カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
平野レミさんといえば、そのあっけらかんとした天性の明るさで自由奔放で大胆な料理を連発し、今や元々シャンソン歌手だったとは思えぬ程の「料理愛好家」。人呼んで“生きる放送事故”とか・・。
それにしても、毎回彼女の大胆な発想には驚かされますが、しかし単に大胆なだけではなく、料理そのものが実に美味しそうなのです。
先月、NHKの朝ドラの後、そのまま付けていた「朝イチ」で放送されていた「平野レミの早わざレシピ」。
その中で、「これは面白い!」と興味を持ったレシピが「長ねぎのとぐろ巻き」。それは、長ネギが丸く曲がるように蛇腹風に1㎝刻みで刃を入れ、豚バラ肉を隙間なく巻き塩コショウをして、豚バラが剥がれない様に小麦粉を薄くまぶしてから、フライパンにそれこそとぐろを巻いたように何本か並べて途中ひっくり返して焼き、料理バサミで適当な長さに切りながら、お好みで柚子胡椒や七味唐辛子、或いはポン酢で食べるというもの。
材料は長めに切られた豚バラスライスを買って来て、家にある「松本一本ねぎ」レシピに沿って豚バラを巻きます。自分ひとりだけではそんなには食べられないで、ネギは二本だけにしました。
因みに、この松本一本ねぎは江戸時代から松本地方で栽培されていた伝統野菜で、わざわざ植え替えをして寝かせ土を被せて白い部分を多くするのと、また寝かせることで、真上に伸び様とするネギにストレスが掛かることで結果甘味が増すのだとか。そのため、JAの付けた松本一本ねぎの愛称が“曲がりちゃん”であるように、一般の白ネギの様に真っすぐではなくて弓なりに湾曲しているのが特徴。従って、実にこのレシピ向きのネギなので、わざわざ蛇腹風に切り込みを入れなくても、一人分の二本位であればそのまま巻いて丸くフライパンに並べることが出来ました。お皿に移さず、フライパンのまま鍋敷きに載せて食卓へ。ナイフで4㎝に切りながら、ポン酢で頂きました。
脂部分の多いバラ肉ですので、結構もたれます。そのため見た目よりも食べ応えもあり、豚バラもですが蒸し焼きにしたネギが実に甘い。全体にコクがあって美味しく感じました。
従って、年寄はそうそうたくさんは食べられないかも知れませんが、材料費も他の肉料理に比べて大して掛からないでしょうから、見た目のインパクトがありコスパも良いので、子供さんや若い人受けするメニューかもしれません。
また、豚バラに信州産ポークを使えば、地場の伝統野菜である“松本一本ねぎ”をPRするレシピとしても最適だと感じた次第です。