カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 会社の近くにある、一見喫茶店風のレストラン「ニコニコ亭」。
今風でない名前が、却って時代を感じさせてくれます。いつも混んでいて、「注文しても出て来るのが遅い」と会社のメンバーから聞いていたので、これまで入ったことはありませんでしたが、この日は外出帰りで、既に1時半を過ぎてピークのランチタイムではなかったので入店してみました。
外見は白いペンキが塗られていてオシャレですが、入ってみると70代と思しきご夫婦が切り盛りされている、如何にも“街の洋食屋さん”という雰囲気でした(店の横をトコトコと別所線の電車が走って行くのも、相乗効果でレトロな雰囲気を醸し出しています)。

 上田市郊外で、このお店の近くには大学や短大もありますが、そんな雰囲気からか、むしろ客層は“古き良き昭和”を懐かしむ(私を含めて)年配世代の方が多い様に感じました。
実は、前回(第1079話)ご紹介した懐かしのナポリタンもこちらの「ニコニコ亭」。そのナポリタンは、結構な麺の量で850円也。
“街の洋食屋”たるべきは、先ずは昔風の“純喫茶”同様に、やはりナポリタンがちゃんとメニューにあること・・・でしょうか。
そして、更に雰囲気を演出すべく小道具的に付け加えるとしたら、やはり昔の喫茶店の様に、“サラリーマン”の昼休みの定番?である「ゴルゴ13」などのコミックも揃えられていること・・・でしょうか。
こちらの「ニコニコ亭」は、しっかりと両方の条件をクリアしています。
(強いて言えば、個人的にはこれに加えて、もし料理がアルミのお皿に盛られて来たら、完璧にノスタルジックな“昭和”かな・・・?)
 さてメニューとしては、こちらの「ニコニコ亭」では日替わりランチがボリューミーでお薦めの様です。日替わりのAランチが700円と有難い設定。
この日は甘い醤油ベースのソースが掛かった、サクサクで柔らかなチキンカツがメインでした(ナポリタンを頼んだ時のAランチは、定番のハンバーグだったような)。菅平も近いので(?)、レタス中心のサラダもたっぷりです。サイドディッシュにバジル風味のスパゲティとカレーソースが掛かったフライドポテトが添えられていました。
これに、茶碗ではなく、お皿に盛られたご飯(洋食らしく“ライス”と呼びたくなりますね)もたっぷりで、カップスープ(カレー風味でした)が付きます。これなら、大学生の様な若い男性にとっても十分なボリュームだと思います。
もう一種類のBランチは(通常のメニューから日替わりで選ばれているようです)980円。この日のメインディッシュは、タルタルソースのシーフードフライとのこと。

 フム・・・お腹も一杯になって、“街の洋食屋さん“の面目躍如といったところ・・・でしょうか。
(少し休憩して、ゴルゴ13を区切りまで読破して「ご馳走さまでした!」)
因みに、サーブも特段それ程遅くはなかったので、その後も“洋食気分”の時に利用しています。そこで、その時のAランチをご紹介させていただきます。
先ずは生姜焼き。付け合せが竹輪の磯部揚げでしたが、個人的にはイマ一つ。
続いて、アジフライとポークフリッターのカレーソース(純粋のカレーに何か加えた甘目のソース)。アジフライはサクサクとしてなかなか美味。ソースも一工夫されているようでした。
最後に、この日はカレーでした。自家製とのことですが、家庭的なビーフカレー(シンガポールで嵌った北インド料理の本格的な“インドカリー”は普通のレストランでは無理なので、所謂日本的な“カレーライス”は各家庭の味を楽しめば十分。やっぱりナポリタンにすれば良かった・・・とチョッピリ後悔)。なお、この日のBランチはチキンカツで、880円とのことでした。どうやら、オリジナルのメニューによって(日替わりになるとサービス価格適用)値段が変わるようですね。
セットのサラダ、スパゲティ―(毎回ジュノベーゼ風)とスープ(カレー風味の野菜スープが多く、時々トマトベースの卵スープ)も、どうやら毎回同じで変わらないようでしたので、頻度にもよりますが毎回Aランチだと些か飽きるかもしれませんね(結構メニューは豊富なので、サイドディッシュも含め、もう一工夫あってもイイのでは?・・・。それと、味付けが若者向きか、全体的に些か濃いような気がします・・・と、ちょっと辛口評価かもしれませんが)。でもコスパは良いので、しっかりと満腹になって、ゴチソウサマでした。
【追記】
因みに、地元松本で古くから市民に親しまれている“街の洋食屋さん”と言って思い浮かぶのは、「翁堂」、「盛よし」と「どんぐり」辺りでしょうか。
食べに行く機会があったら、またご紹介したいと思います。

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