カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 僅か一坪程の小さなハーブガーデン。
夏野菜のキュウリは別として、10数年植えっぱなしのチャイブ(多年草)、パセリ(二年草)、バジル、ルッコラ、セルバチコ(多年草)、コリアンダーを、今年は所狭しと植えてあります。
特に今年のルッコラの殆どは、2年前に採った種を直播きしているので、今年はたくさんの株で育っています。バジル、パセリ、コリアンダーは、直ぐ摘んで料理に使えるようにと、勝手口横に置いたプランターにも植えてありますし、クレソンは水耕栽培もしています。いずれも、10数年前から色々なハーブを植えた結果、結局我が家で利用頻度が高かったキッチンハーブだけが残ったもの。

 今年は、余り株間を意識せず、“混み込み”に植えてあるので、ルッコラなど少なくとも一日置きには摘まないと直ぐに花芽が伸びて来ますし、使う料理を選ぶコリアンダーやバジルも採らずにいるとやはり花芽が出て来ます。
ハーブは勿論、植物は子孫を増やすために頑張って生きているので、花を咲かせ結実させるのが彼らの生存の証し。従って、花が咲けば、根からの養分が種に回り、葉が成長しなくなります(薹が立つ)ので、株を成長させて長く利用するためには、出来るだけせっせと葉を摘むのと、花芽をコマメに摘むのが育てるコツでしょうか。
なお、柔らかい内であれば、ルッコラの花芽は葉と一緒に食べられますし(茎は固いので生では無理)、バジルの花芽も香りが強いので、葉と一緒に炒めて使えます。
 そこで、ルッコラやセルバチコを頻繁にサラダに使うのは勿論、奥さまが上京する時には、娘たちに朝摘んでサラダ用に持って行ってもらいます。
2株植えたパセリも元気よく葉を拡げています。パセリは、日本で最も親しまれている地中海地方原産のハーブ(園芸店では、ハーブ苗売り場ではなく、野菜苗売り場で売られている)ですが、せいぜい料理の飾りや付け合せ程度にしか使われていない可哀想なハーブです。確かに、スーパーに並んでいるパセリや料理に添えられているモノは、鮮度が悪く、ジャミジャミしていてお世辞にも美味しいと感じません。しかし、露地植えのパセリは、買ったモノとは別の野菜と思える程に段違いに味が濃く、フライや肉料理のお飾りでは勿体無いくらいに美味しくて、“野菜”であることを再認識させてくれます。栄養価も非常に高いので、パスタやスープに刻むだけでは勿体無い気さえする程なので、例えば、和風の肉ジャガや煮物にも刻んで振り掛けても良いかもしれません。
コリアンダーは、奥さまの好物。最近では、“パクチーサラダ”、“アジア風”と称し、サラダや麺類にも構わずにコリアンダーを載せて食べています(但し私メは、タイカリーやトムヤムクンなどアジアンフードに限定)。

 バジルはパスタや、魚や野菜をオリーブオイルで炒める時に使っていますが、霜に当る前に全て収穫して、最終的に今年も奥さまがジュノベーゼソースにして、娘たちに持って行くでしょうし、冷凍保存して使うので、余っても困りません。
ルッコラは、今のところ専らサラダですが(頻繁に使うので余っている訳でもありませんが)、バジル同様、トマトやチーズとの相性も良さそうなので、炒めたりしても良いのかもしれません。
今回も、娘の所に上京する奥さまがルッコラとバジルを持って行きました。

 今年は、たくさん植えたキッチンハーブを大いに楽しめそうです。