カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 松本の冬の風物詩。今年35回目となる氷の祭典、「国宝松本城氷彫フェスティバル」。去年は残念ながら新型コロナの影響で中止されたのですが、今年は2年ぶりに1月21日~23日まで、松本城公園を中心に開催されました。

 今回はコロナ禍での開催であったため、密を避けるべく、松本城公園だけではなく、松本駅お城口の駅前広場や大名町交差点の大手門枡形跡広場などでも展示されているとのこと。従って今年は複数の場所で氷彫が見られるので、街歩きでの楽しみにもなりそうです。
そこで、中日となる土曜日の22日、早朝のウォーキングを兼ねてメイン会場の松本城公園で行ってみることにしました。通常のウォーキングは、松本城からお参りを兼ねて四柱神社と深志神社へ廻るのですが、今回は氷彫を見るために、先ずは枡形跡広場からメイン会場となる松本城に行き、四柱、天神へのお参りした後、駅前広場の氷彫を見て帰ることにしました。
因みに、「氷彫フェスティバル」のメインイベントとなる全国氷彫コンクールは、この日の夕刻17時から夜を徹して明日の日曜日の朝まで行われるので、前日のこの日はまだ影も形もありません。
例年だと、夜はともかく日中は気温が上がるため、せっかくの氷が融けて形が崩れてしまうことも珍しくは無いのですが、今シーズンは久し振りに寒い冬で今朝も-10℃近くまで下がったので、いつもよりは融けて形が崩れず日持ちするかもしれません。

 モルゲンロートがキレイだった22日の朝、8時過ぎに家を出て、先ずは大手門桝形跡広場へ。ここは、私メの学生の頃は鶴林堂という書店のビルが在ったのですが、閉店後のの跡地を市が買い取り、現在は空き地で時々フリーマーケットなどのイベントに使われています。元々は城下町に良くある、敵の侵入を防ぐための鍵型のクランクで大手門が建っていた場所。既に発掘調査も終わっていますが、将来は外堀復活などの松本城全体の整備計画の中で、大手門の再建もその構想の一つとして考えられています。
 さて、広場には魚(コブ鯛かと思ったらナポレオンフィッシュとか)と天使の氷像が立てられていて、朝日にキラキラ輝いていました。
大名町を進み松本城へ。氷彫フェスティバルのメイン会場となる黒門前の公園では、この日の夕刻から10数団体による氷彫コンクールが行われるのですが、朝はまだ静かで、お城と真っ白な北アルプスを背景に既にいくつかの氷像が展示されていました。
干支の虎の氷像も見事。どうやって透明な氷に白い斑を創るのでしょうか。また、水中花ならぬ氷中花。花を氷で閉じ込めるのではなく、穴を開けて染料を流し込み、花びらの形を創るのだそうです。また、松本城を背景にしたMATSUMOTOの氷もお見事でした。
四柱と深志神社へのお参りを済ませて松本駅に行くと、お城口(東口)の駅前広場にもノイシュバンシュタインの様なお城と白クマなど3体の氷像が立っていました。
 氷像も例年よりも寒いので今年はまだ融けてはいませんでしたが、融けずともイベントが終わる明日にはもう壊されてしまいます。その意味では、美しくも有限で儚い芸術なのかもしれません。

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