カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 コロナ禍の中で、コンサートも寄席の生落語も中止。また、緊急事態宣言が解除されても遠出は禁止ですので、“ステイ・ホーム”状態が続いています。

 そこで、巣ごもりでのお薦めは・・・落語、です。
個人的には、生で聞いたこともある柳家さん喬師匠(三年前、「松本落語会500回突破記念例会」の「さん喬&権太楼二人会」に来演されて掛けられた「妾馬」でした)が何とも言えぬ品があって一番好きな噺家なのですが、亡くなった五代目柳家小さん(さん喬師匠は最後の弟子)や古今亭志ん朝も絶品で、音源(動画も)が色々残っており、検索すればYou Tubeの動画も結構たくさんありますので、音だけなら“ながら”でも楽しむことが出来ます。こんな状況下ですので、“コロナ鬱”にならぬよう滑稽噺で笑うも良し、また人情噺でほっこりするのも良し。TVはくだらぬモーニングショーやワイドショーばかりでウンザリですので、興味がありましたら是非お試しください。
 名人と云われた圓生や志ん生の音源もありますが、些か録音が古過ぎて音が悪いので、小さん(因みに師匠は長野市出身で、二・二六事件の時には二等兵で何も知らずに命令されて宮城の現場に居たのだとか)以降がお薦めでしょうか。

 古典落語も色々ありますが、先ずはお馴染みの「時そば」から始まり、「妾馬(八五郎出世)」や「紺屋高尾」で泣き笑い、「芝浜」や「文七元結」(明治になって偉ぶる薩長の田舎侍に対し、江戸っ子の粋を示すべく、当代の名人円朝が創作したとか。またモデルとなった文七は水引で名高い飯田の出身だそうです)でほっこりするも良し・・・。因みに、私メはさん喬師匠と志ん朝師匠の「唐茄子屋政談」に今はまっています。