カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 諏訪も桜が咲き始めた中で、上社の山出しが終わった4月7日の朝、病気療養中だった義父が旅立ちました。86歳でした。
長男ではなかったので檀家宗派もなく、故人の遺志により身内だけの家族葬にて、ささやかではありますが本当に暖かく見送ることができました。
虫の知らせか、当初の予定より一週間前倒しして、前週義父を見舞いに帰って来て“お爺ちゃん”と心ゆくまで話が出来た娘たちも、忙しい中、今回もとんぼ返りでそれぞれ帰って来てくれて、最後のお別れをすることが出来ました。
火葬場で(今では煙は出ませんが)外に出て、サクラ咲く中、天に上って行く義父を想いながら、

  『願わくは 花の下にて 春死なむ その如月の望月のころ』(西行)

 陰暦での如月満月は今年は3月23日だった由。サクラ咲く中、諏訪の男らしく上社の山出しを見届けるように待って逝った義父に、何となく西行法師の歌を思い出しました。
(写真は、西行が詠った「花」であろう、アルプス公園の山桜です)

 どうしようかと悩んでおりましたが、妻の実家は無宗派でもあったので、禁忌期間でもある忌中を殊更意識せず、このブログも亡父の時の様に休止せずとも良かろうという家内の意見もあり、中断せずにここで再開することにしました。
しかしながら、喪中故年始の挨拶等はできませんので、ご了承ください。

 末筆ながら、熊本を中心とする九州を襲った大地震。亡くなられた方々に衷心より謹んでお悔やみを申し上げますと共に、被災された方々にお見舞い申し上げます。どうか、“荒ぶる大地よ、鎮まれ!”