カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
箱根三日目。この日は曇り予報で、昼過ぎからは生憎の雨模様とのこと。登山の後でしたが、昨日無理して芦ノ湖と箱根神社に行って来て正解でした。
そこで、この日は滞在している仙石原をゆっくりと観光することにしました。仙石原には幾つもの美術館があるのですが、事前にチェックして選んだのはポーラ美術館。ルノワールの帽子を被った少女像やモネの睡蓮など日本最大級と云われる印象派の絵画収蔵で知られています。
滞在先のホテルにポーラ美術館の200円割引での前売り券があり、事前に購入。美術館は同じ仙石原エリアで、歩いても30分程度とのことでしたが、天気予報も気になるのでバスで向かいました。ガラスの森美術館からだと、観光施設巡りバスが乗り継ぎ無しの一本で行けるので便利です。
「ひめしゃら林道」沿いの鬱蒼とした森の中に佇む、モダン建築のポーラ美術館。しかし、ヒメシャラの名の通り針葉樹では無く紅葉樹林帯なので、森が明るく感じます。美術館そのものもガラスに覆われ、自然光が降り注ぐ近代的な建物で、建物自体が芸術作品の様です。
今回の「ルドン展」は、ポーラ美術館が所蔵する作品と岐阜県美術館の協力で同館が所蔵する作品の展示。正直、これほどまでルドンの作品が日本に在ったとは知りませんでした。
ただ特別展開催のため、併せて近年新たに収蔵されたというレオナール・フジタの作品群も展示されていて、他のポーラ美術館の所蔵する日本人画家の作品(所蔵品リストには、黒田清輝、岸田劉生、佐伯祐三、藤島武二、安井曾太郎などなどそうそうたる大家が並びます)が余り展示されていなかったのはチョッピリ残念でした。因みに、この後の企画展が「モダン美人誕生」と題しての岡田三郎助を中心にした展示の由。
まるで大きな風景画の様に、一面のガラス越しに外に紅葉した秋の森の景観が拡がります。贅沢な時間が流れて行きます。
そして一旦館外に出て、美術館を取り巻く広大な森の長さ670mの遊歩道を散策してみることにしました。
美術館から帰る頃、予報より早く雨が降り出して来ました。
生憎の天候ですが、美術館の後、同じ仙石原エリアの「仙石原すすき草原」を見てその近くでススキの草原を眺めながらランチを取ることにしていましたので、生憎の雨でしたが、予定通り行ってみることにしました。
乗り替えのバス停で、時刻になってもバスが来ません。先に待っていた中国人カップルが、「既に30分も待っているがここでイイのか?」とのこと。歩いてもそう遠くは無いのですが、降りしきる雨の中を歩くのも大変なので、そのまま待っていると、暫くして漸くそのバスがやって来ました。
箱根の秋の風物詩というススキの草原は、もし天気が良ければまた印象が違ったかもしれませんが、雨の中では、
「ま、こんなモンか・・・」
ランチの後、降りやまぬ雨に我々は早々にホテルへ戻ることにしました。そして翌日は奥さまが登山教室の箱根外輪山縦走ツアーに参加することもあって、まだ誰もいない温泉にゆったりと浸って雨に濡れる箱根の山々を眺めながらの温泉三昧。夕食も部屋食にして、ノンビリとホテルで休息することにしました。
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