カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 9月末、松本市役所に或る届け出に行きました。
その前に県の申請した書類に不備があり、松本の合庁の県の担当の方から電話があり、丁寧に説明を頂いた上で「市役所に行って〇〇の届をして証明書をもらってきてください」とのことでした。
住民票の様な一般的な申請書ではないので、先ず窓口(コンシェルジュ)で確認し、指示いただいた市民課窓口へ。そこで依頼内容を伝えると、だったらと、同じ市民課の別窓口へ案内されて男性の担当の方が担当してくださいました。
その方曰く、
 「この届出には〇〇の“写し”が必要ですが、原本は法務局にあります。」
とのこと。
松本市の地番に関することだったので、
 「法務局へ行かないとダメなんですか?松本市の地番に関することなのに、ここ(市役所)では分からないのでしょうか?」
とお聞きすると、
 「原本は法務局に在り、後で市にも“写し”が法務局から送られては来ます。」
 「提出しなければいけない書類は、市役所にある“写し”でも宜しいのですか?」
 「ええ。でも市には後で送られて来るので・・・。」
と言われたので、申請書にはちゃんと取得時期を記入していますので、些かイヤミっぽく・・・、
 「あの、当該物件を取得したのは今から24年前ですが、20年経ってもまだ法務局から市には送られて来ないのでしょうか???」
 「あー、ええと・・・、それだと市民税課にあるかもしれませんネ・・・。」
 「“写し”というのは“コピー”で宜しいんですよね。原本ではなく、市民税課にあるその“写し”のコピーを頂ければ宜しいんですよね!?」
 「・・・えぇ~・・・ハイ・・・それでも結構です・・・」
 「“それでは”いけないのですか??」
 「いえ・・・大丈夫です・・・」

 そこで、市民税課の場所をお聞きして、別棟2階にある市民税課に伺い、趣旨を説明すると、親切に対応いただいた男性職員の方が
 「私も以前市民課に居ましたが、確かにこの書類の写しが必要ですよね。」
 「有料になりますけど、コピーを差し上げますね。」
と300円の手数料を払って、“写し”をくださいました。
そして、また一階に戻り市民課で書類を提出しました。
20分ほど待って手続きが終了し、必要な証明書を無事入手することが出来ました。
すると、その際、証明書と一緒に先ほど提出した“写し”が戻 って来ました。
 「えっ?・・・あのう・・・この“写し”は必要無いんですか???」
 「ハイ、確認出来ましたのでもう結構です。」
 「証明書の発行手数料300円いただきます」
 「・・・」

 えっ、一体何なのだろう・・・。決して600円を問題にしているのではありません。
申請手続き上の確認のために“写し”の確認が必要なのは分かります。
その写しは市役所から2㎞も離れた(国の)法務局に(原本が)あるから取りに行けと言われた市民課の男性担当者。片や、“写し”のコピーをすぐに取ってくれた市民税課の職員。
ただ、“写し”が同じ市役所内にあるのなら、(確認に必要な手数料を払っても良いから)無駄なコピーを取らず、職場間で確認できないのでしょうか?(今回で云えば、申請者を待たせて、市民課の担当が市民税課まで“写し”の確認へ行って来る)。
決して300円が問題では無く、紙の使用量を削減しようとどこの自治体も環境対策の“お題目”上は取り組んでいる筈・・・。
もしこれが民間企業なら、書類の在る「法務部へ書類の確認に行ってくるね!」とか、「経理に行って伝票を確認してもらうね!」となるのが普通ではないでしょうか?・・・。
建て替えせずに老朽化した半世紀以上も昔の庁舎を使っている、松本市役所故の不便さはあるのでしょうが、市民課から市民税課へは、東庁舎の一階から、横断歩道を渡った西庁舎の二階の市民税課まで歩いて数分の距離。市と県、市と国といった、権限や管轄の異なるお役所ならともかく、市民課も市民税課も同じ松本市役所内の別職場なのです。

 市の職員は“Civil Servant」”、市民へ仕え捧げる人です。
松本市が大好きで、生まれ育った松本のために貢献したいという高い志を以て奉職した皆さんである筈です。勿論、イヤなこともあれば、日々「コンチクショウ!」と思うこともあるでしょう。
しかし、利益創出のために社内では一円を削り出しながら、外部のお客様には如何に満足をしていただけるかを日夜考えている民間企業ではあり得ない対応ではないでしょうか???
トップが替わろうと、こんな職員じゃ何も変わらないだろうな・・・と思えた、呆れてガッカリの松本市役所でした。

 正直、そんな文句の一つも言いたいところ・・・。
しかし出来る筈もなく、はぁ~・・・と溜息をついて、自分の胸の中でブツブツ嫌味を言って市役所を後にしました。
 「イヨッ、見事なお役所仕事。はぁ~あ・・・、アッパレ!!」

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