カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 山種美術館に行きたいという私メの要望はいとも簡単に却下され、奥さまの希望で向かった先は、以前長女が済んでいたマンションの対面、虎ノ門ヒルズに完成したという新たな高層タワー「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」です。
虎ノ門ヒルズエリア最後の高層ビルとして、この10月6日に開業したばかりのステーションタワーは、地上49階建て、高さ約266mで、日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅と一体的に開発した「多用途複合の超高層タワー」とのこと。大阪のあべのハルカスを抜いて日本一となった、同じ森ビルの麻布台ヒルズの森JPタワーが竣工したばかりなので然程話題になっていないのかもしれませんが、このステーションタワーも横浜ランドマークに次いで日本で4番目の高さとのこと。
また、直結する東京メトロ日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅は、2020年6月に神谷町駅と霞ヶ関駅間に開業した、日比谷線では開業以来56年ぶりとなる新駅なのだそうです。

 その地下鉄虎ノ門ヒルズ駅の改札階でもある、地下2階に作られた新たな商業ゾーンが「T-マーケット」で、駅に直結しており、駅前広場の「ステーションアトリウム」と一体となった、飲食を中心に30近いショップが集結。3000㎡というスペースに、カフェ、ダイニング、ブリュワリー、角打ちなどの飲食店や、スイーツ、チーズ&ワイン、フラワー、雑貨などのショップが出店しているのだそうで、こちらのT-マーケットが今回の奥さまのお目当ての由。
アトリウムと云うだけあって、大きな鉢の観葉植物がまるで街路樹の様にマーケット内のあちこちに置かれ、各ショップの仕切りや通路をかたどっています。そしてそれらは同時に、敢えて天井の配管などを隠さず剝き出したままの無機質な空間が、生きたグリーンに拠って瑞々しい彩を与えてくれてもいます。
 マーケット内をざっと見て回って、この日はまだ営業していない店舗も在った中で我々が選んだのは、奥さまは和食の「虎ノ門おお島」、そして私メはフィッシュ&チップスとクラフトビールの「dam brewery restaurant」。
このマーケットは、所々にフリースペースがあって、そこはスマホからオーダーすると、好みの店舗の料理がその席に運ばれて来る仕組み。
同じ虎ノ門ヒルズのビジネスタワーの飲食店が連なる「虎ノ門横丁」と同様です。勿論、各店舗にもイートインの席はあるのですが、一つではなく色んな店の料理が食べたかったり、或いはメンバー内で食指が分かれたりした時などは便利です。
そこでフリースペースでオーダーしようとしたら、フィッシュ&チップスは問題無かったのですが、和食の方はデリバリー可能なメニューが店で食べるよりも限定されていて、家内の希望のメニューはその中に入っていません。そこで止む無く、フィッシュ&チップスを諦めて、和食の店に入って頼むことにしました。
これではせっかくの仕組みも機能不全・・・でしょう。 
フリースペースはエリア内に何ヶ所かあり、因みに和食「おお島」の通路を挟んですぐ横に在るフリースペースの席で頼んでも、ミックスフライ定食しか頼めないのです。
そこで、「おお島」の中のイートインの席でオーダー。こちらはイートインでのランチ用に何種類かの定食があり、家内はお刺身定食、私はミックスフライ定食をチョイスしました。
手際良くランチの数をこなすべく、さすがにフライは全て事前に準備された冷凍モノでしょうが、品数も豊富。家内の刺身も新鮮だったとか。奥さまが食べないというブリをいただきましたが確かに美味しかったです(でも、フィッシュ&チップスが些か心残りではありましたが・・・)。
 食後、奥さまが「ここには上階にスタバがあるので見に行きたい」とのこと。エレベーターで7階へ。このビルにはオフィスがたくさん入るので、そのオフィスで働く方々のためのスタバの様で、わざわざ7階までそのためだけに来る人はいないでしょうから他のスタバの街中の店舗に比べると空いていましたが、眺めも良く、大きな窓で開放感もあって、ノートPCを持ち込んでリモートで仕事をするのも気晴らしで良いかもしれませんし、逆にそうした場を意識した店舗でもあるのでしょう。
 それにしても、多様な顔を見せる森ビルの各ヒルズ。都会のネズミと田舎のネズミではありませんが、“お上りさん”的には大したモノだと感心することしきり・・・でした。