カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
最近のTVのニュースで放送される、県のコロナ感染者確認の記者会見報道(特に県の公務員)を見ていて気になったのは、何でもかんでも「ございます」を付ければ正しい日本語というばかりの「ございます」の連発でした。
例えば、長野県(だけではないと思いますが)の健康福祉課の部・課長の返答の中での、
「〇〇と聞いてございます。」
「えっ、それって“・・・と聞いております”でイイんじゃネ!?」
とTVに向かって思わず叫んでしまいました。
まるで、落語の『妾馬(八五郎出世)』の主人公である八五郎に大家が諭す、
『お殿様の前では、話す時には何でも必ず頭に「お」を付け、語尾には「奉ります」と言えば良いという“付け焼刃”の大家さんからアドバイスに、八五郎が 「じゃあ、“おったてまつります”って云やぁイイんだな!」』
と会得する場面があるのですが、記者会見での馬鹿の一つ覚えの様な何でもかんでも「ございます」の連呼は、或る意味風刺された八五郎の「おったてまつる」を連想させて何とも滑稽でしかありません。
調べてみると、
『「・・・してございます」は、「・・・してある」の丁寧語の表現。「・・・しております」は、「・・・している」の謙譲語の表現。どちらでも結構ですが、謙譲表現のほうが敬意の度合いは高くなります。』
とのこと。
「どちららでも結構ですが」とありますが、ここは「しております」の方が違和感が無いと思います。勿論、「・・・でございます」という丁寧語の表現が正しい場合もあります。しかし、「・・・してございます」という表現はそれには当たらないのではないでしょうか。ここはやはり、謙譲語での「・・・しております」を使うべきではないか?・・・
コロナウイルス感染者の県の担当者の記者会見での発表を聞いて、そう感じた次第で“ござりまする”。