カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 前回(第1774話)、トラットリア「ビエーニビエーニ」でご紹介した通り、中町通りから東のイオンモールまで続く日の出町通り沿いに幾つか新しい店がオープンしています。片倉モールの跡地に大規模ショッピングセンターとなるイオンモールが出来ることになった時は、地元でも必ずしも賛成ばかりでは無かったように思いますが、中町からそぞろ歩く観光客の人たちを見るにつけ、この古い通りにもイオンモールに拠って活気が出てきたように感じ、それがこの通り沿いへの新規開店の理由だと思います。

 そんなお店の一つ、2年前にオープンしたのが和食店「しき」。「糦」と書いて「しき」と読むらしいのですが、夜は居酒屋風で日本酒のラインアップが豊富。そして昼はランチ営業もしている由。店主は松本駅近くの居酒屋で修行し、ここに念願の自分の店を出したとのこと。
以前、長女とウォーキングがてらあがたの森公園からイオンモーで買い物をした後、日の出町を歩いていた時に店の前に行列があり、見ると「しき」という店名があったのですが、「えっ、知らないなぁ・・・」ということで、興味を持った次第。

 先日、奥さまとウォーキングがてら銀行回りをしつつ、昼時にランチを食べようと思った店がまさかの臨時休業。そこでイオンモールのフードコートで久し振りの長崎ちゃんぽんを食べようと思ったのですが、奥さまが拒否。その前を通った時に、「しき」には既に何人かが行列をしていたのですが、家内曰く、「あの店がイイ!」との仰せ。そこで「ヘヘェ~」ということで、行ってみることになりました。
 混んでいて順番待ちの行列かと思いきや、営業開始が12時からとのことで、まだ開店前でしたので、開店と同時に入店出来ました。我々は二人なのでカウンターへ。メニューの中から家内がおばんざい定食(1100円)、私メがチャーシューエッグ定食(950円)をチョイス。ご飯の量も選択できますし、お替りも出来るとのことでした。女性のお客さん方にはおばんざい定食が人気の様です。信州で“おばんざい”という言葉はそれ程“市民権”を得ているとは思いませんが、ま、イイか・・・。

 チャーシューエッグ定食は、厚めのももチャーシュー二枚の上に目玉焼きが二つ。ドレッシングの掛かった千切りキャベツがサラダ風に添えられていて、小松菜と油揚げの煮浸しの小鉢と、お新香にご飯とお味噌汁の構成。煮浸しはかなり薄めの味付け。おばんざいだから京風なのでしょうか?
おばんざい定食の方は、大皿の上に幾つかの料理がおばんざいとして載せられています。メインは肉じゃがでしょうか。他にお刺身とアサリの佃煮や春菊の白和え、白滝の和え物、の煮付けとナスの煮浸し。同じ小松菜の煮浸しの小鉢に、ご飯とお味噌汁。家内曰く、濃い目の味付けもあるので、必ずしも京風ではないとのこと。ただ、彼女曰く、こういうおばんざい風の料理を出してくれるお店は松本では珍しいので、女性受けは良いのでは?ということで、大いに満足とのこと。個人的には特段の満足とは言えず、可もなく不可も無くで・・・普通かな?むしろ、ケースに並べられていた、信州の地酒中心の全国の日本酒の品揃えが素晴らしくて、そちらを見惚れていました。むしろここは(飲兵衛にとっては)ランチではなく、絶対に夜来るべき店なのだ!としっかり脳裏にインプットした次第です。

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