カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
知り合いの方から、「使わないから」と小田急の株主優待券を頂戴しました。11月末までが有効期限で、一緒に小田急の新宿~小田原間の往復乗車券も入っていました。また優待券の中には、ホテルも含めた小田急グループの施設の割引券も入っています。そこで、11月上旬、3泊4日で初めての箱根に行ってみることにしました。
平日でしたので満車の心配は無かろうと、朝、松本インターの高速バス利用者専用駐車場に車を停めて新宿へ移動。混んでいなければ我が家から10分足らずの道のりが、平日故の通勤渋滞で20分掛かり、途中、間に合わないかもと一旦諦めたのですが、乗車予定時間ギリギリで到着しナントカ無事に乗車することが出来ました。先が思いやられます。
行いが悪いのか、前週まで続いていた秋晴れとは一転し、今週の予報は生憎の雨や曇り模様。この日も曇天で、休憩の双葉SAからも富士は望めません。
朝の通勤時間帯を過ぎていたので高速は然程の渋滞も無くスムーズで、10分程の遅れで新宿到着。ここで翌日からの3日間用の箱根フリーパスを購入。
小田急の人気のロマンスカー。松本からは中央線の特急あずさの到着駅である新宿は馴染でも、小田急線は箱根や小田原に行く様な機会が無いと利用することはありません。ましてやロマンスカーは乗ったことがなく、憧れの特急列車。長野電鉄に譲渡されて長野~湯田中温泉間を走っている10000系の旧ロマンスカーには、昔湯田中からの帰りに乗ったことはあるのですが、現役のロマンスカーに乗るのは初めて。せっかくなら、先頭の展望車両に乗りたいものです。1ヶ月前から売り出されるのですが、僅か4列16席のみという展望車は発売後1分で完売とのこと。家内と二人で我々も頑張ったのですが最前列は無理で、結局最後尾の4列目を何とか予約することが出来ました。
初代の流線形ロマンスカー3000系SEが1957年に時速143㎞という当時狭軌での世界記録を樹立するのですが、これが国鉄と小田急の共同研究の成果であり、小田急線より直線区間の長い国鉄の東海道線で記録され、その後の新幹線「ひかり号」誕生に繋がって行ったと科学雑誌で読み、当時小学生だったと思いますが、子供心に胸を躍らせた記憶があり、そんな小田急とは無縁だった信州の田舎の子にとって(鉄オタでなくとも)ロマンスカーは憧れの存在でした。
ロマンスカーの50000系VSE。小田急電鉄のフラッグシップとのこと。2006年の第45回ブルーリボン賞受賞車両です。なお、栄えある第1回が先述の小田急3000系SE。
因みに、これまで「あずさ」と「かいじ」に使用されて来たE257系も2002年のブルーリボン賞の受賞車両で、新型のスーパーあずさとして昨年デビューしたE353系は今年のローレル賞を受賞しました。
入線して来た50000系VSEの車両は、白い流線形で如何にも“カッコイイ!”。皆さん思い思いに車両をバックに記念撮影をしています。
4列の展望車ですが、階段や傾斜は無いので、前方に視界が開けて見えるのは先頭の席のみ。多分エージェントが人海戦術で確保したのでしょうが、驚いたことに展望車の2/3は中国人観光客。しかも、途中から乗車して来るのか、暫く空いていた先頭の席に指定の有無などお構いなしに移動して着席し、本来の予約した乗客が来ると悪びれることなく笑って自分の席に移動。はぁ~凄いですね・・・と溜息しか出て来ませんでした。
列車は、定時に新宿を出発し、1時間半で箱根湯本に到着。その間、町田、本厚木、小田原に停車。小田原から箱根湯本までは箱根登山鉄道の路線と併用です。小田原までは都心郊外のベッドタウンを走るためかカーブも多く、ロマンスカーは思いの外ゆっくり走ります。神奈川県に入ると、途中丹沢山系などの麓を走るのですが、本来見えるかどうか分かりませんが、残念ながら富士山を含めて曇天のため姿は見えませんでした。
小田原を過ぎると登山鉄道路線に入り更に曲線区間が多くなるため、一段とスピードを落として走り、(箱根駅伝で見慣れた)箱根湯本の駅舎に滑る様に入線しました。
箱根湯本から、いよいよ箱根の旅が始まります。