カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今年は全国的に暖かく、ここ松本でも、お城の桜は例年より早い4月4日に開花宣言が出され、3日ほどで320本の桜が満開になったそうです。
恒例の「松本城桜並木光の回廊」と名付けられた外堀の桜のライトアップは、7日から16日まで。この間、本丸庭園も夜間無料開放され、月見櫓では琴などの演奏が行われています。僅か数日早く咲き始めたヒガンザクラも、今年はソメイヨシノと競演でした。

 3日に上田の駅前で会議があり、昼休みに上田城跡公園に行って見ると、シダレ桜がもう咲いていて、ソメイヨシノも綻びかけていました。こちらの上田城は「千本桜」で、二の丸まである広い園内に820本とか。
 8日の朝起きてみると、あろうことか、薄らと雪化粧で1㎝ほどの積雪。
調べてみると、2013年には4月の21日に3㎝ほどの積雪があり、また2010年には4月17日に7㎝の積雪があって、この時期の積雪は30年振りだったそうです。どちらも、遅れ気味の桜が咲いた後だったのですが、今年も同様に、桜の花に雪が被さっていました(写真は母屋のヒガンザクラです)。
しかし、いくら寒の戻りとはいえ、花冷えどころか雪とは・・・(何と、都心や千葉でも降雪が観測されたとか)
「何も“雪月花”の雪と花(桜)が一緒にならなくても良いのになぁ・・・」
と思ってしまいます。“春の淡雪”と言えば風流ですが、この日の松本は最低気温が1℃だったようで、寒くて凍えそうでした。でも、これで少しでも咲いている期間が延びるのであれば、桜の花は寒そうですが、花を愛でる側にとっては咲いている期間が一日でも延びるのは有難いことです。
 そして、12日の日曜日。図書館から統一選挙の県議選の投票所に向かう途中、お城の北側のお堀端を通りました。開花宣言(4日)後3日程で満開になったはずですが、その後の“花冷え”もあって、一週間近くも満開のまま。観光客の方々も含めて、お城はかなりの人出でした。地元紙によると、山全体が4千本という桜で埋まる弘法山も、この12日に(日曜日に合わせて)満開宣言のイベントが行われたとのこと。
東京は、あっという間に散ってしまったようですが、寒の戻りで、松本では思いの外長く桜が楽しめました。
昨日から雨模様。母屋横のヒガンザクラも、昨日いよいよ散り始めていましたので、これで“花散らしの雨”になってしまうのでしょうか(最後の写真は、今朝ナナの散歩で行った蟻ヶ﨑児童館の桜。昨日の雨で散り始めていました)。
 『世の中に 絶えて桜の無かりせば 春の心はのどけからまし』(在原業平)
 『花見にと 群れつつ人の来るのみぞ あたら桜のとが(咎)にぞありける』(西行法師)

 桜・・・どの花もオンリーワンとは言え、何とも罪深く、そして幸せな花です。