カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 平井寺トンネルを抜けて、下り坂を上田市街地へ向かう道路沿いで、鈴子地籍の手前辺りに、“ひっそり”と緑色の小さな案内板が立っていて、異動で上田に通い始めてからずっと気になっていました。
曰く、「日本ロマンチック街道」。

 看板に因れば、長野県の上田から軽井沢を通り、群馬県の草津を経て、栃木県の日光までの320㎞のルートの由。
名称からは“大観光ルート”的印象を受けますが、調べてみるとちゃんと協会もあり、その公式頁曰く、
「日本における最もドイツ的自然景観を持ち、日本ロマン詩人達が多くの作品を残した、日本における最もロマンにあふれた街道」との説明。
草津町が中心となって呼び掛け、しかも本家とは1988年に「姉妹街道」を締結しているのだとか・・・。
「うーん、凄い!でもなぁ・・・」
大仰な“宣伝文句”が並びますが、何を以って「最もドイツ的な自然景観」なのか、街道全体に亘って“ロマン詩人”が作品を残しているのか、その上で何故「最もロマンに溢れている」のか、この種のものは多少身贔屓があるのは常とはいえ、証拠の提示がされておらず些か苦しい気がします。因みに、長野県側のルートでは、そこ彼処から浅間山が望める筈ですが・・・。
そのためか、この道を通るまで、少なくともこの名称を聴いたことは全くありませんでしたし、勤務する上田でもこの名称が話題に上った記憶がありません。

 最近目立つ中年ライダーのロングツーリングやドライブ向けには良いのかもしれませんが、世界遺産の日光にせよ、草津白根にしろ、それぞれが著名な観光地であり、軽井沢、信州の鎌倉然り。

 本家本元には、30数年前の新婚旅行で、どうしてもドイツとオーストリアに行きたかったのですが、晩秋のオフシーズンでしたので、唯一見つかったツアーが、パリとドイツロマンチック街道を巡るコースでした。
その時の、シンプルなクリスマスデコレーションが心に沁みたローテンブルクの中世の街並みや、シュヴァンガウのワーグナーの楽劇に彩られた“白鳥の城”も、今でも鮮やかに記憶に残っています。
でも、その本家の“シュトラッセ”を借りてわざわざ「日本」を付けて結び付けなくても、皆それぞれ十分に魅力的だと思いますが・・・。

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