カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
6月に入って、松本城の北西の池にスイレンがかわいらしい白やピンクの花を咲かせていました。因みに、何となく混同されがちなのですが、スイレン(睡蓮)とハス(蓮)は全く別モノ・・・です。
ハス(蓮)は仏様の台座(蓮華座)に代表される様に仏教では神聖な花として良く登場します。それもその筈で、仏教発祥の地であるインドが原産とか。また、我々にとって和食でお馴染みのレンコンは蓮の根です。
一方、スイレンは漢字で書くと“水蓮”を連想しがちですが、実際は水ではなく「睡」の漢字が使われます。これはスイレンの花が朝開き夜眠る様に閉じるので、睡眠の「睡」が使われて睡蓮と書かれるのだとか。
お参りを兼ねての朝のウォーキングでの7月20日。二週間ぶりでしょうか。
梅雨明け後の猛暑ですので、熱くなる前にと、早めに朝7時過ぎに家を出ました。途中、いつもの様に松本城公園を通って、大名町通りから縄手通りを通って四柱神社へ向かいます。
すると、松本城の北西にあるお堀で、ハス(蓮)の花が咲いていました。ハスの花は仏画に描かれている通りのピンクで、スイレンに比べると二回り位大きな花です。一番の違いは、スイレンは水面に浮かんでいる様に花が咲いているのに対して、ハスは茎がすっと伸びて水面よりも高い位置で花を咲かせているところでしょうか(咲き終わった後も、花びらは散っても蜂の巣の様な核の部分がずっと残ります)。
6月に咲き始めたスイレンは、7月下旬になってもまだたくさん咲いていて、この時期はハスとスイレンの花の共演です。
ハスとスイレンは、花だけではなく葉も全く違っています。花同様に大きさもですが、スイレンの葉には切れ込みがあるのに対して、ハスの葉はオーバル。また、スイレンの葉はツワブキの様な光沢があってかなり緑が濃いのに対して、ハスの葉は里芋の葉に良く似ていて、里芋の葉に朝露が水玉となってコロコロと転がっている様に、スイレンの葉も撥水性で光沢は無く色もスイレンに比べると緑色も薄い感じで、むしろ里芋の葉に近い気がします。
因みに、英語ではスイレンがWater Lilyに対してハスは Lotus。リリーには優しさを感じるのに対して、ロータスと聞いた方が何となく気品と気高さを感じるのは、英国の自動車メーカー名だからではありませんが、何らかの先入観があるからなのでしょうか。
【追記】
スイレンとハス同様に、ウォーキング中の松本の街角で見つけた花です。
大名町通りに植えられている街路樹「シナノキ」。長野県の旧国名である“信濃”(科野)の由来となった木でもあります。決して華やかではありませんが、初夏の6月(写真は6月12日)に小さな細かい花が咲いていました。
そして「国宝」旧開智学校。現在耐震補強工事で休館中ですが、そんな観光客の居ない開智学校の裏庭(中央図書館側)で、夏の日差しの中ザクロの真っ赤な花がまるで競うかの様にたくさん咲いていました(撮影は6月24日)。目にも鮮やかなザクロの花。それもその筈で、緑の中の鮮やかな赤い色は“紅一点”の語源でもあります。因みに、それは中国北宋時代の王安石がザクロを詠んだ詩『詠柘榴』にある「万緑叢中紅一点」(バンリョク ソウチュウ コウイッテン)に由来します。北宋時代の中国で近代の科学的な色彩学の理論が知られていたとは思えませんが、緑の反対色(補色)が赤なので科学的根拠もあり、確かに目立つ筈です。
ハス(蓮)は仏様の台座(蓮華座)に代表される様に仏教では神聖な花として良く登場します。それもその筈で、仏教発祥の地であるインドが原産とか。また、我々にとって和食でお馴染みのレンコンは蓮の根です。
一方、スイレンは漢字で書くと“水蓮”を連想しがちですが、実際は水ではなく「睡」の漢字が使われます。これはスイレンの花が朝開き夜眠る様に閉じるので、睡眠の「睡」が使われて睡蓮と書かれるのだとか。
お参りを兼ねての朝のウォーキングでの7月20日。二週間ぶりでしょうか。
梅雨明け後の猛暑ですので、熱くなる前にと、早めに朝7時過ぎに家を出ました。途中、いつもの様に松本城公園を通って、大名町通りから縄手通りを通って四柱神社へ向かいます。
すると、松本城の北西にあるお堀で、ハス(蓮)の花が咲いていました。ハスの花は仏画に描かれている通りのピンクで、スイレンに比べると二回り位大きな花です。一番の違いは、スイレンは水面に浮かんでいる様に花が咲いているのに対して、ハスは茎がすっと伸びて水面よりも高い位置で花を咲かせているところでしょうか(咲き終わった後も、花びらは散っても蜂の巣の様な核の部分がずっと残ります)。
6月に咲き始めたスイレンは、7月下旬になってもまだたくさん咲いていて、この時期はハスとスイレンの花の共演です。
ハスとスイレンは、花だけではなく葉も全く違っています。花同様に大きさもですが、スイレンの葉には切れ込みがあるのに対して、ハスの葉はオーバル。また、スイレンの葉はツワブキの様な光沢があってかなり緑が濃いのに対して、ハスの葉は里芋の葉に良く似ていて、里芋の葉に朝露が水玉となってコロコロと転がっている様に、スイレンの葉も撥水性で光沢は無く色もスイレンに比べると緑色も薄い感じで、むしろ里芋の葉に近い気がします。
因みに、英語ではスイレンがWater Lilyに対してハスは Lotus。リリーには優しさを感じるのに対して、ロータスと聞いた方が何となく気品と気高さを感じるのは、英国の自動車メーカー名だからではありませんが、何らかの先入観があるからなのでしょうか。
【追記】
スイレンとハス同様に、ウォーキング中の松本の街角で見つけた花です。
大名町通りに植えられている街路樹「シナノキ」。長野県の旧国名である“信濃”(科野)の由来となった木でもあります。決して華やかではありませんが、初夏の6月(写真は6月12日)に小さな細かい花が咲いていました。
そして「国宝」旧開智学校。現在耐震補強工事で休館中ですが、そんな観光客の居ない開智学校の裏庭(中央図書館側)で、夏の日差しの中ザクロの真っ赤な花がまるで競うかの様にたくさん咲いていました(撮影は6月24日)。目にも鮮やかなザクロの花。それもその筈で、緑の中の鮮やかな赤い色は“紅一点”の語源でもあります。因みに、それは中国北宋時代の王安石がザクロを詠んだ詩『詠柘榴』にある「万緑叢中紅一点」(バンリョク ソウチュウ コウイッテン)に由来します。北宋時代の中国で近代の科学的な色彩学の理論が知られていたとは思えませんが、緑の反対色(補色)が赤なので科学的根拠もあり、確かに目立つ筈です。