カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 松本から軽井沢へ行くに時は、特にアウトレットでの買い物目的での日帰りでは「時は金なり」で、更埴JCT経由の高速道で行くことの方が多かったのですが、リタイア後は上田経由で下道(一般道)を行くことが多くなりました。
松本からですと、実際高速道なら早ければ(多少とばせば)1時間半で行くことが出来ます。三才山峠越えで上田経由だと2時間程度。以前上田出身の同僚から、大して時間も変わらないのに高速道経由なんてあり得ないと憤慨されましたが、毎日が日曜日の年金生活者となれば、仰る通りで30分差など然して気になりません。しかも昨秋から三才山トンネルが無料化されていますので余計国道254号線で三才山経由の方がお得になりました。

 今回は少し寄り道で、久し振りに塩田平の生島足島神社にお参りをして(平井寺トンネルも三才山トンネルと同時に無料化されています)から、丸子を経由して東部湯の丸IC付近から浅間サンライン経由で向かいました。
平日で道路も空いてもいましたのでスムーズに到着。そのためチェックイン時刻までにはまだ少し時間があり、途中目に付くレストランも無くて我々もランチがまだでしたので、フロントでワンコOKのレストランを伺うと、そこはさすがのドッグフレンドリーな軽井沢。すぐに室内OKやテラスのみOKと色別に区分けされたレストランが掲載された軽井沢のマップを渡してくださり、近くの店を幾つか教えてくれました。ただ、コロナ禍で休業している店舗も多いので、事前に電話で確認してから行った方が良かろうとのこと。
そこで、付近の追分エリアでワンコも室内OKというレストランがカフェを含めて3つ程あったのですが、どこも休業中(電話に出ていただいた店も翌週から営業開始とのこと)。
結局ワンコOKで営業中の店は一軒も見つからず、やむなく付近のコンビニでお弁当を買って食べることにしました。

 軽井沢滞在中、昼間は外出していたのでランチはレストランで食べましたが、ドッグヴィラはキッチン付きなので夕食は食材を現地調達して部屋で調理したりテイクアウトをしたり、外食ではなくワンコたちと一緒にホテルステイで部屋食にしました。

 軽井沢のアウトレットのワンコOKのレストランも室内ではなくテラス席のみという店が多く、3月とはいえ未だ冬の軽井沢は寒くて外で食べる気にはなりません。そこで室内もワンコOKのカフェにも入って休んだりもしたのですが、極々普通のコーヒーが一杯650円。
やむなくワンコたちは車で待っていてもらい、ランチはアウトレットに隣接する食堂街で中華にしました。我々はすぐに座れましたが、食べている間には順番待ちの行列も出来る人気店の様でした。軽井沢店とあったので、都会にある有名?中華料理店の支店だろうと思うのですが、私メはニラレバ炒めのセットで、奥さまは海鮮固焼きそばのランチセット。併せて蒸し点心3種セットも。先ず、ニラレバ炒め(因みに、メニューではレバニラ炒めでしたが、中国語表記だと「韮菜炒猪肝」なので、ニラレバ炒めが正しい筈)は、味付けは良かったし、レバーがたくさんだったのも良かったのですが、野菜が少な過ぎでニラなど殆ど入っておらずチト惜しい。一方、家内の海鮮餡かけ焼きそばは、具材は豊富でしたが味付けが薄過ぎ。セットに付いてきた卵スープも味付けが薄かったので、黒酢を足して調整しました。また蒸し餃子などの点心も全然美味しくない。結局二人とも、「もうイイや」と焼きそば含め残してしまいました。
決して自慢ではなく、赴任したシンガポールで、ローカルの屋台から著名な高級店まで色々な中華料理を食べて、中華料理に対する“舌が肥えて”しまったのでしょうか。帰任後に家族で軽井沢に滞在した時には、当時“宇宙人”と云われた政治家も御贔屓という有名中華料理店に予約して夜行ったのですが、味にガッカリした記憶があります。
中華(シンガポールでは“中華料理”という一括りではなく、広東、四川、北京、台湾料理、そしてシンガポールらしく福建料理や潮州料理、更にはマレー半島で独自に発展した海鮮料理やフィッシュボールなどの中華由来のローカルフードという、それぞれのジャンルに区分されていました)に限らず、北インド料理、ベトナム料理、タイ料理も、“アジアの食の交差点”シンガポールで食べた味の記憶を日本で上回ったことは残念ながら一度もありません(とりわけインド料理は・・・)。
勿論年金生活者故、今回の軽井沢滞在中もミシュランガイドに載る様な超有名店や高級店に入った訳でもありませんが、どんなに口コミ評価が高くても全然美味しくないし値段も高い。軽井沢グルメは味も軽井沢価格なのでしょうか?

 そんな軽井沢で今回唯一コスパも含めて満足出出来たのが、千住博美術館併設のベーカリー・カフェ「ブランジェ浅野屋」でした。
浅野屋は軽井沢以外に東京を中心に首都圏でも店舗を展開する老舗のべーカリーで、旧軽の本店を含め軽井沢エリアに何店舗も展開する有名店ですが、千住博美術館に隣接したお洒落な建物(何となくロッキードのステルス戦闘機を彷彿)の中にギフトショップと共に併設されていて、イートインスペースが設けられています。奥さまはドリンクと好きなパンを幾つかチョイス。私メは、パンは選べませんがその日のデリプレート。ワンプレートにドリンクやスープ、総菜が3種付いて1200円ちょっとだったでしょうか。
他の浅野屋はどこも混んでいましたが、ここは空いていてイートインは我々含めせいぜい二三組。テイクアウトで来られる方も何組かおられましたが、他の浅野屋に行くなら、スペース的に他店より狭いので品揃えは少ないかもしれませんが、ここはテイクアウトも穴場かもしれません。
 千住博美術館を出て、18号線の軽井沢バイパスを中軽井沢方面へ戻ってすぐの所にツルヤの軽井沢店がありました。
上田に通っていた頃、地元のメンバーから、軽井沢のツルヤは“別荘族御用達”なので、他のツルヤとは品揃えが違うと聞いていました。
 「そうか、ここが噂の軽井沢のツルヤか・・・」
結局夕食は部屋食にしたので、ここで滞在中の食材を調達することにしました。野菜や肉、魚介類など、量の大小は別として、品揃えや金額は松本のツルヤと変わりませんでしたが、チーズやパン類の売り場面積はほぼ倍。松本では見掛けない様な輸入チーズなどがズラッと並んでいて、「ナルホド、これが別荘族向けなのか!」と感心した次第。
そして、買い物を終えて外に出ると浅間山が目の前にドーンと聳えていて、「ナルホド、これぞ軽井沢!」と納得した次第です。

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