カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
北海道の魅力は何と言ってもグルメです。そこで、今回は二泊三日と日数が限られてはいましたが、ジャンル毎に今回食べることが出来た内容についてご紹介したいと思います。
会社員時代に、事業所の在った札幌や千歳に何度も出張しましたが、赴任者曰く「(北海道では)回転寿司で十分!」とのことで、実際連れて行ってもらい、その本場の新鮮なネタに唸らされたものでした。今回、東京の銀座と丸の内にも出店して大人気という「根室花まる」が、駅ビル(JRタワーのステラプレイス)内にもあるというので、千歳空港から札幌到着後そちらで遅めの昼食をとることにしました。さすがに人気店らしく、地元の方や海外からも含めて我々の様な観光客で、平日でも当然ながらの長蛇の列でした。
ホタテやサーモン、ボタン海老や銀かれいといった北海道ならではの新鮮なネタもありましたが、光物で好きな鯵やイワシは例えば長崎産。北海道まで来て九州のネタを食べることもあるまいと注文は断念しました。ホンマグロのトロは旨かった。ボタン海老やホタテも新鮮だったそうです。因みに、大振りのボタン海老には軍艦も付いて来て、頭の部分の味噌を自分で出して載せて食べる仕組み。新鮮だからこそなのでしょう。カニも含め味噌は好まれぬ奥さまですので、私メが頂戴しました。
また、小樽では猛吹雪の中、予定した有名な「寿司屋通り」に行けず、お土産を購入していたかまぼこ屋さんの隣接していた回転寿司「和楽」へ飛び込みました。こちらでは「根室花まる」よりも「ヒラメ」はエンガワ含めて旨かった。カウンターの中の職人さんや店員さんも皆さん若くて元気で、店全体に活気があって良かったです。
しかし、我々の嗜好がウニやイクラ、更にホッキ貝などの活貝類には向かないので、新鮮な地元ネタを余り注文していないという嫌いはありますが、且つ特に光物が好きという私メの個人的嗜好も手伝って、東京の「美登利寿司 活」の方が全体的にはむしろ好みでした(と後で言うと奥さまも「同感!」とのことでした。しかし松本に帰って来てからある人から教えてもらって知ったのは、北海道でしか食べられない?「タコの子の寿司」が絶品なのだとか。今度来たら是非試してみたいと思います)。
ところで、小樽へ向かう途中、札幌郊外の市街地で全国チェーンの回転寿司店を見掛けましたが、「根室花まる」や「トリトン」など、東京に進出するほど地場の回転寿司が隆盛の中で、いくら一皿100円とか低価格を謳っても果たして対抗出来るのだろうかと疑問を持ちました。
続いて、グルメ的には札幌の夜は、何と言っても“生ビールとジンギスカン!”でしょうか。
当初は観光も兼ねて「サッポロビール園」へ行こうと思っていたのですが、当日早朝からの信州からの移動と半日の札幌観光で些か歩き疲れたこともあり、郊外のビール園へ行くのは断念して、街中の南3条のすすき野にある「キリンビール園の新館アーバン店」へ行くことにしました。
予約をせずに行ったのですが、幸い平日だったこともあり即入店可。昔からバイキングや食べ放題では“元の取れない”(注:飲み放題は除く)我が家ですが、結局“二大ジンギスカンと道産山ワサビの三枚肉食べ放題”と飲み放題(勿論、私メのみ)を選択。
これは生ラムと付けダレの二種類のジンギスカン、豚の三枚肉(豚バラ)とソーセージ、焼き野菜の食べ放題。
因みに北海道で“山わさび”と呼ばれるのは、普通ローストビーフに薬味として添えられるホースラディッシュのこと。所謂“本わさび”と呼ばれる山葵は育たないのか、こちらではこの“山ワサビ”が栽培されていて「ワサビ」として一般的な様です。
また飲み放題は、キリンの工場直送の生ビールを始め、(キリン以外の)ワインや日本酒も含めた飲み放題でした(迷っていたら、「ビール3杯で元が取れますヨ!」というアドバイスに躊躇なく決定した次第)。
“松ジン”に代表される本場の付けダレに期待していたのですが、食べてみた結果は・・・最近の流行同様に我々も生ラムの方が全く臭みも無く柔らかくて好評。結局生ラム中心のオーダーとなりました(ソーセージも美味しかったです)。工場から直送されるキリンのプレミアムビール「ブラウマイスター」の生も最高でした。いくら“食べホー”とはいえ、頼んだモノを残すのはマナーに反するので、最後は無理して完食。
「イヤぁ、食べたー!気持ちワリぃ~」
奥さまも、デザートは不要との珍しきお言葉。
幸い、機内で配布された北海道観光の情報誌に「キリンビール園」の10%OFFクーポンがあったので、有難く使わせていただきました。
「ごちそうさまでした!」
腹ごなしも兼ねて、また歩いて帰ることにしました。
次にホテルでの食事について。
先ず札幌で泊まった「札幌ニューオータニイン」。こちらのホテルは札幌駅から近く、元々は「ニューオータニ」として開業し25年とか。7年ほど前に「ニューオータニイン」としてリニューアルオープン。ビジネスホテルよりは部屋も広く快適で、シティホテルより値段もリーズナブルとして人気の由。数年前に友人と北海道旅行した次女も、札幌でこちらに泊まったのだとか。50種類にも及ぶメニューの朝食バイキングが評判とのこと。
その朝食バイキングで用意されていた中でも、取り分け地元産の牛乳の美味しかったこと。何杯もお替りしました。
またウィンザーホテル洞爺の朝食で、和食と洋食が選択可能で、我々は人気というブーランジュリーのパンが食べ放題の洋食(アメリカンスタイル)をチョイスしたのですが、そのパンは勿論ですが、個人的にはトマトジュースが美味しくて、こちらも何杯もお替りをしてしまいました。
ウィンザーでのハイライトであろう夕食には、洋食/和食/寿司/中華と用意された各コースから、ツアー参加者各自がお好みで事前に選択予約するシステム。洋食以外は、メインダイニングのフレンチレストタン「ミッシェル・ブラス・トーヤ・ジャポン」同様にミシュラン(北海道版)2つ星の「あらし山吉兆」などのホテル内のレストランで、選択者が多い(であろう)洋食はホテルの宴会場使用とのこと。
せっかくのサミット会場となったホテルですので、ここは迷うことなくフレンチのフルコースを選択しました。食事会場の地階の宴会場は、サミットに使われた会場だそうです。
「北海道の海の幸と洞爺湖畔の畑の恵」と題され、ホテルの総料理長監修のコースは、メインダイニングのミシュラン「ミッシェル・ブラス」の通常コースとは恐らく異なり、ツアー用に素材を工夫して用意されたコースだと勝手に理解しましたが、調理と盛り付けはそれなりに手の込んだ内容で、一応それなりに満足出来ました。
それこそ、海の幸も農産物にも恵まれた“グルメ王国”北海道。
四季折々の旬の食材もあり、僅か数日、且つスポット的(今回は道央だけの)滞在で全てを食することなど到底出来ません。その意味で、ラーメンも厚岸の牡蠣も、またトウモロコシも十勝の豚丼や札幌のスープカレーも今回は味わうことは出来ませんでしたが、限られた日数/コースの中でそれなりに満足(次また来た時のために、その楽しみは取って置くという意味も込めて)出来ました。
さて今回のツアーの中で、私メがグルメ的に本当に美味しくて感動した「ベスト3」は・・・、
1位“ニッカウヰスキーのシングルモルト余市”
2位“ニューオータニイン札幌の朝食バイキングでのフレッシュミルク”
3位“ウィンザー洞爺「ギリガンズアイランド」の朝食のトマトジュース”
・・・でありました。
「いやぁ、本当に美味かった。ごちそうさまでした!」
コメント追加