カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
昨秋からの駅伝シ―ズンも、1月の都道府県対抗を以て終了しました。
今年の長野県勢は、先ず11月に福島で行われた東日本女子駅伝で、見事7年振り2回目の優勝を果たしました。しかも長野県は実業団選手ゼロで、中学生以外は全て長野東高校の現役と大学生のOGのみ。オリンピック選手や有名実業団選手を向こうに回しての快挙でした。実業団選手も走った1区で見事区間賞を取った長野東2年生の和田有菜選手は、この時の自信に支えられたのか、師走の都大路を走る全国高校駅伝の各校エースが集う1区でまたもや区間賞。長野東は最終区で順位を落としたものの8位入賞の目標を上回っての6位入賞。資金面でも私立に比べれば恵まれぬであろう公立高校としての偉業と言っても過言ではありません。エースの和田選手(来年は川中島中の妹さんも入部するんでしょうね、きっと)が残るだけに一年後が更に楽しみです。
その都大路の男子では、佐久長聖がトップ争いの結果惜しくも2位。しかし、1区の名取燎太選手(富士見出身)のラストスパートは凄かった。長聖は昨年の關選手(東海大)に続き2年連続、更に長野東和田選手と併せて県勢が男女共に区間賞というのも凄い。留学生と競り合った中谷選手(下諏訪出身)が2年生。区間賞の松崎選手(塩尻出身)が1年生と下級生も多いだけに、こちらも一年後が大いに楽しみです。
今年の男子の優勝校などを含め留学生を抱えるチームが増えてきただけに(昨年の世羅の時も感じましたが、優勝インタビューで留学生の走りには触れずに日本人選手の頑張りを称える指導者に違和感を覚えました、勝つためだけにわざわざケニアから連れて来たのだから、堂々と感謝すればイイ!。2009年の豊川の様に失踪することの無い様、生活面からしっかりと見守ってあげて下さい)、頑なに留学生に頼らぬ日本人だけの編成で挑む佐久長聖や伝統の西脇工、更に九州学院、鹿実などのチームの頑張りに期待しています(決して差別ではなく、1992年仙台育英に留学生が登場して以来、日本長距離界に相乗効果は見られません。少なくとも、未だ人格形成前である高校生の段階での留学は早過ぎるように思います)。
そして、年明けて1月の全国都道府県対抗駅伝。
先ず15日に京都での女子駅伝があり、翌週22日が広島での男子駅伝です。
15日は西日本も降雪となった生憎の天候となってしまい、髪を白く染めながら降りしきる雪の中を走る女子選手たちが可哀想なほどでした。
長野東高の現役OB中心の長野県チームは、中高校生の頑張りにより最終区手前で3位と頑張りましたが、エース不在の影響でやはり荷が重く、最長区間10㎞となる最終区で失速し残念ながら10位と、目標の入賞に届きませんでした。しかし皆若いので、やがてOBが実業団でのエース級に育てってくれば、目標の入賞どころか表彰台も決して遠くはないと思わせてくれた頑張りでした。
22日の男子駅伝。下馬評でも佐久長聖の現役OBを中心とする長野チームが優勝候補筆頭でした。しかし、直前のオーダー変更で全国トップクラスの中学生選手(我が母校!女鳥羽中の木村選手)が走れずに選手変更。
案の定3kmの中学生区間では多少順位を下げましたが、佐久長聖の2枚看板中谷・名取両エースの下馬評通りの走りと本間選手の師走の都大路のリベンジとなる区間賞の走りもあり、地元に実業団チームを持たない長野県ですが、中高生の全県的強化を長年継続してきたことと、その子供たちを核に全国的な強豪となった佐久長聖駅伝部の頑張りとの相乗効果に拠り、3年振りの全国最多となる7回目の優勝を飾ったのは見事。大いに称賛されて然るべきでありましょう。
女子も男子に続けと長野東を核に全県的強化が続けられているので、県立高校ゆえに私立には無い苦労もあるのかもしれませんが、いつか必ず花開くと信じて応援しています。
「頑張れ、ゼッケン17番!」