カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
今年、初めて園芸店で見つけたワイルドロケット。
以前ネット記事か何かで知って、今まで(ハーブブームの折も)店頭で見掛けたことが無かったので、種で取り寄せようかと思っていたら、今年初めて園芸店で見つけて勇んで購入。店頭では「イタリアンロケット」との表示。
このワイルドロケットは、その名の通り“野生のルッコラ”ですが、イタリア語でも“ruchetta salvatica”。セルバチコ(或いはセルバチカ)という名称も日本で使われているようで、“salvatica”は「野生の」という意味だとか。因みに、ルッコラの和名が「キバナスズシロ」に対し、セルバチコは「ロボウガラシ」(クレソンがオランダガラシだった筈)だそうです(ロボウとは、道端に生えている野草という意味での「路傍」なのでしょうか?)。
最初日本に入ってきたモノと種類が違うのか、ルッコラの花は、確かに和名の通り大根に似た十字花ですが、黄色ではなく白。むしろ、セルバチコが黄色い花なのだとか。
どちらもアブラナ科ですが、ルッコラは「エルーカ属」の一年草で、このセルバチコは「ディプロタキス属」の多年草(宿根草)。従って、一度植えれば毎年(勝手に)生えて来てくれるので大変重宝します。
(写真の左がセルバチコ、右が通常のルッコラです)
我が家の大好物のルッコラ。サラダに大活躍で、奥さまが上京する時に娘たちにも持参するほど。多少青虫さんに食べられたりもしますが、お構いなしで毎年無農薬栽培をしています(何と言っても、青虫の大好物はクレソン。こちらは防虫網を被せてあります)。
ルッコラは、鉄分、ビタミンC、カルシウムが含まれ、特徴はピリッとした辛味があってゴマの味がすること。セルバチコは、そのルッコラよりも更に風味(辛味)が強く、正しく野性的な味(要するに、苦みやアクがある山のタラの芽や山蕗同様に、野趣溢れるということでしょうか)なのだとか。葉の形状は、ルッコラがホウレンソウのように少し丸みがあるのに対し、セルバチコはミズナの様に葉が細く切れ込んでいます。
早く収穫するのが楽しみです。葉をたくさん収穫するコツは、実に栄養分が行かぬように、せっせと花芽を摘むこと(翌年撒くために種を収穫する場合は、花芽はそのままにしておきます)。
今年もサラダでたくさんいただきまーす!(・・・の予定です)。