カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
年末の大掃除の際に、二階のファミリーコーナーの本棚整理のご命令。
上田への車通勤前の諏訪への15年間の電車通勤の際に、車内で読むために買った文庫本が所狭し(一段に三列)と置かれていて、その重さで撓(たわ)んでいるほど・・・。推理小説、時代小説、歴史小説、ビジネス小説、エッセイ、新書と乱読に近いあらゆるジャンルです。整理し始めたものの、「ダメだ、こりゃ!」。
そこで、不要な本をまとめて捨てることにしました。
犠牲になったのは、内田康夫の「浅見光彦シリーズ」。これまで、文庫本になった作品は殆ど購入して読んで来ました。
このシリーズの良い点は、深刻にならずにサラッと読めるところ(偉大なるマンネリの、最後に「印籠」が登場する水戸黄門と同じ安心感)。欠点は、元々本格推理小説ではないので殆ど記憶に残らず、同じ本を何冊も買ってしまう点・・・(決して貶している訳ではなく、言い換えれば、読み返しても常に新鮮・・・とも云えます。実際読む本が無い時には読み返しました)。
しかし、さすがにここ3年くらい前から、内容が更にマンネリ化して(飽くまで私個人の感想ですが)遂に我慢できなくなり、購入するのをやめてしまいました。
従って、余り惜しい気もせず(残念ながら愛着も無く)、全部本棚から出してみたら100冊程になりました(勿論、情けないことに、同じ題名の本も10冊近く含まれていました)。
「えっ、こんなに買ったんだ・・・」
昔シンガポールから帰任した時に、引っ越し荷物の中にあって整理に困った、赴任中に現地の紀ノ国屋書店で買って溜まってしまった文庫本を、市の図書館に寄贈しようとしたら、(ハードカバーならともかく)文庫本は有難迷惑な様子でしたので(そうかと言って資源ゴミに出すのも憚られ)、結局今回は中古本屋さんに持ち込むことにしました。
ついでに、高田郁著「みをつくし料理帖」シリーズの発刊が空いた時に、代わりに買って後悔した「料理人時季蔵捕物控」シリーズ第一巻も一緒に(料理も推理もあまりに中途半端!謎解きなど、落丁かと思った程の飛躍と、料理の描写も、文章からは味も匂いも彩も何も浮かばず)。
結果、〆て1300円也。但し、持ち込んだ内10数冊は値段が付かないとのこと。
「持ち帰られますか?」との問いに、「スイマセン、処分してください・・・」
(そのお小遣いは、お陰さまで、待っている間に探したクラシックの中古CDに化けてくれました)
多分、子供に人気のコミックの方が遥かに下取り価値はあるのでしょう。しかし、それを期待して買ったのでもなく、お陰で本棚がスッキリしました。
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