カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 これでもかと言う程に、毎日雨が降り続いた今年の長梅雨。
そんな梅雨空の中、久しぶりに青空が除いた7月19日の日曜日。家の中だけに居てはカビが生えそうで息が詰まるので、ワンコたちと一緒にドライブへ。
選んだ先は、ニッコウキスゲが見頃を迎えたという霧ヶ峰です。
霧ヶ峰へは、諏訪から登るか、茅野から白樺湖経由のビーナスラインで車山から廻るかですが、上諏訪から行くよりも少し遠回りにはなりますが、せっかくのドライブですので茅野から白樺湖を経由してビーナスラインで車山高原から霧ヶ峰へとドライブすることにしました。

 白樺湖を過ぎて大門峠からビーナスライン(県道40号線)へ入ります。車山や霧ヶ峰を訪れるのは40年振りくらいでしょうか。初めてのスキーで霧ヶ峰に来てから、車山とかにもスキーで何度か来ましたが、子供が生まれてからのスキーは専ら白馬方面となり、こちらに来ることが無くなりました。
ビーナスラインは今では無料化されていますが、そのためか道路の傷みが目立ちます。白樺湖を見下ろす展望駐車場に車を停めてワンコたちのトイレ休憩で一休み。久し振りの青空で眼前に蓼科山の雄姿は拡がりますが、南アルプスなどの山々は残念ながら雲に隠れて望めませんでした。
 暫く走って富士見展望台に駐車。標高1700mとのこと。この辺りの丘陵地にニッコウキスゲの群生があるとのことで、多分100台くらい停められるであろう駐車場は満杯です。しかも県外車が目立ちます。ワンコたちを抱いて遊歩道を登り始めましたが、人が多くてすれ違いにも苦労するほどなので、途中で諦めて写真だけ撮って引き返すことにしました。
更に車を走らせると、テラス席にはワンコも入れる山小屋「コロボックルヒュッテ」も200台の駐車場がある「旅の駅霧ヶ峰ビーナス」もどこも満車。いくら週末とはいえ、このところの感染拡大を受けての自粛ムードもどこへやらで、かなり県外車も入り込んでいるようです。因みに、ここから少し先になる八島湿原だけはペット禁止ですが、この辺りだと遊歩道も広くてワンコ連れでも歩き易そうですし、しかも先程よりもたくさんのニッコウキスゲが咲いていました。しかし駐車場も一杯で順番待ちの様なので、駐車は諦めて松本へ帰ることにしました。
従ってニッコウキスゲだけを見るなら、富士見台よりもこの霧ヶ峰に車を停めて散策した方が良さそうでした。しかし知らないと、やはり最初に見掛けた場所に車を停めてしまいそうです。その意味では、上諏訪から上がって茅野に下った方が、ニッコウキスゲを愛でるドライブルートとしては良いかもしれません。
しかし乍ら、霧ヶ峰から角間新田を経て上諏訪へ下る道沿いにはレストランや喫茶店など観光で立ち寄れるような施設や店は皆無で、蓼科や白樺湖へ向かう茅野からのルートとは雲泥の差でした。しかも、道路も狭く急なカーブも多かったので茅野からの道路の方が広くて走り易い気がしました。
 以前の記憶では、高原の丘陵一面が黄色に染まる程の群落がみられた霧ヶ峰のニッコウキスゲ。鹿に拠る食害で一時は見る影も無くなり、その後電気柵で囲い保護に努めてきた結果、以前ほどではないにしても次第に復活しつつあるように思いました。ゆっくりと走る気持ちの良い緑の草原とニッコウキスゲ。昔の“さわやか信州”ではありませんが、夏の高原の絶好のドライブコースだと思います。