カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
毎年開催されている、その年の考古学上の発掘発見成果を発表展示する「発掘された松本」展。これは全国版の「発掘された日本」の或る意味地方版なのですが、今年も「発掘された松本2022」として2月の11日~26日まで開催されたので、その会場に見に行ってきました。会場は、例年同様、街中の「松本市時計博物館」です。
2022年に松本市内の遺跡で発掘された中で、今回紹介展示されていたのは、松本城の外堀復活に伴う周辺整備で発掘された、三の丸土井尻、南外堀の二件と、弘法山古墳の第4次調査と弘法山の麓に近い地域の古墳時代の大集落と云われる出川南遺跡の第29次発掘調査。そして、松本平の西側、奈良井川西部の古代集落の37年振りの大規模発掘という南栗遺跡発掘調査の5件でした。
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今回の一応の目玉展示は、江戸時代の武家屋敷跡から出土した金箔カワラケ。中世の頃から饗宴の場や特別な儀式の際に使用された酒器で、全国的に出土例は少なく、大名クラスの城や居館等で出土している物とのことでした。
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