カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 『 新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては幸多き新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。昨年は大変お世話になり、誠にありがとうございました。

 さて、突然ではありますが、私共ここで転居いたしましたのでご報告させていただきます。

 一昨年、長年の懸案でありました手つかずでいた母屋を整理致しました。片付けには数ヶ月掛かり、不要物を軽トラに満載し、30回以上もゴミ焼却場とリサイクルセンターを往復。持ち込めないモノは、専門業者に依頼して引き取ってもらいました。その際、私共夫婦がつくづく感じましたことは、同じ苦労を子供たちには絶対にさせまいということでした。
今の我が家はシンガポールから帰任後に終の棲家として建て、私共夫婦にとっては人一倍の愛着もあり、例え我々が居なくなった後であっても、もし娘のどちらかでも戻って来てくれるのなら最後まで大切に維持していこうと考えておりましたが、幸いにもしっかりと独立してくれた娘たちは、将来も二人共この松本に戻る意思は無いとのこと。
然れば、いずれあの大変だった母屋の二の舞にもなりかねず、そこで熟慮に熟慮を重ねた結果、将来子供たちに迷惑を掛けぬためには、我々自身の手で家を処分するしかないのではないかとの決断に至りました。

 93歳を迎え常時介護での見守りが必要となった母も、コロナ禍の中でしたが、幸い亡き父と同じ特養に昨春入所させていただくことが出来、母の心配も無くなりました。そこで二人共 齢65歳を迎え、まだまだ動ける内に終活として家を整理し、長女からの勧めもあり、彼女が購入してくれた市内のマンションにここで転居いたしました。今までに比べれば狭い我が家ではありますが、夫婦二人の生活には十分な広さであり、ペット可の物件故 ワンコたちも一緒に暮らすことが出来ます。
来たるべき老後をふまえ、これからは常念を始めとする北アの峰々の眺めを楽しみに暮らしていきたいと存じます。

 ご報告が遅れましたこと、また今後のことにつきましては、ご迷惑をお掛けすることもあるかもしれませんが、何卒事情ご賢察賜りますよう重ねてお願い致します。

 末筆ながら、コロナ禍も収束とはいえず、まだまだ不安な日々が続いておりますが、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
                                     令和4年 元旦 』

 この文章は、今年は年賀状ではなく、転居報告を兼ねた「年賀手紙」に記載した文章です。
そして掲載した写真は、その“年賀手紙”用のお年玉付き年賀切手と、2022年正月二日、新居から撮影した常念岳を中心にモルゲンロートに染まる今朝の北アの峰々です。

 今年一年の皆さまのご多幸を、ここ信州松本より謹んでお祈り申し上げます。どうかコロナ禍が今年こそ収束し、どうか穏やかな“普通の”日常が戻って、依然と変わらない“普通の年”になりますように。

本年も、どうぞ宜しくお願いいたします。

                 カネヤマ果樹園一同+ナナ&コユキ💛