カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今回家族四人全員で夕食が食べられるチャンスは一回だけで、長女の仕事での打ち合わせの後。その打ち合わせの場所が五反田とのことで、渡米前に娘が住んでいた場所でしたので、今回選んだのも娘の推薦で「居酒屋ほうせいどう」というお店。奥さまは、一度娘に連れられて来たことがあるお店だとか。ご夫婦二人で切り盛りされているアットホームで美味しいお洒落な居酒屋とのこと。ランチもやっているそうです。

 事前に当方で予約し、彼女の打ち合わせがもし延びて遅れても良い様に我々が先に行って、会議終了の長女と現地で待ち合わせることにしました。
グーグルマップで経路検索し迷うことなく現地到着。娘が五反田に居た頃、何度か家事手伝いに来ていた家内は、お店が朝のウォーキングで歩いたという目黒川近くだったので懐かしがっていました。ご夫婦でやってらっしゃるお店なので店内はそれ程大きくはなく、カウンターを含め20席程度。我々は一番奥の4人掛けのテーブル席へ。
 「んもう、お腹ペッコペコ~!」
長女が来るのを待とうという私メに欠食児童の母娘が抗って、何品か先に注文。
メニューを見ると、創作料理風の手書きの品揃えがたくさん書かれています。
ドリンクメニューは今風で、芋や麦含めて本場九州の焼酎類が充実しています。日本酒は埼玉など首都圏中心の焼酎に比べるとやや少なめの品揃え。
先ずおつまみに、懐かしいクリームチーズの醤油漬け(昔次女が学生時代に住んでいた神楽坂で連れて行ってくれた焼鳥屋さんで食べて感動したクリームチーズの味噌漬け。その後自家製でも作って我が家の定番メニューになりました)。奥さまはポテトサラダとコロッケ。次女は大好きな牛タン焼。
その後長女も合流し、追加で刺身盛り合わせ(この日はサンマ、カンパチ、真鯛でしたが、カンパチが新鮮で驚くほどシコシコしていて実に美味!)、チヂミ、ピザ(生地から自家製なのだとか)。そして出汁巻きたまご(薄味ですが、ナントも上品!奥さま曰く、過去最高の逸品!)
決して高級食材を使っている訳ではなく、どのメニューも庶民的な値段設定ですが、新鮮な食材を使ってどれもこれも一工夫がされていて、料理人であるご主人の拘りが感じられます。お二人共テキパキとした仕事振り。我々の前にカウンター先客がいましたが、テーブル席は全て予約の様で満席になりました。平日でも事前に予約しないと無理そうです。
ただ、二人でやっておられるので、こちらにまでお二人の“緊迫感”が伝わって来る程に“テン張って”いるのが分かります。もう少しゆったりとした余裕を以ってやらないと、プツンと糸が切れてしまいそうで、「大丈夫だろうか?」と関係無い我々までもが心配になる程・・・でした。
長女曰く、
 「昔は全然混んでいなくて、食事に来ても、すっごくご夫婦がフレンドリーでお話ししたり、家庭的で居心地良かったんだヨ!」
コストばかりでなく人を雇うと管理など色々大変ですし、ご夫婦二人で出来るならそれが一番ですが、でももう少し料理に時間が掛かっても客的には全然許容範囲。
 「体が第一。そんなに無理する必要ありませんヨ!」
と何だか声を掛けたい程でした。
料理はどれも美味しくて、しかも(私メ以外はお酒を飲まないのが理由にせよ)4人で1万円ちょっとなのですから、この場所でこの値段ではコスパ良過ぎです。

 部外者の大いなるお節介ではありますが、出来れば(例え価格を多少上げてでも)もう少し余裕を以って運営して、出来るだけ長くお店を続けていけるようにと願っています。