カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
“日本一ドッグフレンドリーなリゾート”というキャッチコピーに惹かれて、ナナと一緒に初めて訪れた那須。今回滞在した那須ハイランドパーク近くのドッグヴィラは深い森の中にあり、案内された部屋は素敵なメゾネットタイプで、テラス越しにはナラなどの木々が生い茂る緑が窓一杯に拡がっていて、軽井沢の様な高原リゾートらしい雰囲気に包まれていました。
滞在中は夜半に霧雨か小雨が降ったのか朝起きてみると必ず濡れていて、一帯もしっとり煙る朝霧に包まれています。そして高原の林からは、この時期ウグイスやコゲラ、キビタキでしょうか、野鳥のさえずりだけが林の中に染み渡るように響いていて、ベランダの椅子に座って濡れた林をながめていると、(イメージとしては、仕事に追われる都会人であればその乾いた心までもが)しっとりと潤ってくるような気がしました。
従って、どちらかと言うと、観光地としての那須は「小さなお子様連れのファミリー向け」ではないでしょうか。もし、孫がいれば、子供が一緒だったら行くだろうという場所が多く、我々の様な年寄二人では然程観光としての食指は動きませんでした。
またせっかくの犬連れOKのレストランも、この梅雨の時期はそのテラス席が濡れていて使用出来ないという日も多く、二度ほどランチにナナと一緒に出掛けたのですがどこも断られてしまいました。諦めて駐車場に戻ると、中年のご夫婦が「テラスOKの筈だから聞いて来る!」とご主人が店に入って行かれましたので、やはり同じように犬連れで来られたのでしょうか・・・。我々同様、“日本一ドッグフレンドリーなリゾート那須”というキャッチフレーズに惹かれて来られる、そうしたお客さんは多分多いのだろうと思います。
しかも、出来れば本当に別荘に滞在している様に(コテージや貸別荘もたくさんありそうなので)、地元の新鮮野菜や食材(信州同様海無し県故海鮮は期待薄ですが、栃木牛や乳製品、そしてベーカリーが多いので自分好みのパン)を買って来て自分でスローフード風に調理して自然を愛でながらゆったりと楽しむ。そして自分の好みのレストランを見つけて偶には外で食事を楽しむ・・・。那須はそんな滞在型の場所ではないか、と感じた次第です。
しかも、那須は旧軽の軽井沢銀座のような密集した商店街は無く、林の中に店が点在しているので、何となくミーハー的な軽井沢とは違ってもう少し落ち着いた雰囲気です。散策するというよりは、車で移動する点在型のリゾートなので車は必須です。
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ガソリンスタンドで聞くと、夏の週末などは車が渋滞して動かないほど混むのだそうですが、梅雨のこの時期の平日はそうした混雑も無く、アジサイの咲いているこの季節ならではの那須の美しさなのかもしれません。振り返ってみると、今回の那須で一番感動したのは、このアジサイの咲いていた幻想的な那須街道だった様な気がします。
三泊四日の短い滞在ですが、そんな風に感じた那須高原の旅でした。
ナナも相変わらず食欲は少ない(療養食のため?)のですが、特段の問題も無く無事帰って来られました。
「ナナ、またどこか近くでもイイから、一緒に旅行へ行こうヨね!!」