カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 亡き義父が元気な頃、義母と毎年採りに行っていたというフキノトウ。
4月も半ばになると、里のそれは薹が立つどころか花も枯れて茎も20cm程に伸びていて、既に蕗の葉も出ています。しかし、茅野の奥の蓼科周辺では山蕗のフキノトウが出て来るのは例年だと5月連休頃だとか。今年は桜を始め全てが早いので、4月20日頃の平日に場所を教えてもらいがてら、義母と三人で蓼科へ行ってみました。最盛期には土手一面に出ることもあるそうですが、やはり少し早かったらしくまだ所々に出ていた程度。でもそれなりに採集することが出来ました。タラの芽などもそうですが、里のモノと山のモノでは苦味が違います。やはり野趣溢れ滋味豊かなのは、自然の山のモノには敵いません。

 フキノトウの料理となると、天婦羅や素揚げもありますが、フキノトウだけでそう大量に食べられる訳ではありません。従って、やはりたくさん使ってとなるとフキ味噌でしょう。保存も効きますし。
細かく刻んで炒めて、砂糖や酒、そして味噌で味付けをします。ご飯のお伴に、そして酒のつまみにもなります。
今回試してみて意外と美味しくて且つ奥様にも好評だったのが、刻んで鶏挽肉に混ぜたつくね。鍋材料に鶏団子として作ってみましたが、フキノトウの苦みが良く効いて何とも美味でした。セリも一緒に頂いて、春一杯の鍋になりました。酒のお伴にフキ味噌も添えて・・・。“春尽くし”の食卓でした。