カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
狭い新居では、今まで使っていたダイニングテーブルもソファーセットも置けるスペースが無いことから次の方にお譲りすることにしたので、新居用に新たに小さめの家具を購入しなければいけません。
しかし、今度こそ本当に“終の棲家”であろうことから最後の家具でしょうし、どうせなら我々の後も娘たちが使えるような、そんな長く使える“一生モノ”でないと買う意味がありませんので、じっくりと気に入った良いモノを探すことにしました(どちらかというと、私メではなく奥さまの意向ですが・・・)。
マンションはLDKですが、キッチンはオープンな対面式のカウンターキッチンで、そのカウンターの対面式キッチンには食事が出来るカウンターテーブルが設えられていますので、そこに高めのしっかりした椅子(バースツール)を置いて、ちゃんとしたダイニングテーブルが来るまでその代わりとして使って、夫婦二人での食事が出来る様にしました。
地場の全国チェーンの家具店を含め行ってみたのですが、バースツールは種類も少なく、クルクル回転し上下移動可能なタイプよりは高さが確定できれば固定していた方が使い易いと思うのですが、結局気に入ったモノはありませんでした。
そこで、家内はネット検索をして、それなりの値段でしたが北欧(デンマーク)製のオシャレなバースツールをオーダーしました。
従って、鍋などキッチンカウンターで食べるのが(スペースも無く)不似合いな時は、IHコンロを使って炬燵で煮て食べることにしました。ただワンコたちは、炬燵の方がゴロゴロするのに気持ちが良くて、むしろ気に入った様子でした。ただベストポジションをワンコたちに奪われて、占有権の無いこちらは隅っこに(しかも場合によっては正座で=“信州弁”で「おつくべ」して)座らざるを得ないこともあり、食べていてもなかなかリラックス出来ません。またオーディオ視聴も炬燵だと床面に座っていることになるので、リスニングポジションとしては耳の位置が好ましくはありません。
このままでは暮らすのに些か不便ですので、本来据え付けるべき家具は、11月末に高山に行って、飛騨家具の販売店とそこで教えてもらった飛騨家具の代表的メーカーである飛騨産業のショールームを見学し、実際に自分の目で見て確かめて、家内はお目当ての商品が定まった模様。
そして、彼女の選んだのは飛騨産業の「森のことば」というシリーズでした。何でも、加工が難しく、見た目が悪いとそれまでは大部分が捨てられていた木の「節」を活かした家具。森のことばが発売された2001年以前は、「節」のある木は端材として捨てられて、家具に使われることは殆ど無かったそうですが、飛騨産業は森林資源の有効活用し、「節」も含めた木そのものの美しさに着目して新しい家具をデザインし、その結果「森のことば」は人気シリーズとなったのだとか。板毎に異なる「節」を活かすため唯一無二、二つとして同じ商品はありません。昔は不良品として捨てられていた「節」が、或る意味一つの“景色”として、彩でもある個性という“生命”を家具に与えてくれます。その「節」をどう活かすかは、デザイナーの腕次第なのでしょう。
オークやウォルナットなどは北米産の輸入材であり、コロナ禍に依るウッドショックで12月21日から商品が値上げとなるため、ギリギリとなる前日の20日に新宿の大塚家具へ行って値上げ前の価格で注文した飛騨家具。
家内の意中である「森のことば」シリーズの中の、ソファーとダイニングセットを無事に購入することが出来ました。
飛騨家具は一つ一つ全てが受注生産ですので、肘掛けの位置やファブリックの色と種類、大きさなどを都度確認しながら決めていきます。今回の注文内容の確認に1時間半ほど掛かりましたが、お客さん毎に張り付く専任の担当者の方と確認し合いながら最後の発注まで対応いただきました。その結果、今回のウッドショックの渦中ですが、注文した商品は1ヶ月後の1月末には納品可能とのこと。幸い、21日受注分からの値上げ前の価格で無事購入することが出来ました。
高山の飛騨産業から(おそらく安房峠超えの松本経由で)横浜に在るという大塚家具の配送センターを経由してから(再度)松本へ持って来て、我が家で組み立てて納品することになりますので、勿論都内より発送料は高くなりましたが、色々検討してきた家内に依れば、値引き分も含め大塚家具が一番安いとのことでした。そうは言っても、勿論、一番お得な大塚家具でしかも更に購入額によっての割引等もあったとはいえ、お値段の総額は三桁近く、いくら一生モノとは言っても決してお安い買い物ではありませんでした。
そして、待ちに待った1月27日。数日前の降雪報道もありましたが、配送予定時間前に確認の電話があり、予定通りに無事到着。聞けば、この日は横浜の倉庫からではなく、前日別のオーダーで長野市に配送して宿泊し、この日は長野市から松本への移動だった由。従って、渋滞する圏央道でなく、長野道で1時間足らずですので運送は楽だったとか。
「おかげで、今日は随分楽させて貰いました。」
お二人で、慎重に本体も壁も傷つけぬ様に慎重に運び入れ、室内で組み立てて家内の指定する場所に無事設置完了。室内も見違えた様で、最後に残っていたリビングルームが、漸く我々が想定していた“雰囲気”のある部屋らしくなりました。
飛騨産業の「節」を活かした「森のことば」シリーズの商品には、二つと同じ製品は無いことから、初めて見る「節」はそれぞれ味わいがあり、選んだ家内も満足の様子でした。
その意味で、“♪~お値段以上”ではありませんが、“一生モノ”でもあり、長い目で見れば間違い無く価格以上の満足度を得られる飛騨産業の家具だと感じた次第です。
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