カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今回の京都旅行は三泊だったのですが、孫を連れて来た次女を京都駅に送ったり、オンライン会議が入らない間に長女と出掛けたりという感じで、観光という意味では、金閣寺にお守りをお返しに行った以外は宿周辺をウォーキングがてら散策したくらいでした。
本当はこの時期、9月に入ってもまだ納涼の飾り付けがされているという東福寺と、枯山水の庭が素晴らしいという塔頭の光明院へも行きたかったし、そろそろ見頃を迎えるであろう御所の隣の“萩の寺”梨の木神社へも行きたかったのですが、どちらも果たせず。

 そのため滞在場所が岡崎なので、朝のウォーキングで岡崎公園から平安神宮、そして永観堂から南禅寺、或いは疎水沿いに哲学の道を歩いたり、疎水方向を逆方向に川端通から鴨川に沿って川岸を歩いたり。
或いは午後の空き時間に粟田神社の横から青蓮院から知恩院を経て、円山公園から八坂神社まで歩いたり・・・。
昨年までに、せめて親が出来ることの願掛けをしたそれぞれのお寺さんや神様には全てお礼参りで参拝済み。ただ、ウォーキングの途中にある浄土宗の我が家の総本山でもある知恩院へは今回も先祖供養のお参りし、また京の産土神である八坂神社へも今回の入洛のご挨拶を兼ねて参拝したのみでした。
 広大な円山公園。枝垂桜が有名ですが、何となく横山大観の「夜桜」を思い浮かべます。また近くに祇園祭の山鉾の形をしたコンクリート製の塔の様な建物があり、ずっと不思議に思っていましたが、これは大倉財閥の創始者が建てた「祇園閣」という昭和初期の建物で、時の男爵だった翁が自身の卒寿(90歳)などの記念として「祇園祭でしか目にできない山鉾を、一年中見られるように」と建てた塔だそうです。高さが36mあり、遠くからでも目立ちます。秋には特別公開されるそうですので、機会があったら一度見てみたいものです。そして、先述の大観の「夜桜」は、時の大倉財閥総帥(先述の創始者の長男で大倉財閥二代目)から依頼を受けて描いたものなのだとか。ナルホド、“千年の都”京都は遥かに奥が深い・・・。

 「たった三泊じゃ、短かったね・・・」
家内ではありませんが、やはり三泊では当初の目的すら果たせず・・・。色んな思いの交錯する京都では、もっと長く滞在しないとその都度の目的があってもなかなか達成するのは(≒満足感を得るのは)難しそうです。

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