カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
奥さまが飛騨家具を見たいとの仰せ。現物を見ないと、ネットのカタログでは分からないとのこと。そこで、11月末に日帰りで飛騨高山に行ってきました。
安房トンネルが開いた今は、峠を上り下りした昔に比べれば遥かに楽になりました。昔は冬場の安房越えなど考えられなかったのですが、トンネル開通後は、安房トンネルを経由して松本から中央道で首都圏に向かう飛騨ナンバーの車を通年で見掛ける様になりました。
とはいえ、北アルプス(と言うより、ここはむしろ飛騨山脈でしょうか)越えの山岳路ですし、しかも数日前に松本は平地でもみぞれ気味の天気で、山は勿論降雪。真っ白くなって、一気に冬山の様相です。しかしFFの普通車は12月上旬にタイヤ交換する予定で、まだノーマル。たまたま軽のスタッドレスがそろそろ寿命で新品に買い替え時期で、購入先からは新品タイヤは200㎞前後走らないと表面のカバーしている膜が剥がれないので効きが弱いため、むしろ混む12月ではなく11月に履き替えておいた方が良い旨のアドバイスがあり、中旬にスタッドレスに替えてありました。そのため、今回は四駆とはいえ軽自動車での飛騨高山行となりました。
沢渡を過ぎると山肌に雪が目立ち始めました。中の湯から先の上高地は冬季閉鎖中。ここから高山方面へ左折。更に勾配が急になると所々道路にも圧雪が。やはりスタッドレスで正解でした。5㎞近い安房トンネルを抜けると道路は更にずっと圧雪状態になり、長野県側よりも勾配とカーブは多少緩やかになるものの、先頭車両がノーマルなのか、ゆっくりゆっくり30㎞以下の低速で後について下って行きました。
最初の目的地は、高山ではなく飛騨市にある家具屋さん。その後、高山市内にある一番大きなメーカーのショールームと隣接するアウトレット店舗も見学し、実物を見て奥さまのイメージも大分固まった由。
今回は観光ではありませんし、高山市内は何度か観光で廻っているので、今回は途中どこかで昼食を食べてからそのまま松本へ戻ることにしました。
高山ラーメンと言えば醤油ですので、私メは中華そばの大盛り(800円)を。メニュー紹介では『伝統ある飛騨の醤油を主役にした無化調中華そば。飛騨の醤油をベースに5種類の醤油をブレンドし、魚介出汁と合わせることで華やかな芳酵のスープに仕上がっています。』とのこと。
奥さまは珍しく、「味噌ラーメン」(880円)をチョイス。同様に『高山市丹生川町の「にゅうかわ糀味噌研究会」が地元の食材だけで作った高級味噌「乗鞍こうじ味噌」を使用した味噌らーめん』とのこと。
中華そばは高山ラーメンらしい細打ちのちぢれ麺で、スープは煮干しが効いていましたが割とあっさり。飛び抜けてというよりは、極々普通の醤油ラーメンです。ただチャーシューが些か薄過ぎるのではないかなぁ・・・。
一方の味噌ラーメンはかなり甘めのスープでした。
国道に戻ると、すぐ横に「板蔵ラーメン」と書いたもっと大きなドライブインの様なラーメン専門店がありました。もしかすると、こちらの方が良かったかもしれませんが、後の祭り・・・。
あまりラーメンを好まぬ奥さま曰く、何年か分のラーメンを食べた気がするとのこと。ま、たまにはイイでしょう。
腹ごしらえも済んだので、ワンコたちの待つ松本へノンストップで帰ることにしました。
余談ですが、今回高山を往復してみて気になったのは、松本と飛騨地方を結ぶ予定の中部縦貫道。安房トンネルは先行して開通し、その便利さを享受しているのですが、全体の工事はまだまだこれから。特に長野県側は漸く波田付近で工事が始まったばかりですが、岐阜県側ではあちこちで中部縦貫道の工事が行われているのが目に付きました。一体この差はどこから来るのでしょうか。政治力か、或いは特に長野県側の急峻な地形の北アルプスを貫く工事の難しさか・・・。山を挟んでの進捗差を目の当たりにして、些か考えさせられました。