カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
松本市内も、インバウンドの外国人の方々を含めたくさんの観光客で賑わったGW。
「そうは言っても、アチキだってどこかに行きたいヨ~!」
ということで、ナナも連れて我々もプチ旅行へ行くことにしました。
リタイア後は世間の休日は関係ありませんし、GW後の方が当然観光地は空いているでしょうから、我々にとっては却って好都合です。
また、空港勤務の次女も皆さんが旅行に出掛けるGW中は“戦争”ですので、明けてからの方が休みも取り易かろうと一緒に行くことにしていましたが、結局他の路線への応援が入ってしまい休めなくなったとのことから、残念ながら我々だけ(ナナは勿論一緒です)での旅行になりました。
ナナも一緒ですから車での移動です。そのため、ドッグヴィラを完備した様な、ナナも一緒に泊まれる所という前提で探した結果の行き先は、岐阜県の下呂温泉。下呂へは、松本からは安房峠を越えて飛騨高山経由ですが、安房トンネルが開通してから随分便利になりました。下呂までは車で松本から3時間弱。高山は大昔長女が小さい時に初めて泊まり掛けで行った場所。以降、職場旅行で何度か立ち寄り、また夫婦でも冬の白川郷ライトアップのクラブツーリズムのツアーでの最初の立ち寄り先でしたので、都合4~5回は来ている筈。そこで今回は、高山ではなく、飛騨古川に寄って観光をしてから下呂に向かうことにしました。
生憎とその日は雨予報。下呂のホテルのチェエクインタイムと飛騨古川での散策時間を踏まえ、松本を10時に出発。ゆっくり走って、予定通り11時半過ぎには古川に到着しました。
飛騨古川の市営駐車場は有難い事に全て無料とのことで、観光スポットに一番近い図書館横の駐車場に車を停めました。生憎の雨降りでしたので、ナナは車でお留守番。車内が熱くならないので、炎天下より却って好都合です。
円光寺横から瀬戸川沿いに白壁の街並みが始まります。海外からの団体客もチラホラで、連休明け直後ですので観光客も疎ら。鯉の泳ぐ瀬戸川沿いに白壁が続く風情ある通りを終点の弁財天堂まで歩き、古い町並の続く壱之町通りを戻ります。途中、弁財天堂横の三番叟の「屋台蔵」など、高山祭同様に豪華な屋台で知られる古川祭の屋台を収めた蔵や、朝ドラの舞台となった手作り(生掛け)の和ろうそく「三嶋ろうそく店」を過ぎ、地酒「蓬莱」で知られる(でも飛騨の地酒と言ったら「天領」でしょうか?)の古い造り酒屋の前を過ぎて街並みを歩きます。
家内が急に口を押さえて歩を速めたので具合でも悪いのかと心配したら、お酒の香りが酒蔵周辺に漂っていて(家内曰く「充満していて」)一滴も飲めぬ奥さまは酔いそうになったのだとか・・・(羨ましいなぁ、匂いだけで酔える人は)。
ちょうど昼時でしたので、車に戻る前に古川で昼食を取って行くことにしました。入ったのは土産物店も併設された「味処古川」というお店。
家内は全て地元産食材の「地産地消ランチ」、私は「飛騨古川ラーメン定食」を選択。双方についていた小鉢の「こうじみそ」が美味しくて、お土産に「青唐辛子」と飛騨牛の「肉味噌」を一つずつ買っていくことにしました(ついでに、骨酒用の「イワナの燻製」も一緒に・・・ムフ)。
何でも、ここで「五平餅」を食べるシーンが「君の名は」で描かれているそうで、ファンにとっての“聖地巡礼”の一つなのだとか(因みに諏訪湖を望む上諏訪の立石公園もその一つです)。
お店のオバサンに「連休中は混んだでしょうね?」とお聞きすると、やや自嘲気味に・・・、
「いえ、連休中もこんなもんですよ。古川は静かな街ですから・・・」
「イエイエ、風情があってイイ街ですね。」
本当にそう思いました。
静かでしっとりと風情ある飛騨古川の街を後に、飛騨高山市街を抜けて一路国道41号線で雨の中、目的地である下呂温泉を目指しました。