カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
前回の那須行が最後の旅行かと半分諦めていたのが、先生も驚く程の予想以上の回復ぶりでナナも元気になったので、譲渡前トライアル中の緊急手術での埼玉往復を除けば、初めてのお出掛けとなるコユキも連れてプチ旅へ行くことにしました。
11月には当初ナナを妹に預けて奈良への旅行を計画していたのですが、病気のナナを預けて行くのも心配なのでキャンセルしており、暫くは出掛けるにしてもナナもコユキも一緒が前提です。今回がコユキにとっては初めての遠出になるので、どこに連れて行かれるのかという恐怖感無く、或いは漸く慣れたマイホームを離れて慣れない環境でも問題無く過ごせるかというトライアルも兼ねて、近までの“プチ旅”として選んだのは初秋の蓼科です。
しかし、そうした人気施設を除くと、今回もハイシーズンの夏を過ぎたせいか蓼科湖周辺は閑散としており、見掛けるのは我々同様の中高年のお年寄りがチラホラ程度で、秋とはいえ寂しい限り。
今回の滞在先のドッグヴィラを備えたホテルも、開業当時は蓼科でも屈指の高級リゾートホテルだったそうですが、建物も設備も随分古びてしまいました(まぁ、だからその分安く泊まれるのだというメリットがあるかもしれません)。
余談ですが、ビーナスラインだからなのか、蓼科東急ホテルと蓼科CC手前付近の上り坂の脇にある「ビーナスの胸像」。余り美しいと感じられる顔立ちではなく、何となく不気味で不粋。間も無く到着する蓼科の印象を却って悪くしているように思うのは私メだけでしょうか?・・・。
今回の目的は、ナナとコユキの初めてのプチ旅と俗に北八ヶ岳と呼ばれる中の北横岳へのプチ登山。プチというのは、往復北八ヶ岳ロープウェイを使うため、登山での標高差は250m足らずで往復3時間の初心者向けのコースです。
それ以外は、ホテルは古くても蓼科温泉の中の三室源泉で朝からゆったりとりと温泉三昧で過ごし、空いた時間は毎日、時には朝と夕刻の一日二回、ナナとコユキと一緒に蓼科湖を廻る遊歩道をゆっくりのんびりと散歩。但しナナも長く歩くのは苦手ですし、コユキも散歩(戸外?)が大好きなのにすぐに(家内に)ダッコをせがむので、今回はドッグバギーも積んで来ました。
当初は台風が心配だったのですが、幸い天候は持ちそうな予報に変わり、帰る日に少し雨がパラついた程度で過ごすことが出来ました。
今回滞在してみて驚いたのは、蓼科湖畔にロッジやキャビン、或いはオートキャンプ場などを備えた家族連れや若者向きの新しい施設が2ヶ所もオープンしていたこと。しかもその内の一つは大手資本が運営する9月にオープンしたばかりの施設で、キャビンやキャンプの利用者も使える施設内の食堂施設としてお洒落なカフェやテレワーク用のワーキングオフィスまで併設されていました。
リゾート地としての蓼科は地盤沈下しているだけかと思っていましたが、変化の努力・工夫はされているようで、その効果が実際に表れてくるのはまだ先のことにしても、そんな兆しが少しずつ感じられてチョッピリ安心しました。
そして何より蓼科で良かったのは温泉です。幾つかの源泉がある蓼科温泉は、戦国時代に甲斐から川中島に向かうために八ヶ岳山麓を通る棒道という軍用道路を開いた武田信玄が、上杉謙信との川中島の合戦からの帰路、傷ついた家来の兵士達を癒すためにこの温泉に入れたという言い伝えがあり、所謂“信玄の隠し湯”と云われています。今回滞在した蓼科湖畔のホテルの温泉は、その内の三室源泉。県下で随一という68℃~90℃で湧き出ているpH2.9の高温酸性泉で、成分はナトリウム・塩化物・硫酸塩泉で殺菌力に優れ、皮膚病やアトピー、消化器病、また筋肉痛や関節痛などに効果があり、美肌効果も高いのだそうですが、登山疲れも癒されて本当に気持ちが良かった!時間帯が早かったこともあるのか或いはお客さんが少なかったためか、時に一人貸し切り状態で大いに堪能し、蓼科温泉の良さも大いに感じ入ることが出来ました。
「♪あぁ、イイ湯だな~!」
ナナも特に問題無かったし、初めてのコユキも家を離れての旅行も大丈夫そうだし・・・。
「みんなで来年もまた来ようヨね!」
【追記】
写真は、今回登った北横岳と山容が印象的な蓼科山を背景に静かに佇む早朝の蓼科湖(灌漑用の人造湖)とドッグバギーで湖畔の遊歩道を散策中のナナとコユキ。最後の写真は“あっち向いて~ホイ♪”・・・?
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