カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
十数年間愛用してきた我が家の4WDの軽自動車、ダイハツムーブ。
子供たちの学校や塾への送迎、電車通勤時には駅裏に借りた駐車場までの通勤、また週末の食料品買い出しや秋のリンゴ配達もと、長い間本当に良く頑張ってくれました(室内も広く、前席のベンチシートや後席のスライドシートも便利でした。唯一の不満はエンジン。SOHCですので、登坂時のパワー不足とATのシフト変更時のノッキング)。ゲタ替わりで街乗り中心だったので、距離は未だ5万㎞も走ってはいませんが、さすがに経年劣化でガタも出始めました。この秋にはまた車検になることから、前回指摘された箇所の修理をするくらいだったらと、ここで思い切って買い替えることにしました。
家内の車はFFですし、私の通勤用の四駆SUVも(エンジンはすこぶる快調!ですが)既に十数年経っており、(冬の峠越えが不要となる)リタイア後には新しく買い替える予定。奥さまは、娘の所に荷物を運んだりするのにSUVの方が便利との仰せですが、(また10数年乗る前提で)最後(となるかもしれない車)は昔からの憧れだったモデルに、誰が何と言おうと(仮にいても一人だけですが)絶対する(したい!)つもり。
通勤に使わなければ(雪が降ったら乗らない!)敢えて4WDでなくても良いのですが、信州では冬の日常(食料品の買い出しや急な外出時)の足として、一家に一台は4WDが必須(軽トラもありますが)。但し、車高が高くないと、四駆でも雪に乗り上げてスタックしてしまうリスクもあるので、SUVであれば(松本では、数年に一度あるかどうかの)万が一の大雪の時でも安心です。また日常的な街乗りだけではなく、実家の両親の介護などで、冬でも家内が茅野に行く必要があることを考えると、今回のベストチョイスは四駆でSUVタイプの軽自動車・・・その前提で調べてみると、現行モデルでは候補は一車種しかありません。所謂クロスオーバーSUVタイプのスズキハスラーです(軽のオフロードタイプでは、三菱のパジェロミニが生産終了となった今、唯一スズキのジムニーがありますが、そこまでは不要)。
そこで、先ずはディーラーでカタログを貰って来て徹底研究です(この買う前の検討期間が一番の楽しみ。ムフ・・・)。奥さまは、「同じスズキだったら、ラパンの方が可愛い!」との仰せですが、「冬だって茅野に行かなきゃイケネェでしょうが!」と説得。すると、カタログを見て「あっ、ハスラーも意外と可愛い!」。SUVらしくピラーを立てたボクシーな形状ですが、確かに女性受けしそうな丸目の愛嬌あるデザインです(何となくFJクルーザーに似てなくもないか)。
高速走行や峠道にはターボ車が最適ですが、価格差(NA+8万円)を考えると、せいぜい茅野に行く程度ですので、街乗り中心ならノンターボ(ワゴンRと同じCVTのDOHC)で十分。そこで、候補は、街乗りでの必要な装備が殆ど標準で付いている中間のGグレード(上級のXグレードは+15万円)の4WDとしました。オプションでは、ETCはあった方が便利ですが、ナビも高級オーディオも不要。但し、標準ではスピーカー以外何も付いていないので、そのままではFMも聴けず時刻も分りません(理由を聞くと、最近は軽でもナビを付けるユーザーが多く、そこにオーディオ機能もあるので、標準で付けても無駄になるからとのこと)。それでも車両価格は140万円前後とか。確かに装備が充実しているとはいえ、軽も高くなりました。
“善?は急げ”と、5月中旬の週末にディーラーを回ってみることに。
最初に家から一番近い販売店へ。後で分ったことは、こちらはサブディーラーで個人経営のお店でした。値引き等も結構頑張っていただいたのですが、年式から下取りは無理とのことで諦め。そこで、次にすぐ近くのマツダへ。こちらは、スズキからOEMで同じ車種を(車名を変えて)扱っています。標準装備が異なり、価格設定が高目のため予算オーバーで断念(一時期の低迷から脱して、マツダとスバルは今や絶好調ですので、現社長も茅野出身ですし、スカイアクティブで頑張ってください!)。
スマホで検索すると、スズキ自販の松本支店が南松本(芳野)に在ることが分りましたので、そちらに回ってみることにしました。
全く知りませんでしたが、ハスラーはS‐エネチャージを搭載してマイナーチェンジ(MC)がされた直後とか(何も知らずに、販売店を回ったのがその最初の週末でした)。従って、値引きは厳しいかも知れません。
4WDではありませんでしたが、新型ノンターボの試乗車もあり、試乗を勧めてくれました。その間に現車両の査定もしてくれるとのこと。
試乗では、残念ながらこの周辺には坂が無く(駅から我が家へは終始登り坂)、JRの線路を跨ぐ高架橋で登坂力を試してみました。ターボではありませんが、DOHCはパワーも十分あり(4WDは50㎏重くなりますが、二人で乗ったので、独りで運転している時とほぼ同重量)、シフト変更もCVTなので非常にスムーズ(登坂時などで、アクセルを踏み込んだ時のエンジンノイズが若干高目か)。アイドリングストップからの発進も、ブレーキペダルを離すと始動して全く違和感無し。さすがに、10数年前の軽自動車とは比較にならない程に技術は進歩しています。室内も、前席がベンチシートで後席がスライドシートなのも便利です(我が家の駐車場は、軽を右側に寄せて停めるので、ドライバーも助手席側からの乗り降り)。
発売以来大人気のハスラーは、“遊べる軽”とのキャッチで、一見若者向けの様ですが、意外とシニア層の購入も多いのだとか(特に信州では四駆は好まれるでしょうね。今でもKeiを時々見ますから)。
今回のMCで 、“マイルドハイブリッド”とも呼ばれるというS‐エネチャージ(モーターアシスト)とアイドリングストップが搭載され、燃費が2WDで従来の29.2㎞から32.0㎞(4WDで30.4㎞)まで向上し、新基準のエコカー減税で、取得税と重量税の免税フル適用なのも有難い。
時間差で日を改めて、更に他社(車)と競合させれば、もう少し交渉余地はあったのかもしれませんが、面倒ですし、また誠実な対応でしたので、その場で決めることにしました(交渉は全て奥さまにお任せしました、ハイ)。
結局、店長さんに確認された結果、長野県内の上限まで(とのこと)値引いていただきました。また、ムーブは年式が古く(15年落ちでした)、更に査定の結果、やはり幾つか修理が必要となる不具合もあったため、「下取りは厳しいが、少なくとも廃車費用分くらいはサービスします」とのこと。
最後に、奥さまが今乗っている車のナビが、スマホ連動でのハンズフリーで電話が出来るのが凄く便利だからと、同機能のナビをメーカーオプション(バックモニター付きとか)で希望されたのは些か想定外でしたが、ま、イイか・・・・。
ハスラーの予想以上の人気で、他社も同コンセプト(SUVタイプの軽)の対抗車をいずれ出して来るでしょうが(同じダイハツなら下取りも期待出来たかもしれませんが)、車検も近いし、ハスラーのデザインも気に入った(中高齢層が乗っても違和感が無い)ので、ま、イイか・・・と相成りました。
(MCによる発売直後のため、納車は最長2ヶ月待ちとのこと)。