カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 台風21号が過ぎ去った10月23日の朝。
松本も土曜日から降り続いた雨と夜半から明け方まで吹き荒れた暴風雨で、リンゴが落ちたり木が倒れたりと長野県内でも爪痕を残して行きました。松本でも明け方20mの強風が吹いたそうですが、近くの美須々にある護国神社ではその風で老朽化も手伝ってか境内の鳥居が倒れ、またあがたの森横の蚕糸公園では大きなヒマラヤスギが根こそぎ倒れたとの報道もありました。

 朝5時過ぎまで吹いた風も治まり、ナナの散歩の後で、奥さまとウォーキングでいつもの大門沢ウォーターフィールド(松本市陸上競技練習場)へ。途中、借り入れが終わった田が水浸し。風もですが、雨も結構降りました。実家横を流れる西大門沢川も水嵩を増して濁流が流れています。一方、ウォーターフィールド横を流れるのは東大門沢川。どちらも小さな川ですが、岡田地区から松本の市街地を流れて奈良井川に注ぐ一級河川です。途中でいくつもの用水路などが注ぎ込むこともあり、過去(記憶にあるのは30年位前だったか)には市街地で溢れたこともあります。そのため、そうした水害を避けることを目的に、遊水地として設けられたのが大門沢ウォーターフィールドで、その容量は3万㎥とのこと。普段は、総合体育館と県の文化会館が建設するために転用された県営陸上競技場の代わりに、このエリアの陸上競技練習場として松本市が400m6コースのトラックを周囲に設けてくれてあり、学生たちが良く陸上競技の練習で利用しています。

 ウォーターフィールド横を流れる東大門沢川も勢い良く濁流となって水が流れています。速歩で4周する奥さまのタイムをスマホのストップウォッチで計るべく事前にセットアップし、ウォーターフィールドに到着。するといつもと様子が違います。それは・・・、
何とトラックの内側が一面の池になっているではありませんか!こうして見ると、結構大きな“溜め池”です。川からは、勢い良くフィールド内部に水が流れ込んでいました。
「凄いなぁ・・・」
唖然として、暫し池を眺めていました。
家内は2年程、私メはこの1年毎日の様に来ていますが、池が出現したのを見るのは初めてです。3万㎥の容量一杯かどうかは分かりませんが、これが全て下流に流れて下って行けば相当な量ですので、水害防止という本来目的を今まさに果たしているのでしょう。万が一と云うのは確かに万に一つなのかもしれませんが、こうして見ていると確かに防災上のリスク回避というのは大切な事なのだと実感した次第。

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