カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
今回の京都旅行での食事場所の選定は、事前に母娘(おやこと読みます)で相談して選んだ店ばかり。私メの選択は(希望などの意見も)一切入っておりません(「父娘」は「おやこ」とは読みませんから・・・)。
まぁ、それぞれ美味しかったし、他にも個室が取れずに孫を連れて行けないというので、私メが(「じゃあ、しょうがない」と言いつつ、確信犯的に)ホテルに残って孫の面倒を見ることにして(お陰で、腕は痺れましたが、小一時間孫娘と幸せな時間をジィジは過ごすことが出来ました)、母娘三人で食べに行った「瓢亭」の朝粥コースなど私メが食べていないモノもあるのですが、今回行った中で我々家族が感心感激したお店が一軒ありました。
それは長女が選んだ、河原町四条の一筋北の小路を東に入って、狭い階段を二階に上がったお店。その名も「煮野菜 おにかい」。
店の紹介ページに依ると、『おにかいでは「旬の京野菜を美味しく食べよう」をコンセプトに、カウンターど真ん中に置かれた自慢の大鍋でその日届いた野菜たちをコトコト煮たり、さっと炊いたり、湯がいたり…。
京都乙訓の里 向日にある五十棲農園から採れる安心安全の旬の京野菜たちを中心に、近隣の農家さんとも連携し作っている新鮮なお野菜たちを美味しく召し上がっていってください。』とのこと。
つまり野菜中心で女性に優しく、また長女に依れば、飲兵衛の私メ向きにお酒の品揃えも豊富とか(男性陣は「なんだ、野菜かよ!?」と思うかもしれませんが、決して然に非ず!)。
狭い階段を昇りドアを開けると、想像以上に開放的で広い店内。オープンキッチンを取り囲むように板のカウンターがあり、周囲には仕切られた大小の個室風のスペースがあります。店内全体が古材の様な感じの板材が使われていて、まだ新しい店でも古民家に居る様な歴史を感じさせる佇まいを演出しています。
そして皆さん若いスタッフですが、ハキハキとしていて気持ちがイイ。
人気店なので予約必須という長女の勧めもあって、事前に家内が早めに個室を予約していたこともあり、通していただいたのは単に板壁で横と仕切られたスペースではなく、ベビーカーでの赤ちゃん連れを伝えていたこともあってか、スペースへの段差もあってより個室に近い感じ。ベビーカーを置くスペースも十分で、ベンチシートも平らな板の間の様で、赤ちゃんを寝かせたりするにも便利。ここならば、もし泣いても他のお客さんへの迷惑も最低限で済みそうです(結果的には、食事中は全く泣かずにイイ子にしていましたが・・・)。
次女が孫用の離乳食を準備しだしたところ、それを目に留めたスタッフが(しかも若い男性スタッフです)「温めましょうか?」と声を掛けてくれたのです。
娘が恐縮してお願いし、持って来ていただくと、「このくらいの温度で大丈夫ですか?」と確認。他にも準備したモノと二種類共温めてくださいました。
娘曰く、
「今まで赤ちゃん連れで食べに行った中で、温めをお願いする前に声掛けて聞いてくれたお店って初めて!」
勿論、お願いしても断られるお店の方が多いだろう中で、お店の方から気を利かせて「温めましょう!」と声を掛けてくれるなんて、と大感激の様子。
他にも、オーダーや配膳、店内の案内など、声掛け一つとっても、気配り、目配り、心配りが決して押しつけがましくも無く、また芝居がかった感じもせず、極自然な振る舞いで行われている感じで、そんな自然な“おもてなし”に一同感激しました。
頼んだのは、九条ネギとシラス、マグロのレアカツ、トウモロコシの天婦羅、炊き込みご飯などなど・・・。
日本酒も京都や滋賀の地酒など10種類ほど揃えられていましたし、料理もどれも新鮮で調理も工夫されていて美味しかったのですが、それ以上に若いスタッフの皆さんの“おもてなし”に感心感激した次第です。