カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
今回の蓼科滞在はナナとコユキも一緒なので午後は出来るだけ外出せず、ナナとコユキも一緒に蓼科湖を何度か散歩した以外はホテルでノンビリとワンコたちと一緒に過ごしたので、夕食はテイクアウト等の部屋食にしました。
ワンコ連れも一緒に食べられるレストランやカフェが軽井沢の様にたくさんあると良いのですが、ネットで調べても蓼科にはあまりありません。せいぜい晴れた日のテラス席OKというカフェが数軒あった程度で、余り食指が動きませんでした。そのため、蓼科のレストラン等での外食は午前中の登山やウォーキング後のランチのみ。
登山の後に寄ったのは、蓼科湖にあるインド料理のお店「メラ・ナタラジ」。“自然派インド料理”と看板にあり、ヴィーガン向けのベジタリアンカレーの様です。隣接してインドの美術館まで併設されていて、なかなかの拘りが伺えます。
ホテル周辺には他に入ってみたいと思える店が見つからず、珍しく奥さまが「インド料理でもイイよ!」とのこと。滅多にない機会なので、気が変わらぬうちに入店しました。
結構広い店内で、我々以外は一組しかおられません。
カレーは肉や魚介類は一切無くて、メニューは全て野菜やキノコなど。ランチセットは、好みのカレーとサラダに大きなバターナンが付いて、1080円からとのこと。私メは、大豆ミートのナタラジ・カレー(辛口)、奥さまはキノコパラクというキノコ類とホウレン草のカレーをチョイス。
ナタラジにはナンがあったので、一応ジャンルとしては北インド料理でしょう。お店の案内に拠れば、銀座や渋谷、原宿にもお店があり、この蓼科店は7月から11月の夏季営業とのこと。通販までしているらしく、「ナタラジ」はインド料理店としては結構有名なお店の様です(30周年とか)。
ただ、個人的にはシンガポールの今は無き「モティ・マハール」以上のインド料理店は未だ出会ったことはありません。しかも、カレーだけなら、種類は少なく小さな店ですが、松本の北インド家庭料理(家庭にはタンドーリが無いので、ナンではなくチャパティが常食)の「Doon食堂インド山」の方がお薦めです。
翌日のウォーキングの後は、まだ時間が早かったこともあり、折角なので私メの希望を聞いてもらって、茅野の市街地の塚原まで下り、一度食べてみたかった「蕎麦の郷」へ。何でも、茅野の蕎麦店の評価がトップクラスの店で、「どうづき蕎麦」がイチオシだとか。
「どうづき蕎麦」というのは、古代からの伝統の技「水萌千本杵搗製法(みずもえせんぼんきねつきせいほう)」とかで、 茅野商工会議所が地元の機械メーカーと信州大学農学部と共同開発した「千本杵搗機」という機械を使って、八ヶ岳山麓の蕎麦の実を甘皮付きのまま低温の水につけて、人間の手でできない部分をその機械で直捏ねした生地で造られている独特の蕎麦で、この茅野市内の数店舗でしか食べられない“幻の”蕎麦なのだそうです。
既に秋の新そばになっているそうで、折角なので、その十割どうづきそば(1650円)と、奥さまは十割そば(1550円)、私メは好みの二八そば(750円)にして、三種類それぞれを食べ比べて楽しむことにしました。
どうづき蕎麦は粉を挽かず杵で突いて潰しているので、甘みもあって確かにもっちりとしています。しかし、この日のどうづき、十割、二八とも未だ出始めのせいか、「新そば」の香りが殆どしないのが残念でしたし、蕎麦の盛りの量もお上品過ぎて、自信満々なのは良いとしても、その上でも倍以上のこの値段は些か強気過ぎるのではないかと思います。
ただ、店の前を車で通る度に一度は食べてみたいと思っていた「どうづき蕎麦」でしたので、その意味で食べることが出来たのは満足、納得・・・・。蕎麦の味は人それぞれの嗜好次第とはいえ、その上で、残念ながらもう二度とここで食べることは無いだろうと思った次第・・・(蕎麦は難しい)。
「ごちそうさまでした・・・」