カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
雑誌では定期配信サービスのdocomoの「dマガジン」を愛読していますが、音楽配信はこれまで全く利用したことはありませんでした。
携帯音楽プレーヤーとしては長年iPod nanoに自分のCDを保存して愛聴していましたが、アップルのiPodは製造中止になり買い替えは不可能で、しかも経年劣化か、最近不具合気味。そこで止む無く、遅れ馳せながら音楽配信サービスを利用することにしました。
私メの場合、ジャンルはクラシックだけで良いので検索してみたところ、J-popを含め国内外のポップス系の曲やアーティストを網羅した、例えばApple musicやスウェーデンの世界最王手の配信サービス会社Sportfyなどの月額定額制(サブスクリプション方式)の配信サービスはあるのですが、ポップスに比べて意外なほどクラシック音楽の楽曲が少ないのです。
そんな中で、曲数や演奏者数なども含めて一番充実していたのがClassic Managerという無料の音楽配信サービスでした。無料の理由は、著作権の切れた音源のみが使われているため。50年で著作権が切れるので、最新の音源でも1969年ということになります。従って、音源の中にはMono録音も少なくありませんし、演奏者でも、例えば指揮者でみると、クライバーはカルロスではなくお父上のエーリッヒですし、メンゲルベルクやミートロープス、また日本にお馴染みという意味ではマタチッチなど、或る意味伝説的、レジェンド的な巨匠の録音もあります。
他にも、先述のSportfyにもクラシック音楽の配信サービスもあったのですが、無料配信の場合はCM入り(により無料を可能としている由)でしかもシャッフルのみ。勿論有料の場合はそうしたことはなく楽章の順番に楽しめますし、例えばクライバーはちゃんとカルロスの録音が有料で配信されています。
しかし無料配信のClassic Managerでも、カラヤン、バーンスタインを始め、ワルター、セル、ベーム、オーマンディ、ショルティ、お馴染みのサヴァリッシュやスウィトナー、そしてクーベリックやケルテス、ムラヴィンスキー、更にはバルビローリ、ミュンシュやクリュイタンス、ザンデルリンクやケンペといった、学生時代に夢中になった巨匠達の録音したStereo音源も結構な数で含まれているのです。
例えば、当時名盤とされたベームのモーツァルトやシューベルト、ワルターやバーンスタインのマーラー、ケルテスやクーベリックのドボルザーク、ムラヴィンスキーのチャイコフスキー、バルビローリやカラヤンのシベリウス、そしてサヴァリッシュやクーベリックのシューマン・・・etc。勿論、当代の人気演奏家の最新の音源は無くとも、私メが学生時代に胸を熱くした(しかし貧乏学生故、最新のLPは買えず、NHK-FMでの、今や死語となった“エアチェック”で確認するしかなかった)往時の名録音が並びます。
音質も通信量の違いで高音質と低音質の2種類が選択可能。Free Wi-Fiであれば通信料金も気にせずに聴くことが出来ます。
それにしても良く作ったなぁ。・・・と感心するのですが、これ韓国製の配信サービス。最新の5Gサービス推進でも取沙汰されているように、通信ネットワークやソフトウェアの進化では韓国や中国の方が余程進んでいるのかもしれません。
Classic Managerの唯一のネックは、演奏者や楽曲名などが全て英語表記のため、曲名によっては日本語のタイトルが連想しにくいものがあったり(「悲愴」や「運命」は分かり易いのですが、例えば有名な小品であるマスネ作曲の「タイスの瞑想曲」の英語表記は“Massenet Thais Meditation”)、また録音データが、例えば指揮者だと録音年月日と録音場所は分かっても、演奏団体(オーケストラ名)が記載されていないなど、少々不親切な部分も無いではありません。
しかし、クラシック音楽専門でこれほど充実しているアプリが無料で配信されていることに驚かずにはいられませんでした。
先述したような学生時代に憧れた名録音も多いので、大いに楽しめそうです。
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