプラザの飲食店街「軽井沢 味の街」に在る駒ヶ根が本拠のソースカツ丼の「明治亭」です。
前回は二人共、先ずは基本のロースかつ丼にしたのですが、今回家内はエビフライとヒレカツのエビヒレ丼、私はロースかつ丼にしてお互いシェアすることにしました。
エビフライもトンカツも、そして明治亭秘伝のソースも前回同様美味しかったのですが、残念だったのはご飯。前回はちょうど新米切り替え初日とかで、ご飯もツヤツヤで美味しかったのですが、この日は何故かご飯がベチャベチャで、全然美味しくない・・・。「まさか、水の量を間違えたんじゃないの?」と思える程でした。
せっかく看板のトンカツやフライが秘伝のソースでいくら美味しくても、これでは台無しでちょっとガッカリ。しかし、あくまでご飯があっての「丼」ですので、これではレストランとしては失格ではないでしょうか。
明治亭はローカルの有名店であるからこそ、拠点の駒ヶ根から拡大するのであれば、どんなに混もうが或いは人気店になろうが、各支店共手を抜くことなくしっかりと頑張って欲しいと思います。
(因みに明治亭は、駒ヶ根市内以外では、ここ軽井沢と長野駅に支店があり、駅ビル内の蕎麦はツナギが多過ぎて・・・七三、或いは六四かそれ以下・・・正直2店舗共ガッカリでしたので、信州らしいローカルフードを選ぶなら、B級グルメかもしれませんが、むしろ明治亭のソースカツ丼を食べた方が良いでしょう。また、改札口フロアにはテイクアウト専用のカウンターもあるので、駅弁代わりに電車内で食べるのも良いかもしれません)。
 そして三番目は、夕食をコユキと一緒に過ごすために部屋食用のテイクアウトです。
先述の明治亭始め、幾つかテイクアウト可能なレストランがあった中で、選んだのはこれもアウトレット「プリンス・ショッピングプラザ」内に在る、ステーキビストロ「サクレフルール」でした。
何でも、パリのモンマルトルに本店を構えるという、肉料理を中心とした本国でも大人気のレストランで、神楽坂に日本1号店があり、この軽井沢が2号店とか。敷地内の広い芝生の中庭越しに見える、池に囲まれたドーム型の非常にシンボリックで特徴的な建物です。
テイクアウトメニューの中から、サーロインステーキ&ガーリックライス弁当、そして家内はお腹が一杯なのでとサラダプレート。サイドディッシュで、つまみ用にフライドポテトをチョイスしました。
ステーキは柔らかくて美味しい。シンプルですがイイ味付けです。スモークサーモンとモツァレラが載せられたサラダも美味しかったです。ポテトも、さすがにマックなどとは違って、櫛形にカットされたポテトで美味しかったです。ポテトは量が多くて食べ切れなかったので、翌朝また食べました。
本来なら、レストランで出来立てを食べればアツアツでもっと美味しいのかもしれませんが、コユキと一緒に部屋で食べるべく、今回のチョイスはかなり満足度が高かったテイクアウトでした。

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