カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 世界で初めてインスタントラーメンやカップヌードルを発明した安藤百福さんの偉大さを十二分に理解し評価した上で、その後、本来スープ麺ではなくドライヌードルである筈の“焼きそば”にそれを応用した無名の開発者の偉大さを個人的には大いに尊敬し、また愛用する身としては同様に大いに感謝もしているところです(リタイア後、母がデイサービスで奥さまも外出されて一人の時は、手っ取り早く・・・という機会が増えました)。

 それは「お湯を捨てる」という発想へのジャンプの凄さ。「麺のスープを捨てる」・・・お湯を捨ててソースを混ぜるだけで(麺を蒸らして油と混ぜることで)炒めていないのに焼きそば(風)が食べられる・・・この“衝撃”は、カップヌードルが誕生(元々チキンラーメンを初めとするインスタントラーメンは既にありましたので)した時以上のオドロキを感じた新鮮さで、今も決して色褪せることはありません(些かオーバーではありますが)。
因みに、個人的には、ややもすると脂っぽく感じる液体ソースよりも、粉末ソース(均一に良く混ぜる必要あり)の方が麺にドライ感があって良いのではないかと思っています。それぞれ好き好きではありますが・・・。ただ個人的に、辛子マヨネーズはあまり好みではありません。むしろ、焼きそばには七味トウガラシの方が合うように思います。
市販されているカップ麺も色々種類がある中で、個人的に一番好みなのはソースの味付けで「焼きそばUFO」でしょうか。更に言えば、お湯を捨てずにスープとして飲ませようという「焼きそばバゴォーン」の発想の飛躍にも感心しました。
 時々蒸し麺を買って本格的な焼きそばを作ることもありますが、簡単に“焼きそば“(風)を楽しむには、手軽なカップ麺や袋麺ということになります。
以前、最近主流の5食分が1パックになった袋麺売り場の中に日清やサンヨー食品などの「焼きそば」を見つけて、カップヌードルではなく袋麺にも焼きそばがあったのかと再認識してサンヨー食品を購入して作ってみました。結果は一食ならぬ後悔一色。カップ麺の焼きそばと袋麺の焼きそばの違いが認識、理解出来ませんでした。
スープ麺であれば、最近の生麺食感ブームでの麺に差があるのですが、焼きそばにはそれが無い。ソースもカップ麺同様にただ混ぜるだけ。折角、フライパンで本来の焼きそばを作る「炒める=焼く」というプロセスがはいっているのにも拘らず、それは単に茹でるための過熱であり、カップで蒸らすという(カップ麺専用の麺の製法等は別として)作業と何ら変わらない。ソースも結果として炒めるのでもなく、カップ麺同様に脂ぎったソースでただ混ぜるだけ。う~ん、だったらカップ麺の方が手間が少ない分だけ作るのは遥かに楽。価格差(カップ麺が100円からに対し、袋麺は一食50円から)のメリットを全く感じられませんでした(結果、5食終わらせるのに苦労しました)。従って、袋麺の焼きそばはその後一切購入していません。
 一方、冷凍食品売り場の中に、ラーメンやうどん、そば、パスタ類に混じって焼きそばも並んでいます。具剤も含め、既に調理済みでただレンジで「チン」するだけ。スーパーの店頭価格も、大盛で200円、普通盛で100円とカップ麺とそれ程大差ありません。一方で、作業は片やただレンジで温めるだけ!そして、肝心の食感は、カップ麺と冷凍麺ではやはり雲泥の差です。うーん、素晴らしい! この値段であれば、カップ麺での焼きそば発明という偉大さも吹き飛んでしまいそうですが、各家庭で色々な食材が詰まっているであろう冷凍庫の容量という問題もあり、(焼きそばに限らず)冷凍麺の常備と云うのは意外と難しいのかもしれません。
 ・・・などとブツクサ呟きつつ、今日も昼メシは一人カップ焼きそばです。
付属の粉末ソースをムラにならぬように良く麺と混ぜた上で、更に我が家常備の調味料から、オタフクソースを少し足して味を好みで調えてから、青のりと七味を一杯に振り掛けて・・・では、いただきま~す♪