カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
家を建てて20年。人間もそうですが、“勤続疲労”であちこちに色々ガタが出て来ます。
2月上旬、遂に24時間風呂が壊れてしまいました。しかも、その日の朝私が入った時は何も問題が無かったのに、その日の夕刻には全く電源が入らず・・・。何の前触れ、予兆もありませんでした。
20年前は、子供たちも小さく、また将来を考えて二世帯住宅にもしてあったので、家族が好きな時にいつでもお風呂に入れるようにと(奥さまの希望で)24時間風呂にしました。実際、とても便利で快適でした。
その後、世間で騒がれたレジオネラ菌問題があり、その後各社の対策は打たれたものの、製品そのものへのイメージダウンか、家で使っている当時の大手メーカーも24時間風呂からは撤退してしまい、既に部品供給も無くなたったため、代理店のサービス担当の方からは「壊れたら対応修理不能」と言われていました。
今回もすぐ来て見ていただいたようですが、やはり寿命で、部品さえあれば修理出来るのでしょうが、部品も在庫無しとのこと。むしろ、長持ちした方なのかもしれません。ただ同じ製造業に身を置く者としては、片や数千円、数万円の家電製品と比べれば桁違いの高価な設備だけに、もう少し修理対応期間を長くしても(≒部品さえあれば・・・)と思わないではありませんが、代理店の方に言ってもしょうがありません。
そこで調べると、24時間風呂を出している中小メーカーも無い訳ではありませんが、時代が要求するエコ、省エネからも外れるためか(本当に便利で快適なのですが)今ではマイナーで、最近の主流は深夜電力を使うエコキュートとのこと。
既に子供たちも巣立ち、リタイアすれば時間的には余裕も生まれ、24時間である必要もなくなりますので、我が家も結局エコキュートにすることになりました。またコスト的にも(浴槽はそのまま利用可)、24時間給湯用ボイラーとエコキュートとは殆ど変りませんでした。更に灯油と深夜電力のランニングコストを加味すれば、(使い勝手にメリットが無くなれば)結果は自ずと見えて来ます。
今はどこもコスト削減で在庫を持たないため、契約後の製品納品・搬入まで2週間。設置は、電気工事まで含め一日で終了とのこと。
その間、3週間近くは(シャワーは可能でしたが、2月の寒さで断念し)毎回我が家からは一番近い渚のライフサイト内にある温泉施設「湯の華銭湯 瑞祥」へ。それにしても(一回650円の入浴料ですが)、小さなお子さんなどの家族連れを含めて平日でも混んでいること。こちらは民間のスーパー銭湯的施設なので、無料休憩所はありません(暖炉を囲む長椅子のみ)が、レストラン(お食事処)やサウナなどの施設も充実しています。ただ、源泉がある訳ではなく、戸倉上山田温泉の本館からタンクローリーで運んで来る日帰り温泉です。浴槽もかなり大きく、露天ぶろやジャグジーなどもあり、しかも当然ですが男女に分れていますので、タンクローリーの台数や輸送頻度は分りませんが、この湯量を満たすには、循環濾過して加温もしないといけないでしょうから、週末だけは天然の日帰り温泉へ。
我が家が行く近郊の日帰り温泉は、三郷「ファインビュー室山」や豊科(大口沢)「湯多里山の神」ですが、久し振りに天然温泉を楽しむことが出来ました(因みに、市内近郊の浅間温泉や美ケ原温泉にも日帰り施設はあります)。少なくとも私メは、こんなことでも無いと億劫(信州弁で言う“小ずく”が無い)で行かなかったかもしれません。
西山の麓に在る「ファインビュー室山」へは、松本平の両端と言っても良い東山に近い我が家からは結構距離があるので休日にしか行けませんが、こちらは宿泊施設も備えており、内湯も露天もお風呂が大きいので近隣の日帰り温泉の中での奥さまのイチオシ(但し人気があるので、観光での宿泊客も含めかなりの混雑)。その名の通り松本の市街地が一望出来ますので、特に夜景がキレイな由。レストランや無料休憩所も広くて充実しています。
私メは「湯多里山の神」がイチオシです。こちらは豊科(現安曇野市)と言っても松本市との境界に近く、我が家からは岡田を抜ければすぐ(旧四賀村への国道143号線の途中)。市街地を通らないので、車で10分足らずです。泉質はとても良いと思いますが(肌スベスベの「美人の湯」とか)、内湯も露天も、そして洗い場も少々狭いのが難点(奥さまには不評)。でも観光客は少なく、地元の人が殆どです。山間にぽつんと在って、古民家風の鄙びた風情が気に入っています。無料の休憩所もありますが、食堂等の施設は無く、駅蕎麦風の小さなお蕎麦屋さんが近くにある程度(観光で来られた際は、他で食べた方が良いでしょう)。
2月下旬。設置工事が終わり、漸く自宅で入浴出来るようになりました。
24時間風呂とは違うので、湯張をしての入浴時に浴室がまだ温まっていないせいか(夜間から明け方は、まだ氷点下まで下がる日もあったので)、またお湯そのものも24時間風呂の時と同じ温度に設定しても冷えた外気に熱が奪われてしまうのか、何となく温めの気がします。
そうかと言って、ずっと保温しているのも無駄なのですが、寒がりの奥さまは「寒い日は、日帰り温泉に行こうかしら?」。オイオイ・・・。
その後、奥さまはエコキュートをお使いの友人の方々にお聞きして、自動保温を設定したら随分改善されました。ヤレヤレ・・・。
余談ですが、24時間風呂は浴槽の保温は電気を利用しています(給湯器は灯油)。ここでエコキュートに換えた結果、月の電気代が激減したのだとか。
24時間風呂というのはとても便利ではありましたが、常時エネルギーを消費するという機能は、環境性能や省エネという時代要請からすると、やはり逆行していたのでしょうね。「むしろ壊れて良かったんだ・・・」と悟った次第。