カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
話題が相前後しますが、今ちょうど見頃を迎えていますので、順番を変えて先にご紹介します。
長円寺は真言宗智山派清龍山と号するお寺で、1649年の創建とか。本山が明治初めに(県内の真言宗寺院は全て)高野山から京都智積院に移された際に、本山から取り寄せて境内に植えたモミジ「一行寺楓」が100年の時を経て今では大きく成長し、参道の杉並木とのコントラストで、秋には見事な紅葉を見せるのだそうです。名前は以前から聞いていたのですが、京都のお寺でもないので、然程とは思っていませんでした。それが、いつも給油するGSにたまたま置いてあった信州の紅葉スポットを紹介するフリーマガジンの表紙写真が長円寺で、その余りの見事さに行ってみることにしたもの。
調べてみると何のことは無い、茅野市玉川にある家内の実家から徒歩10分程度とか。“灯台下暗し”でした。
当日は、先に家内の実家に届け物をしてから、義父母も一緒に車で出掛けました。20台弱停められそうな境内の駐車場は、半分以上の県外車でほぼ満車。飛び石連休で、蓼科や白樺湖に観光で来られたついでか、或いは別荘族の皆さんかもしれませんが、なかなか大したものです。
お寺は思いの外小さく、一行寺楓も十数本でしたが、その燃えるような真紅一色に染まった紅葉は実に見事。タイミングもあるのかもしれませんが、普通のモミジの様な黄色や緑のグラデーションが無く、枝垂れ気味の枝の葉全てが真っ赤に染まっています。樹齢300年という参道の堂々たる杉並木の緑色とのコントラスト(注)、また静かに並んだ石仏百体観音とも相俟って、本当に見事でした。この時期には夜のライトアップもされるそうで、確かにこの真紅の一行寺楓の紅葉は一見の価値あり。例年ですと、11月3日から8日くらい迄が見頃だそうですので、今週末に行かれては如何でしょうか。
場所は、茅野市玉川穴山地籍。義父によると、俗にいう御柱街道(上社の山出しで御柱が通る道)沿いとか。玉川小学校入口の信号から上ってすぐ。大きな杉が目印です(大きなお寺さんではないので駐車場は広くありせんが、すぐに出て行く車もあり、暫く待っていれば停められると思います)。
実家への帰路。ショートカットの狭い田んぼ道から眺める八ヶ岳が、前に遮る物が何も無くて、これまた見事。裾野を大きく広げた山頂は薄ら白く、峰々が堂々と聳えています。
「いやぁ、キレイだなぁ・・・」
秋の八ヶ岳も、長円寺に負けず劣らず、どうしても車を停めて撮影したくなる程の素晴らしさでした。
【注記】
緑の葉の中の真っ赤なザクロの花に由来する“紅一点”と言う様に、赤と緑は所謂反対色。緑と赤は色相環(Color circle)での反対側にあり、補色(反対色/対照色とも)と云う。
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