カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 松本市音楽文化ホール“ザ・ハーモニーホール”(通称“音文”)から、会員(ハーモニーメイト)宛に来年度(2015-2016)のコンサート・ラインナップが送られて来ました。
音文は来年度で開館30周年。そのため、いつもより(予算も増やして?)充実したコンサートが並んでいます。

 その中で、我がイチオシは来年1月のイザベル・ファウストの「バッハ無伴奏ヴァイオリンリサイタル」。
前回のハーモニーメイトバスツアー(第867話参照)で、彼女がソロを務めた新日フィルのブラームスチクルスの際、音文ダイレクターのNさんが「音文で無伴奏を弾いてもらうよう交渉中」と仰られていましたが、無事確定されたようです。彼女の圧倒的な音の透明感は正に鳥肌モノでした。あの時もアンコールでソナタ第3番からラルゴを弾いてくれましたが、今回は「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティ―タ」から、ソナタ第1番とパルティ―タ第2番(終曲が有名なシャコンヌ)と3番という構成とのこと(そうだ、当日はそのCDも買ってサインを貰わなくっちゃ!)。
続いて、その前の12月には「小曽根真ジャズナイトin松本」。
小曽根真率いるピアノトリオに、有名なトランぺッター、エリック宮城(ミヤシロ)をヒューチャーした“スーパーカルテット”とか。凄い!
前回の小曽根さんの音文でのコンサートは、平日開催で重要会議と重なり行けませんでしたが、今度は土曜日のマチネなので絶対に聴きに行こうと思います。

他にも、11月には、マリア・ジョアン・ピリスが教え子と一緒にデュオリサイタル(曲目未定)。彼女の弾いたモーツアルトのピアノ協奏曲が今でも大好きですが、今回も暖かな音色が音文に響く筈です。
そして、同じく11月には、首席指揮者のオッコ・カム率いるラハティSOが、フィンランディア、Vo協奏曲、第2番というオール・シベリウス・プロで登場。良くぞ!とちょっと信じられません。因みに、2015年は生誕150年のシベリウスイヤーで、ラハティSOは、カムの2代前(先代はユッカ=ペッカ・サラステ)の首席だったオスモ・ヴァンスカの振ったシベリウスで世界的に評価されたオケ。因みに、東京では同じ11月にヴァンスカが読響に客演で登場し、交響曲を全曲振る予定とか。でも、やはり母国フィンランドのオケの方が“北欧の大地の香り”がするのでしょうね。
また、9月には名手ハインツ・ホリガー、また二度目となる4人組のIL DAVE、2月には松本バッハ祝祭アンサンブルの5回目の公演(今回はチェンバロ協奏曲)と、魅力的なプログラムが目白押し。
Nさんが、「30周年なので、普段はあまり呼べないオーケストラを幾つか呼びたい」と仰っておられた通り、7月にもスロヴァキアPOが来ますが、生での「新世界」は何度も聴いていますし(何故かいつも9番。8番の「イギリス」もやればイイのに)、来年度は興味あるコンサートが多すぎて些かポケットマネーでの資金繰りが苦しくなりそうなので、今回はパスしようと思います。
(会員割引もありますが、それよりも)正にこういう時のために、先行発売がある会員になっているので、ハーモニーメイト冥利に尽きますね。
 それにしても、この松本でイザベル・ファウストのバッハの無伴奏が生で聴け、ラハティSOのオール・シベリウス(東京オペラシティでは、松本での公演翌日から、3回に分けて交響曲全曲演奏会あり)が聴けるなんて、いくら30周年とは言え、何とも贅沢。ちょっと信じられません。
定評ある音響の良さはともかく、僅か700席にも満たない地方のホールの限られた予算の中で大変苦労されたであろう、Nさん始め音文スタッフの皆さんに感謝&大拍手です。始まる前から、「ぶらぁぼ!」ですね(ん、ブラーヴィか?)。

コメント

こんばんは! ジークフリートのご紹介ありがとうございました! トピックスを乗り換えて投稿させてください。
>イザベル・ファウストのバッハの無伴奏
これは演目、奏者共に見逃せないですね! あいにくこの奏者の音源を持ち合わせていないのですが、アバドとの共演で「倍音をすごく巧みに上品に処理する人だなあ」と感じた記憶があります。
私は音文の会員ではないのですが、昨年、アファナシエフの来演を広報まつもとで知った時は仰天しました。すぐチケットを取り、家内と出かけたのですが、まさか彼が生きているうちに実演を、しかもシューベルトを! それも松本で聴けるとは想像もできませんでした。
中條さんが仰せの通り、こちらのスタッフの見識とご苦労たるや相当のレベルかと恐れ入ります。感謝と大拍手ですね!
そうなんです。
700席足らずの地方の小さなホールですので、フェスティバルホールの様に海外から有名オケが来演する訳ではありませんし、またSKF(今年からOMFですか)の様な派手さもありませんが、毎年なかなか渋くて唸らされる演奏会が企画されます。
私がお誘いするのも筋違いですが、会員になると(登録後1年毎の更新です)メイト向けに音文主催公演が先行発売される特典があり、700席しかない中での良い席確保には絶対にお勧めです。
それに会員価格でチケットが買えますので、年に2回コンサートに行けば年会費の元が取れます。
そうでしたか、アファナシエフの時は会場におられたんですね。また、音文でご一緒しましょう。
筋違いだなんてとんでもないです。お誘い、ありがとうございます。
実は、アファナシエフのチケットを購入したときに、音文スタッフの方から入会のご案内をいただきましたが、その節は見送っていたことでもありました。
色々特典の多いシステムだと感じていましたので、子育てがひと段落してからぜひ家内と入会したいと思います。背中を押していただき、ありがとうございます!

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