カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 先日TVでオリラジの“チャラ男”こと藤森さんが出演していて、諏訪大社(下社秋宮)や御柱、地域の共同温泉など出身地の諏訪を紹介する中で、諏訪が本拠の中華料理チェーン「テンホウ」のチャーメンを自身のソウルフードとして紹介、絶賛していました。
同じく子供の頃からチャーメンを愛する、諏訪出身の奥さまも“我が意を得たり!”とご満悦。
チャーメン(漢字で書けば「炒麺」)は、餃子と共に「テンホウ」の前身である先々代の上諏訪「餃子菜館」の頃からの看板メニューだそうで、所謂塩焼きそばなのですが、家内曰くそんな単純な味ではないとのこと。テンホウのコスパの良い「野菜炒め」は私も好きで(因みにテンホウで単に「定食」と云うと、野菜炒めに餃子がセットされた内容になりますので、こちらも看板メニューかもしれません)、その「野菜炒め」と同じ味付けの様に私メには感じられるのですが・・・。テンホウなので、何か独特のスパイスを使っているのかもしれません。

 同じく看板メニューである八角を効かせたテンホウの焼き餃子も、スパイスの使い方がまた独特なのです。しかも一皿6個で280円と通常でも他に比べれば安いのですが(その分多少小振り)、松本では第二第四土曜日が餃子半額デーとして一皿140円という破格の値段。我々が時々行く「追分店」は信大の旭町キャンパスにも近いので、若い学生さんたちが餃子を何皿も頼んでいます。
 定食(野菜炒め)かチャーメンの奥さまに対し、ニラレバの無いテンホウで昔から私がいつも頼むのは「皿うどん」。長崎風の餡掛け固焼きそばで、ちゃんとウスターソースもテーブルに常備されています。以前、子供が小さかった頃は大盛りをオーダーしていましたが、これまで殆ど値上げをしてこなかった代わりに全体に量が少な目になった(昔の大盛りは今のリンガーハットの大盛りと比べても良い勝負)とはいえ、今ではさすがに食べ切れなくなりました。
 「テンホウ」は謂わば信州版「餃子の王将」で、諏訪を本拠に中南信中エリアを中心に県内に30数店舗を展開しています。多分、県外に出られない信州人の方の中には、テンホウを王将の様な全国チェーンだと勘違いしている人も多かろうと思います。王将と比べて個人的に残念なのは、中華料理チェーンなのにニラレバ炒めが無いことと、レシピやメニューがある程度店舗毎に任されているのは良いことなのですが、「皿うどん」の水溶き片栗粉が多過ぎて「餡がもう少しゆるくてもイイのに・・・」と思うことが時々あることでしょうか。まぁ、ご愛敬ではありますが・・・。
 テンホウは中華料理のチェーンですが、ニラレバが無いのに生姜焼きやソースカツ丼、山賊焼きといったメニューがあるのが信州のチェーン店らしくてユニーク。或る意味信州版「餃子の王将」兼“信州版ファミレス”かもしれません。諏訪中心に、中南信の郊外には結構目に付く様に店舗がありますので、信州に来られたら蕎麦ばかりでなく、是非地元で愛されている味を試してみるのも一興かと思います。