カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
前半は天候不順だった今年のGW。
コロナ禍で遠方への旅行は無理なため、当初は天気の良さそうな5月3日に、シーズン解禁としていつもの三城からの美ヶ原登山を計画していたのですが、4月30日と5月2日に美ヶ原は季節外れの降雪で真っ白だったとのことで、まだまだ山は冬の装いらしいことから今年の初登山は断念。そこで、地元での里山ウォークに変更です。
ルートは、先ず我が家から下岡田へ1㎞程坂を上って、東口駐車場からアルプス公園へ。そしてアルプス公園を南口駐車場まで縦断してから、城山遊歩道で城山公園へ。更に城山公園から市街地へ下り、松本城から四柱、深志神社へという往復9㎞~10㎞程度の私的“松本ウォーク”です。
1㎞程の下り道を歩くと城山公園です。遊歩道に入ってすぐ、眺望が開けた所に東屋がありますが、そこが鳥居山。この西斜面で、500年近く続くという鳥居火が毎年4月に行われます(コロナ禍のため、今年は規模を縮小して二年振りの実施で、4月30日に行われました)。
そこを過ぎると、ナラやクヌギの林の中を進みます。新緑が眩しい程の緑のトンネルが続き、プチ森林浴気分です。アルプス公園からはずっと楽な下りですが、当然ですが城山公園から来れば逆にずっと上り坂で、1㎞足らずとはいえ結構な急坂が続き、ちょっとした登山気分が味わえます。城山公園が標高673mでアルプス公園の最高地点が標高775mだそうですので、ちょうど100mの標高差(因みに、松本市役所が593m。東京の高尾山599mとほぼ同じ標高)。登山のトレーニングとしても最適なトレッキングコースで、この日もトレイルの練習をされている方が何人かおられました。因みに、先述の同じ城山々系の芥子坊主山は標高891m。岡田地区にある山で、小学校の遠足等で子供時代から慣れ親しんだ地元の里山です。城山公園からアルプス公園を経て、その芥子坊主山まで続いているのが、城山々系の尾根沿いに作られた城山遊歩道です。城山公園から芥子坊主まで片道5㎞、標高差220mというトレッキングコースになります。
さて城山公園は、解説によると『江戸時代の天保十四年(1843)に松本城主であった戸田光庸が、犬甘城址に桜や楓数千本を植え、領民に開放したことがきっかけとなり、明治六年(1873)の太政官布告に基づいて、明治八年(1875)に長野県(当時は筑摩県)で初めて公園に指定されました。』とのこと。城山公園は、昔から松本市民の憩いの場でもあります。
城山公園からは蟻ケ崎高校辺りまでずっと下りで、途中、住宅街の中の道路沿いに塩釜神社(奥州一之宮の分社)がありますが、4月23日にここで天然記念物のカモシカが目撃されて全国ニュースになりました。その後山に帰って行っただろうとのことでしたが、城山々系でしょうか。そういえば城山遊歩道の入り口にいつからか「クマ出没注意」の案内板がありますが、カモシカも出るのだからあながち冗談ではないのかも・・・。
旧開智学校から松本城へ向かいます。松本城の駐車場は県外からの観光客で満車。コロナ禍で東京などに緊急事態宣言も出されている今年のGWですが、松本城での予想以上の人出にビックリ(写真は正面の黒門とは反対側になりますが、お城の北西にある朱色の埋の橋とその近くの藤棚です)。