カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
奥さまが前回娘と来た時には2時間待ちと言われて諦め、結局食べられなかったという京都で評判のうどん店、岡崎は平安神宮近くの「山元麺蔵」。
今回はリベンジで、何としても食べたいとの奥さまの仰せに、然らばと11時開店とのことから、最終日(平日の火曜日でした)に朝食をスキップして開店前の10時半前にはお店へ到着しました。
すると既に何名か待っておられて、我々は3組目。並んでいると、事前にお店のスタッフの方からメニューが配られて、事前にオーダーを確認。ナルホド、蒲田のトンカツの人気行列店「檍」同様で、お客さんにとってのメリットは勿論ですが、それ以上に、店にとっての回転効率UPも良く考えられています。
開店予定の11時よりも早めにオープンして入店。カウンターに奥から順番で座ると、すぐに順番毎に(事前に調理済みではなく、座ってから目の前で、それぞれの注文したメニューの)調理が始まり、順々に目の前に運ばれて来ます。
外では次々とお客様が来られて、凡その待ち時間をふまえつつ、整理券が渡されて大体の再来店時間を店の方と確認しているようです。
こちらのうどんは、モチモチとして腰もあるツルツルとした太麺で、京らしい柔らか目のうどんというよりも、どちらかというと讃岐うどんタイプでしょうか。そして鰹出汁の良く効いたスープが「旨いなぁ!」。
店の名物らしい土ゴボ天はサクサクでゴボウ自体に甘味があります。別皿に盛ってもくれます。その場合はカレーの粉が添えられていますので、そのまま付けて食べても良し。残りをトッピングとして麺つゆに浸けても良し。スープが絶品でしたので、全て飲み干して・・・。常連さんが食べていた、ざるうどんやカレーうどんも実に美味しそうでしたので、今度食べてみよ!・・・っと。
揚げ餅も入ってボリュームがあったので、家内が土ゴボ天を食べ切れずに残すと、お店の方が持ち帰りにとパックに詰めてくれました。
大行列店の「山元麺蔵」。勿論、その人気の一番の理由は味にあるのでしょうが、何と言っても素晴らしいのは、その接客振りです。
カウンター10席と4人掛けのテーブル2卓だけの小さな店内なのですが、4人程のスタッフがいて、明るい笑顔でお客さんに気配りをしています。着席してから食べ終わるまで、大丈夫か、何か問題は無いかと、3度程声掛けをされました。しかも全く嫌味が無く、自然で、そして心から・・・と感じられて、食べているこちらが、味だけではなく、店内の空気も実に居心地良く感じられるのです。
「そりゃぁ、当然人気店、行列店になるワ!」
味一筋の頑固オヤジも良いですし、もしかすると“京都人の外面の良さ”かもしれませんが、でも良いに越したことは無いし、全く嫌味の無い、極々自然な振る舞いで、実に素晴らしい!この店の人気の理由が知れて、大いに納得した次第です。
尚、京都のうどんと云われて個人的に思い出すのは、昔河原町四条にあった「冨美家(ふみや)」。本来は白玉あんみつなどの甘味処だったと思いましたが、ここの鍋焼きうどんが安くて美味しかった記憶があります。今は河原町四条に店舗が無かったので、閉店したと勝手に思い込んでいたのですが、今回錦市場を歩いていたら、ナント「冨美家」と書かれた店があるではありませんか!店頭にうどんのメニューの写真があったので多分間違いない!
今度来たら、昔ながらの?“京うどん”を食べに、家内を連れて来てあげようと思います。確か、「冨美家」の鍋焼きうどんにはお餅が入っていた様な・・・。懐かしいなぁ。
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