カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
知り合いの方から年末にたくさんいただいた胡桃。
縄文時代から食べられていたという、所謂日本産の鬼胡桃(和くるみ)で、野山に見られる野生種は殆どがこのオニグルミとされます。
一般的にお菓子に使われる菓子グルミに比べて、オニグルミは小振りで殻が硬いのが特徴。そのため一部のメーカーではスタッドレスタイヤにも利用しているのだそうです。
因みに、上田の別所温泉の前山寺名物のクルミおはぎも、このオニグルミを使っているそうです(上田の隣の東御市が日本一のクルミ生産地だそうですが、主力は菓子グルミとのこと)。
確かにオニグルミは味が良い(濃い)かも知れませんが、とにかく菓子グルミに比べて殻を割るのが大変。クルミ割り人形とかナッツクラッカーという言葉がありますが、そうした専用の道具が無いと割るのは無理。そこでどうしようかと暫く取り掛かるのを躊躇していたのですが、そう云えば昔祖母が梅漬け(我が家ではカリカリ梅です)を作るために木製の“梅割り器”を使っていて、確か母屋の物置小屋に置いてあったのを昔見たことを思い出しました。そこで行って探してみると、案の定で有りました。
木製の洗濯バサミの様な格好をした梅割り器で、「クルミ割りにも使用可能」と書いてありました。
そこで、殻の閉じた部分に力が掛かるように凹の溝の様な窪み部分にクルミを載せて、テコの要領で力を加えると割れるには割れたのですが、力の加減が難しくグシャッと潰れてしまいました。しかも、割るのには相当な力が必要で、テーブルに毛布を敷いてその上でやったのですが、奥さまがテーブルに傷が付くのを心配する程。しかも、犬にはナッツ類は有害。そのため、床に飛び散った殻や中身をもし食べたりしたら大変なので、すぐに拾ったり掃除機を掛けたりと、クルミ一つ割るのもそれこそ一苦労で時間も掛かりますし、潰れては中身を取り出すのもこれまた大変。二時間近く掛けて三分の一程割ったのですが、大変でホトホト嫌になってしまいました。
「味が全然違う・・・。美味しい!」
と大絶賛。
「左様か・・・。然らば、作業を続けなくてはなるまいのぉ・・・」
ちゃんとしたクルミ割り器を購入しても、この硬いオニグルミを割るのにそれ程差があるとは考えられません。
そこで、ネットでクルミの割り方を調べてみると、ありました。その方法は、オニグルミを一昼夜水に漬けてから中華鍋の様なフライパンで5分程炒ると殻の口が開き、そうすると専用の道具が無くても、その開いた口に包丁やマイナスのドライバーを差し込んで割ることも出来るくらいに簡単に割れるのだとか。これなら試してみる価値はありそうです。
そこで、先ずは残ったクルミをほぼ一昼夜水に漬けてから、そのままフライパンで炒ります。すると、早いモノは5分程度で、全体的には7~8分くらいでクルミの殻の口が開いた様です。
少し冷ましてからクルミ割り器でこれまでと同様に割ってみると、アラ不思議!で、いとも簡単に割れるではありませんか!
しかも、グッシャッと潰れたのがウソの様に、それ程の力を入れずとも次々とキレイに半分に割れていきます。
前回の時間と苦労は一体何だったのかと思う程に、僅か30分ちょっとで半分以上残っていたクルミを全て割ることが出来ました。
「あぁ、こんなに簡単に割れるんだ!」
と、本当に目からウロコ・・・でした。
しかも取り出した実も大粒で潰れていないので、細かい粒の様だった前回分と同じ袋にいれましたが、その差は歴然!。
これだけあれば何回かに分けて使えると、奥さまも大層喜んでおられました。
これでもしまたオニグルミを頂くことがあっても、“お任せあれ!”でもう大丈夫です。それにしても、エナジーバーに使う以外で、他に何か使い道は無い訳!?白和え?オハギ?・・・個人的には余り食指は動きませんが・・・。
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