カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 先週の日曜日は、早朝の“出払い”(町会毎の市内一斉清掃)があったので、終わってからのウォーキングです。そのため、出掛けるのが7時半くらいになったので、この日は趣向を変えて、いつものアルプス公園方面ではなく、街中へ行ってみることにしました。

 我が家は高台にあるため、市中への行きは下りで帰りはずっと坂を上る、いつもとは逆のパターンになります。せっかくですので、お城の公園を通って、喫茶店「珈琲まるも」でモーニングセットを楽しむことにしました。「まるも」(第777話他参照)は朝8時から営業していて、モーニングセットは地元の常連客だけではなく観光客にも人気とか。我が家からは、大体片道2.5㎞のコースでしょうか。

  朝早かったので、深志高校を横切り、野球部のグランドでお祈り(必勝祈願!)をして、正面で小林有也先生にも一礼(奥さまは呆れて見ています)。
深志の正門から、車の往来の少ない住宅街を下るコースで、中央図書館の裏から旧開智学校横を通って松本城へ。この間には、深志高校が国の登録有形文化財(観光客は来ませんが)、県宝の旧司祭館と併せ、開智学校が重文、お城が国宝と、ちょっとした観光コースです。 市民の憩いの場(或いは通勤・通学路?)でもある、お城を囲む二の丸跡の公園(昔は「中央公園」でしたが、現在の名称は「松本城公園」の由)には、朝早くから、三脚を携えてお城を撮影しているアマチュアカメラマンや犬の散歩をされている方々がいらっしゃいます。
ちょうど「お城祭り」の期間中(この日は、午後本丸庭園が無料開放されて「古式砲術演武」とか)の様で、本丸庭園からは、練習中なのでしょう、和太鼓の連打する音が聞こえて来ました。8時前ですが、正面の黒門付近にはもう観光客の方々もチラホラと(お城の開門は8時半)。残念ながら、北アルプスは雲の中でしたが、「いつ見ても、イイお城だなぁ・・・」。
「祝松江城国宝指定」(国宝のお城が5つになりました)の縦看もありましたが、松平直政公が松本藩から移封されたと、松本と松江の縁も記載されていました(その時に、松本から蕎麦職人を連れて行ったのが出雲蕎麦の起源です)。
 街路樹のシナノキが色付き始めた大名町から、四柱神社の境内を通って(ちゃんと参拝して)縄手通りを抜け、女鳥羽川の一ツ橋を渡って喫茶「まるも」へ。概ね予定通りに、開店時間を回った8時10分の到着。久し振りです。
 少し暗めで落ち着いた板張りの店内には、松本民芸家具の席に既に3組程お客様がおられ、我々もモーニングセットを注文。店内には、ちょうど「水の戯れ」がBGMで流れていました。
まるものモーニングは、コーヒー(紅茶も選択可)と厚切りのバタートーストにミニサラダのセットで500円也。リーズナブルです。
珈琲(とここでは書きたくなります)は、昔から変わらない濃い目で酸味が効いた私好みの味。ただ苦いだけの(としか私には思えぬ)シアトル系とは一線を画します。山型のイギリスパンのトーストは、厚切りで外はカリッとしていますが中はフンワリ。もしかしたら、まるものモーニングを食べるのは何十年振りかも知れませんが、これも今は亡き先代のマスター新田さんのおられた頃から変わりません(・・・と思います)。
新田さんが戦地から戻られ、「気兼ね無く、大好きなクラシック音楽を聴いていたい」と昭和31年に始められたのが、明治初期から続く旅館「まるも」の喫茶部ともいえる「珈琲まるも」とか。私メと同い年というのも親近感があります。学生時代の帰省中やUターン後の独身時代。鶴林堂で買った本を読みながら、名曲喫茶の様に好きなレコードをリクエストさせてもらって、珈琲1杯で長居をしても文句の一つも言われませんでした。
学生時代からずっと変わらぬ味と雰囲気に、店内に静かに流れる時間の進みが少しゆっくりとした様で、味よりも懐かしさに浸ります。
 「街歩きのウォーキングも、なかなかイイわね・・・」
 「じゃあ、今度は花月のモーニングを食べてみますかぁ!?」
ということで、帰りは、辰巳の御庭(小公園)から緑町を抜けて、ホテル「花月」の喫茶室を確認(7時開店でした)してから同じルートで帰りました。

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