カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
翌日早朝。長女が時差ボケで早く起きたので、早朝ウォーキングに行こうとのお誘い。ホテルには無料のドリップ式のコーヒーサーバーがあるので、帰りにベーカリーで朝食用のパンでも買って来がてら、蒲田周辺にはウォーキングに適したコースは無いのですが、ウォーキングを兼ねて西口方面へ行ってみることにしました。
蒲田と云えば、我々の年代にとってはJR蒲田駅の発車メロディーにも使われている「蒲田行進曲」の通り松竹の蒲田撮影所が浮かびますが(因みに京急蒲田駅では地元出身の鈴木雅之さんがカバーした「夢で逢えたら」が使われています。個人的には作曲者大瀧泳一さんと歌い手は最初のシリア・ポールさんのイメージなのですが・・・)、町工場の集まる下町の工場地帯。最近では「下町ロケット」のイメージでしょうか。
次女が羽田空港勤務でなければ、我々も蒲田に来る機会は多分無かったと思いますが、夜中の治安等は不確かながら、また決して清潔でもありませんが、アーケード街や西口のバーボンロードなどの飲み屋街など、そこかしこに下町らしさが残っているように思います。
少々歩いてから駅ビル内のベーカリーでパンを買って帰ろうとしたら、娘が、
「朝食・・・、パンじゃなくてもイイ?」
と宣うので、
「久し振りの日本だから、お好きなモノをどうぞ!」
すると、選ばれたのが、アメリカでは絶対に食べられないからと、ナント「富士そば」。しかも「朝ラー」ならぬ、こうした蕎麦店も朝からやってるんですね、知りませんでした。
松本駅のホームの駅そば(結構美味しいんです、これが。しかも駅前には、ホーム内の駅そば店舗を運営している「イイダヤ軒」の、カウンターで座って食べられる蕎麦店まであります)を含め、出張や電車での移動中の時間が無い時は駅の所謂“立ち食いそば”をこれまで何度か食べたことはありますが(一番美味しいと思ったのは、関西方面への出張の帰りには必ずと言ってイイ程食べた名古屋駅ホームのきしめんでしょうか)、“蕎麦処”信州在住の我々は「蕎麦を食べるために」こうした“立ち食い蕎麦”店に入ること先ずありません。少なくとも家内はこれまでの人生の中で食べたことなどないと思います。ましてや朝食で“立ち食い蕎麦”など・・・。
信州にはありませんが、「富士そば」や「小諸そば」など都内ではあちこちで良く見掛けます。
今回初めて入って、所謂“立ち食い”ではなく、ちゃんとテーブル席やカウンター席もあって座って食べられることを入ってみて初めて知りました。
長女はとろろそば、家内がわかめそば、そして私メは朝食メニューから朝そば(320円)をチョイス。個人的に温蕎麦(温かい汁そば)ではきつねか月見が好みなのですが、この朝蕎麦には小さいお揚げとわかめに温玉がトッピングされていました。
蕎麦はともかく(ニハチかどうかなどと蕎麦粉割合の詮索は無意味)、つゆも出汁が効いてしっかりしています。例えば“朝マック”はセットで400~500円前後するわけですから、朝メニューで320円というのは非常にコスパが高いと言えます。娘のお陰で、初めての“朝蕎麦”でしたが、結構満足感がありました。
店内には出勤前と思しき方々が次々に入って来られて思い思いに蕎麦を食べておられましたが、やはり女性客は殆ど皆無でした。
ある意味、ハンバーガーやパンケーキなどとは対極的な日本的な朝食メニューなのかもしれません。個人的には、昔ながらの喫茶店のゆで卵と厚いトースト(出来れば+プチサラダ)のモーニングセットが好みなのですが、
「ナルホド、これもありかなぁ・・・。」