カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 レストランと家庭料理では、遜色ないとまでは言えなくても、素材や調味料などにより、家庭でもそこそこ、或いはそれなりの味には仕上がると思いますが、その中で一番難しい(プロの味には程遠い)のが、中華料理だと思います。その理由の一つに、中華料理が独特の調味料を使うということがあります。
ただ、味の素のCookDoが登場してからは、その難しい味付けをしてくれてあるので、お陰で家庭でも簡単にプロの味に近付けるようになり、主婦(夫?)の大いなる味方になったと思いますが、それでもまだ家庭ではプロに太刀打ちできない最大の理由は、火力の違いではないかと(勝手に)思っています。

 最近、何だか“美味しい”ニラレバ(レバニラ?中国語表記だと「韮菜炒猪肝」だそうですので、どうやら語順的には“ニラレバ炒め”が正しいようですが、個人的にはレバニラの方が馴染がありますでしょうか)炒めが無性に食べたくて、昔も何度か自宅で作ったことがありますが、レバーは、牛乳で血抜きをしたり片栗粉を塗して揚げたりと、色々工夫をして、一応それなりに仕上がるのですが、ニラやモヤシなどの野菜が、家庭のコンロではいくら(煙が立つほどに)熱してから炒めてもクタッとなってしまい、シャキっとせずに美味しくありません。
以前、チャイナスパイスが深志高校の上にあった時は、我が家から車でホンの数分(3分!)でしたので、忙しい時の持ち帰りも含めて頻繁に利用させてもらいましたが、数年前に再開された場所がちょっと遠くなったので、少し足が遠のいてしまいました。

 そこで、我が家から半径1㎞以内にある、割と大衆向けの中華料理屋さんでレバニラ炒めを試してみました。
先ず1軒目。中国人ご夫婦がやってらっしゃる、割と最近オープンした店。
レバーも柔らかく、野菜もシャキッとしていましたが、何故か味付けが味噌ベース。残念ながら好みの味ではありませんでした。
 2軒目のお店。こちらは、少なくとも高校生の頃からある中華料理屋さん。家内が次女と一緒に長女のいるサンノゼに行ってしまい、その間母もショートステイで不在だったため、それこそ40年振りくらいの入店(本店が市内南部にありますが、こちらはそんなに有名店でもない筈なのに、良くぞ続いているものだと感心します。コミックや雑誌がたくさんあったので、近くの事業所からのランチ客が多いのでしょうか)。ニラレバ定食が800円と大変リーズナブルです。醤油ベースのソースに片栗粉が使われ、とろみのある餡かけ風。ただ残念ながらレバーが些か固い。とろみをつけたのは、料理が冷めないための工夫かも知れません。味に店の特徴をだすためか工夫をされていますが、逆効果のような気がします。ニラレバはもっとシンプルな方がイイ!(好み)。
またレバニラ自体ではないのですが、定食に添えられた一品醤油を掛けただけの冷ややっこ。手間が掛からず重宝なのでしょうが、中華料理店なのになぁ・・・。せめて中華風ドレッシングにすれば良いのに・・・。

 我が家の近くで、どこかこれぞ!という店は無いのでしょうか?
こうやって何軒か見てみると、ニラレバって(自分の好みの味を見つけるのが)案外難しい。少なくとも分ったことは、チャイナスパイスのニラレバ炒めは、(シーズニングが独特ですが)やはり逸品だということでした。