カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 9月上旬には真っ白い花が満開だった蕎麦畑でしたが、早いモノで蕎麦の実も黒く実ってきたようです。来月には新蕎麦も出回りますが、松本そば祭りも10月の7日から9日とか。会場となる松本城公園も賑わうことでしょう。

 早い田んぼでは既に稲刈りも終わって、きっと自家用なのでしょう、はぜ(櫨)掛けがされて既に脱穀も終わったところもあります。まだ稲刈りがされていない田んぼは、JA(農協)に委託して大型のコンバインによる一気の刈り取りと脱穀する順番を待っているのでしょうか。
田んぼによっては、9月中旬の台風の影響(直撃はありませんでしたが、松本でも20m近い強風が吹いたとか)か、稲が大分倒されて寝てしまった田んぼも見受けられます。コンバインなら問題無いのかもしれませんが、いやぁ、稲刈りが大変そうです。しかし「自然は芸術だ」・・・何となく抽象絵画の様な芸術的文様にも見えると言ったら不謹慎か・・・?
 所々、田んぼの畦道に彼岸花が咲いていました。その名の通り、秋のお彼岸頃になると花を咲かせます。別名曼珠沙華とも。鱗茎が有毒なため、嘗てはモグラやネズミが田んぼの畦に穴を開けて水漏れするのを防ぐために畦に植えられたとか。同様にお墓に植えられていたこともあって、忌み嫌われることもある可哀想な花ですが、この時期を代表する花でもあります。

 三連休を含め、奥さまが娘の所に上京して不在。
この間、三連休のど真ん中の17日は、列島を縦断した台風18号のために信州でも朝から雨模様。そのため、豊科郷土博物館で開かれている「長野県の遺跡発掘2017」展を見に行って来ました。これは、長野県立歴史館(千曲市)が主催する、東中南北信の県内4地区での1ヶ月間ずつの巡回展で、中信地区は安曇野市の豊科郷土博物館がその会場になっていて、9月24日までの開催。終盤ですが、台風のお陰で見に行くことが出来ました。

 初めて訪問した豊科郷土博物館は小さな“町の博物館”で、会場は2階の展示室のみ。予想よりも小規模の展示でした。以前松本にも巡回して来た「発掘された日本列島2013」展には比べるべくもありませんが、「発掘された松本市の遺跡2016」展よりも展示品が少なく、些かガッカリしました。ただ、嘗て“縄文王国”として栄え、またヤマト王権の東国進出の前線でもあった古代科野国として数多くの遺跡が存在する長野県らしく、その展示内容は興味深いモノでした。しかも、他の巡回場所は分かりませんが、この豊科郷土館は入場料がナント100円。受付で言われて、一瞬聞き間違えたかと思いました。受付は事務所の入り口なので、中におられた職員の方々が口々に「どうぞ、ゆっくり見学していってください!」と声を掛けてくださったのが大変印象的でした(反面、見学に来る人が少ないのかなぁ・・・と恐縮してしまいました)。
 義父も眠る、茅野の永明寺山の市営墓地の拡張造営工事で発見された永明寺山古墳出土の銀象嵌が施された直刀や北陸型と東海型双方の縄文文化の境界にあったことが分かるという飯山ひんご遺跡出土の火焔型土器や縄文中期から晩期の遺跡である朝日村の山鳥場遺跡などと共に、テーマ展示として長野県らしい和田峠を中心とする黒曜石にまつわる採掘場や各地の遺跡で発見された大切に保管されていたらしい黒曜石の原石など、八ヶ岳を中心とする“縄文王国”が形成された原動力でもあった国内有数の黒曜石原産地を中心とした展示もあり、興味深い内容でした。
 せっかくの展示なのに、見学者は私以外には1名だけと寂しい状況でした。郷土や地元の文化・歴史にもっと関心を持っても良いのにと、チョッピリ残念でした。

 本日、9月24日を以って、禁煙して丸一年が経ちました。
この間、飲み会の席を含めて1本も(貰いタバコでも)吸っていませんし、特に吸いたいと思うこともありませんので、多分このまま吸わなくとも大丈夫。禁煙出来たのだと思います。しかし、今まで、吸いたくて)夢に見るというほどでもありませんでしたが、別にタバコの煙が嫌いになったのではないので、もし吸おうと思えば今でも恐らく美味しく感じてしまうかもしれません。その意味では、貰いタバコもしないに越したことは無かろうと思っています。
 幸い、禁煙後、口寂しくて常時飴をなめたりだとか、味が変って食べ物が美味しく感る様になったということも無く(元々美味しいモノは美味しかったので)、体重変化は全くありませんでした(期待した血圧が禁煙しても下がらなかったのが、唯一の誤算でしたが・・・)。

 禁煙しての一番の変化。それは、タバコに関しての情報や情勢から極端に疎くなったことでしょうか。もう半年前にもなるのかもしれませんが、上京した折、原宿駅の近くで行列の人だかりの店舗があり、何かと思って覗くと『アイコス』なる表示がされ「本日分は終了しました」との案内。家内と、
 「おい、アイコスってナンずらか?」
 「さぁ、聞いたこと無いけど・・・」
 「ナンか、イカガワシそうな店だなぁ・・・?」
後で知ったのは(義弟から教えてもらって)、フィリップモリスから発売され、煙が出ないとして大ヒットした加熱式タバコで、当時全国的に品薄状態で、東京にオープンした直販ショップだった由。その後、対抗しての類似品がJTなどからもはんばいされたようですが、そうした情報には全く疎くなっていて、せいぜい実家に行った時に義弟から教えてもらうか日経に掲載された記事から知る程度。変われば変わるのモノだと我ながら呆れている次第です。

 そして、もう一つの変化。それは、科学的に測定した訳ではありませんが、禁煙して一年経って、喫煙していた頃に比べて、トレッキングや速歩などの運動をしてもすぐに息切れがしなくなったように感じています。禁煙効果としては、肉体的には多分これが一番大きなことなのだろうと思います。そして、何より健康面でも・・・。

 前回(第1242話)、ヤマモリのグリーンカレーを作ったのですが、家内が食材をストックしてい棚を整理していたら、終わったとばかり思っていたタイのレッドカレーが一袋だけ見つかったとのこと。婿殿が現地で買って来てくれた、味の素が現地で製造販売しているローカルマーケット向けのカレーパウダーで、タイ語と参考に英語の説明のみ。

 指定されていた食材は鶏肉と筍の水煮でしたが、いただいたナスがたくさんあったので、グリーンカレー同様にチキンとナスで作ってみました。既にカレーパウダーにも含まれていたのですが、更にココナッツミルクも加えます。そして指定のバジルは我が家のハーブガーデンから。

 ココナッツミルクが効いたのか、かなり甘味を感じますが、辛味もしっかりあって、さすがはローカルマーケット対象品。日本人向けに迎合していない現地の味です。
確か、「驚くほど(現地価格が)安かったから」と、グリーンもレッドもそれぞれ1ダースずつくらい買って来てくれたと思いましたが、「逆輸入して日本でも販売してくれないかなぁ・・・」と思わせてくれる程に、本格的な現地タイの味でした。

 それ程の量を消費する訳ではないが、調理する上で必ず必要な野菜であるニンニク。安くても農薬漬けかもしれない中国産は買う気がしないので、国産である大振りの青森産だと一個200円超でしょうか。
CM等でも聞く福地六片に代表される品種「ホワイト六片」が寒冷地品種の代表格。ホームセンターでも家庭菜園向けの植え付け用のニンニクが売られているので見てみましたが、団地向けか寒冷地向けの品種なのかの記載が無く、確かに値段は1個100円足らずで安いのですが“安物買いの・・・”になりかねないので、ちゃんとした園芸店で「ホワイト六片」を購入しました。Lサイズ3個で900円超。結構な値段です。
ニンニクは(寒冷地では)9月に地植えして収穫は翌年の5月から6月頃。そのため冬の間の畑起こしの邪魔にならぬ場所に植える必要があります。
家庭菜園の橋にスペースを設け、耕運機で良く耕してから苦土石灰と有機肥料を入れて植える前に土と馴染ませておきます。

 植えるに際し、種となるニンニクの株(球)を一片ずつに分けます。その時に薄皮は剥かなくても良いそうです。3球とも、小さな一片(ちゃんと成長するか分かりませんが)まで含めるとそれぞれ8片ずつありました。そして、植える時は、尖っている茎の方を必ず上にして一つずつ穴を掘って植えます。マルチをした方が良いとのことですが、大した数でもないのでそのままにしました。家庭菜園の端っこに2球分の16個。そして、冬の間何も植えないハーブガーデンにも残り1球の8個分を植え付けました。植えてから、30日くらいで発芽するそうです。もし植えた半分の10個でも収穫出来れば、一年分は優に確保出来て元は取れると思うのですが・・・果たして?

 岡谷側の塩尻峠にある焼肉の名店「縁結び」。
前回義父の納骨の際の法事の席で30年振りくらいで訪れました(第1201話)が、事前に予約されていたコース料理があまりに“豪華過ぎ”たので、諏訪に住んでいた時に時々食べに行った、改めて昔懐かしい(諏訪出身の奥さまは幼少の頃からの)ジンギスカンを食べに行ってみました(ジンギスカンで有名なのは長野県では信州新町ですが、松本からは些か遠過ぎます)。

 母方の叔母がお彼岸に絡めて毎年9月上旬に実家に来るのに合わせて、一緒に母も泊まるために不在の週末。塩尻峠を越えて岡谷の「縁結び」へ向かいました。
塩尻側のこれまた焼肉の名店「東山食堂」も既に車で一杯の人気振りでしたが、ここは初志貫徹。峠を登り切って、岡谷側に下ってすぐの「縁結び」へ。地元客が殆どですが、こちらも5時過ぎで結構混雑しています。小上がりに案内されて早速注文です。

 ジンギスカン、生ラムを先ずは二人前ずつと大ジョッキにキムチを注文。ジンギスの肉の下にキャベツとモヤシの野菜が置かれているので、サンチュなどを除けば野菜の追加は不要。こちらの鉄板は真ん中に塩水が入った器があり、野菜は鉄板で焼くのではなく、塩茹でするのが独特です。
 「いやぁ、本当に懐かしいなぁ・・・。高級肉もイイけれど、ここはやっぱりジンギスカンだよネ!!」
ジンギスは味付けされていますが、漬け込まれてはいないので、自家製の付けダレに浸けて頂きます。生ラムは柔らかい。
追加で、イベリコ豚のサイコロステーキ、カルビ、そしてもう一度ジンギスをオーダー。何となく、記憶に残る付けダレは、昔はもう少し甘かった様な気もしますが・・・。
 料理以外にも、この「縁結び」の素晴らしい所は、接客の良さ。特に注文してから、運ばれて来るまでの早さ。「えっ、もう来たの!?」と驚くほどの早さです。カットされた肉を皿に並べるだけにせよ、それだけ十分なスタッフで対応しているのかもしれませんが、それにしても実に素晴らしい!拍手です。

 年を取ると肉より魚好きになると云いますが、「花の百名山」を書いた作家の田中澄江女史は、高齢になってからも、山に登る前夜は必ず大きなサーロンインをぺロリだったとか。年を取っても時々は肉を食べた方が良いのだそうです。

 久し振りに焼肉でお腹一杯になって、(信州弁で)「いただきました!」
(フム、今度は「東山食堂」にも行ってみますか?)

 9月5日は早いモノで亡きチロルが、眠る様に旅立って行ってから丸4年目の命日でした。仏教的には4回忌ではなく5回忌(3回忌が2年後、7回忌が丸6年後ですので)なのでしょうか?

 この日奥さまが泊まり掛けで夜も不在だったため、お参りを翌日にしようと思ったのですが、翌日は失念してしまい(チロル、ごめんネ!)、庭のモニュメントに夜ロウソクを燈してお参りしたのは7日の夜。
「あぁ、夢でイイからチロルに会いたいよネ!」

 すると、翌日の夜、本当に夢にチロルが出てきてくれました。
朝ウォーキングがてら、奥さまにその話をすると、
 「お参りするのを忘れたから、チロルが恨んで文句を言いたかったんじゃないのぉ!?」
 「イエイエ、決してその様なことはございませんでしたから・・・。ちゃんと、夢の中でも甘えてくれてましたから・・・。」
久し振りにチロルに会えて幸せな朝でした。

 そう云えば、“天才”故大滝詠一の名曲「夢で逢えたら」。京急蒲田駅で、列車の発車時だったか、ホームにこのメロディーが確か流れていました。
「蒲田行進曲」(JR蒲田駅で用いられています)ならいざ知らず、この懐かしい「夢で逢えたら」が京急蒲田に何か縁でもあるのだろうかとその時に思った次第

 スーパーのレジ等で渡される買い物を入れるポリ袋が石油化学燃料から作られていることから、燃やすと環境破壊に繋がる、或いは買い物客が商品を入れるマイバッグを持って行けばポリ袋が不要となり、環境保護にも繋がり、環境に優しく“エコ”である。そのため、マイバッグを持参した客を優遇する、或いはポリ袋を有料化する・・・云々。環境問題として取り上げられたりした結果、松本でも、有料化(2円)したスーパーがあったり、またマイバッグを持参するお客さんも目新しくなくなりました。

 一方、我が家では食料品買い出し時には、基本的に常時レジ袋を要求しています。それは・・・面倒くさいから?タダだから?・・・決してそうではありません。
我が家には、台所の生ごみ、可燃ごみ、プラごみ専用の各々のゴミ箱やダッシュボックスがありますし、台所以外にも、リビングや母の部屋2階のファミリーコーナーや寝室、トイレ等、大きさは異なれど大小幾つかのゴミ箱があり、週2階の可燃ごみや週一回のプラスチックごみ回収時に、市の指定するゴミ袋に入れて回収場所にゴミ出しをしています。
最近、我が家周辺でも。特に可燃ごみの収集日には生ゴミを狙ったカラスが襲来し、ゴミ袋を突いて穴を開け、生ゴミが収集所に散乱するといったケースも決して珍しくなく、黄色い網を掛けたりもしていますが、悪賢いカラスとの知恵比べといった感も無きにしも非ず・・・といった状況です。そして、場所によっては道路にまで散乱した生ごみをその地区の住民の方々が放ったらかし・・・といった光景を目にすることも決して珍しくありません。

 こうしたカラスの襲来を避けるためにも、ゴミ回収袋から生ゴミが目立たなくする、或いは二重化することで穴を開けにくくするために、レジ袋に一旦生ゴミを入れてしっかりと口を縛り回収袋に入れる方が効果がある様に思います。また、これは勝手な内部事情ですが、レジ袋のまま集めた方が細かなゴミが散らからずに回収し易いといった効果も(我が家では)あります。
そして、そのためにわざわざポリ袋を購入することなく、食品購入時に商品を入れるために配布されるレジ袋は大助かりで、大いに重宝しています。
そうしたことを期待してレジ袋を頂戴し、重宝させていただいているのですが、これも“悪”?環境に優しくない?エコでは無い?批判されて然るべき行動なのでしょうか??ネ!?

 毎朝のウォーキングで行く「大門沢ウォーターフィールド」(松本市陸上競技練習場)の周辺に拡がる蕎麦畑。最近の減反のための転作で、昔に比べて小麦の収穫後に種蒔された蕎麦の栽培面積が増えている気がします。

 “実るほど”に頭を垂れた水田の中に、今真っ白の花を咲かせた蕎麦畑が満開を迎えています。一つ一つは小さな花ですが、一面に植えられた蕎麦の花は遠く離れて見ると緑の中に真っ白く薄らと雪が積もった様に拡がっています。
 春先、黄金色の麦畑の「麦秋」から、同じ畑で今度は正真正銘の初秋の蕎麦の花。もうあと1ヶ月もすれば新蕎麦の季節となります。

 以前もご紹介したヤマモリのタイのグリーンカレー。
以前は、婿殿が東南アジアへ出張する時に、現地で(現地向けに)販売されている味の素のグリーンカレーペースをたくさん買って来てもらっていましたが、幸いにも希望通りに(娘の居る)米国西海岸に赴任してしまったので今では無理。そこで色々買って試した結果、一番現地の味に近いと感じたのが、これ「ヤマモリのタイ式グリーンカレー」。
現地のタイに工場があり、このカレーキットにはしっかりと「こぶみかん(バイ・マックル)」と呼ばれる、タイ料理には欠かせない酸味を出す現地のスパイスがちゃんと同梱されています(ヤマモリは元々は三重県の老舗の醤油醸造会社だそうで、今では色々なレトルト食品も手掛けている由)。
インドカレーも試してみましたが、どうしても北インド料理店の味にはならないですし、無印のレトルトも美味しいのでたまには良いかもしれませんが、一食分のレトルトでは物足りない。やはり自宅で何食分かたくさん調理出来ないと・・・。そこで、自宅で現地風に私メが作れるのは、今のところこのタイ式のグリーンカレーのみ・・・です。
(もし、シンガポールに行けたら、インド人街で、チキン用とかプラウン用のマイルドなカレーを、と自分の辛さの好みと食材を伝えてオーダーすると、その場でスパイスをアレンジしてくれて、本格的な○○マサラが赴任当時は一回分数十円で購入することが出来ましたので、絶対的にお薦めです)

 今年復活した家庭菜園で、唯一の失敗がナス。植えた場所が悪く日当たりが良くなかったためか、花もあまり咲かずに収穫量も少なく、また生っても皮が硬いため、皮を剥いてカレーの具材にする程度しか使い道が無いこともあって、ナスを使うタイのカレーはその意味でも重宝しています。お米は、勿論ベストマッチの(松本でも唯一入手可能な)タイ米であるジャスミン米で頂きます。
 暑い夏に辛いカレー。カレーに限らず、新陳代謝を促す意味でも、また夏バテ気味の時の食欲促進にも効果的です。
そう云えば、シンガポール赴任中に出張者の人たちなどを案内して良く行ったチャンギ近くのイーストトコースト・シーフードセンター。夜でも、蒸し暑い中で、エアコンの無いオープンエア―のレストランで食べるチリクラブ。頭髪の中を滝の様に汗が流れるのですが、食べ終わった後の不思議な爽快感。暑い所こそ辛い料理が向いていると身を以って実感した次第。